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日常のことを語る

熊野古道を歩いてきた。歩きながら、①熊野は日本のアニミズム文化そのものな場所である。②その歴史は古事記に書かれているよりも古いと仮説を立てた。で、帰ってきて調べてみると、①については平安時代までは伊勢神宮より大事にされていたけど、近代の政策の中であまり大事にされなくなった。②については神武天皇が大和地方を平定する神武東征の完了(この中で八咫烏と熊野が出てくる)が紀元前660年と言われていて、それ以前に道は存在していたのでは?と思った。ついでに富の蓄積や集中、社会集団の抗争といったものを生み出した稲作の日本への伝播については諸説あるけれど、紀元前10世紀にはほぼ確実にあったらしい。で、文字にこそなっていないものの、ぼくら日本人の文化は教科書で習うより、たぶん1000年は古くて、さらにその前の縄紋時代からの人の営みを捉えてみると、より深く面白く、興味深いものになると思ったのでした。