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読了のことを語る

5 月
・笹原宏之『謎の漢字 由来と変遷を調べてみれば』ー「麵」を「麺」の字体で常用漢字表入りを進めた著者の、冒険もののような漢字めぐり。著者が調べ物をしている間に待たされたお子さんが地面に倒れて泣いていたくだりは笑いました。
・大澤真幸『美はなぜ乱調にあるのか』ー読んでいる間は「うむ。ここまでは理解した」とところどころ頷いたりもしたのですが、まあ、約一ヶ月経って、なにひとつ覚えていないネ。そんなこともある。関連でもう一冊読んだけどそっちはタイトルすら思い出せないので読まなかったということにする。
・アガサ・クリスティー『邪悪の家』ーポアロとヘイスティングスが旅行中で仲悪いんだよ。そんな時期もある。
・スティーヴン・キング『夜がはじまるとき』ー猫ちゃん……!
・笹川洋子『日本語のポライトネス再考 発話行為・発語媒介行為・相互行為』
・三森 ゆりか『外国語を身につけるための日本語レッスン』ー上の本とセットで勉強になりました。○○ということを、社会言語学の専門家はこういう風に見るんだ、翻訳家はこういう風に表現するんだと、知識が立体的になる感じで楽しかったです。
・真魚 八重子『映画なしでは生きられない』ーそうよね〜。もりもり映画見たくなった。
・小森陽一(編著)『「ポスト真実」の世界をどう生きるか ウソが罷り通る時代に』ー今もってインターネットをほとんど利用しない(したがってSNSなど未知の領域の)著者が専門家の間を渡り歩いて質問しつつ現状を話し合っていくので、非常にわかりやすい SNS 諸問題への入門書にもなっていて便利。

今月は入門書から入門書へ渡り歩いてしまいました。