ISBN:9784880862583 森雅裕(著) 成甲書房
新聞書評と著者インタビューを読んでから読んだのだけど、第Ⅰ章から第Ⅴ章までは、けっこう荒れた地域のコンビニでの一年ちょっとの夜勤アルバイト記。すさみようが赤裸々過ぎてちとびびるかも。同時に、著者がかなり頑ななタイプで客とのトラブルが多かったことに多少納得もしてしまったり。
ただ、最後の第Ⅵ章を、そしてラストの『結びにかえて』を読むとしょうがないのかもしれないとも思う。
できれば、この本に関する著者インタビューあるいは第Ⅵ章にざっと目を通して最初から読み始めることをお薦め。
著者は、インタビューで、「この本もどう増刷はされずすぐに絶版になってしまうだろう」と述べていた。
彼の絶望は深い。貧困問題と家庭や周囲との人間関係の断絶に興味ある方に。
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