ロシアのウクライナ侵攻が始まって2年。ぼくはこの間、どちらにも加担しない立場を取ってきたけど、もしこの戦争について甥っ子に教えるのであれば、次のように語るだろう。
そもそもこの戦争はロシア系住民が多いドネツクやルンガス地方でのウクライナからの独立と分離を主張する過激な人たちとウクライナ政府側の人との衝突が問題だった。詳しくはよく分からないけど、両方ともに数千人の死者が出るくらいの紛争だったんだ。たぶんロシアは独立と分離を望む武装勢力を応援し、ウクライナ政府側は欧米が支援していたんだと思うよ。
で、「この問題は平和的に解決しようね」と当事者間でミンスク合意が2014年に締結され、紛争は一旦停止された。で、2019年に大統領になったゼレンスキーさんは当初このウクライナからの独立と分離を主張する武装勢力と話し合いで解決することを考えていたんだけど、国内体制派の人たちの意見に押されて、武装勢力にドローン攻撃を行い、武力で問題解決をしようとしたんだ。国家というのはひとつにまとまっている必要があるからね。
当然、欧米はそれを非難して、ロシアは許さないと警告し、ミンスク合意は破棄されたのだった。で、この間に何があったのか分からないけれども、ロシアは過去の戦争によくあるように「他国内の同民族を守る」という口実でドネツクやルンガス地方の独立を承認し、NATO加盟という自国にとっての防衛ラインを守るためにウクライナへの侵攻を開始したんだ。
この戦争はどこで止められたと思う? 悪いのは誰? ウクライナ東部で独立を望んでいた人とそうでなかった人たちはいま幸せかな? どうやったら戦争は止められるのかな? ここから得られる教訓は何かな? 子供の頃に観た湾岸戦争のように、ぼくは知れば知るほど「分からない」と思う。
けど、実際に戦争を経験した祖父母たちのように、戦争に巻き込まれた人の多くは「戦争はやっちゃいけない(武力で問題解決は図ってはいけない)」が感想で、いま起こっているすべての戦争や紛争の当事国の人がそう思ってるのだとぼくは思いたい。
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