3月25日
152
あの後すぐ、図書館でも見かけなくなった。カウンター横に視線を巡らすと、マダムがジンジャークッキーの入った包みを差し出してくれた。御礼をのべて頂戴し顔をあげると、たくさん食べてくれる人がいなくなっちゃったから、と苦笑した。やっぱり、とつぶやきそうになって、私はあわてて口をつぐんだ。
掌のうえの、レース模様のプリントされた透明の袋を眺めながら、彼のことをなにか尋ねたいような気になっていた。でも、実際には何をききたいのかさえわからなかった。自分のせいでバイトを辞めたなどと思うのは自惚れだろうとさすがに理解してい…[全文を見る]
表紙や挿絵と小説は、コラボレーションである。
信頼できる、尊敬できる、時にはダメをだしてもそれに応じてくれるだけのプロであること。
時にはツッコミ、時にはツッコマレ、時には罵倒され、時にはありがとうと泣きながら抱きしめ合う。それは、ダイヤモンドとダイヤモンドがこすりあうようなギリギリの作業だ。
コラボレする同士に必要なのは、なにより、同じ「なにか」を愛していること。
同じとこで笑い同じとこで泣き、同じものをいちばん大切だと感じること。
その「なにか」の一致がなければ、コラボレは成功しない。
創 世 記
http://lanopa.sakura.ne.jp/kumi/09.html
…[全文を見る]
http://h.hatena.ne.jp/florentine/299883074905831594
第三部をはじめから読み直してる
3月ですぜ!
ちなみに第一部は2011年4月13日 あの地震から約一月後の開始 http://h.hatena.ne.jp/usaurara/243598062288400494 なんどもいうけど、揺れたときコレもおもいだしたもんなー、わたし根性はいってるよw
第二部が2011年8月17日http://h.hatena.ne.jp/florentine/189909675273787545
おもってたよりずっと壮大なプロジェクトっぽくてじぶんでびびるw(ばかですw)
とりあえずいつどんなはなしでも店長がオイシイということだけは間違いないですな
そして今後も美味しいんだよ実は
ふははははw
今日は木曜日ですよ、今夜更新ですよ
わたし、ガムバレ!
(いやいちおう今夜更新分は終わってるんですけどね)
(このはなしの初稿まであげちゃいたいんだよ、完成稿じゃなくともいいから)
ハイク的におはようございます!
かわでのほにゃくかさんとこくしょさんから、ブクマした8月刊行予定の海外文学チェックリスト記事http://d.hatena.ne.jp/sl-st/20120801/1343852142が捕捉されたなうw
上記ブログ様、本スキーさんにおすすめなので是非♪
みなさん、ごきげんよう☆
第十五回文学フリマに「唐草銀河」で申し込みましたー!
当日よろしくお願いします☆
文学フリマの申し込み、ジャンルがいっこしか選べなくてチョー不便なんですけど!!!
よしなしごと、あまりにも大量なので保留
今夜更新したところが実はいちばんノリノリでかいたところだったりするw
て、脇役じゃん、みたいな
でも好き
ていうか、本好きの少年少女がいちどは妄想する類のはなしではないですか?
「資料室の書架にある事典を脚立に乗って取ろうとしていると横から手を出してきて黙って運んで、閉館時間には戻してくれた。高いところは好きだけど、辞典の類は片手で持つと手首がもげそうになるので実をいうとずいぶん助かった。図書館のせいか、話しかけられないのもほっとした。もちろん私にだけ親切にしているわけでなく、一階レファレン…[全文を見る]
3月25日
151
痴態、嬌態、なんでもいい。彼の腕に支えられて背を反らして震えていた。自分を攫っていこうとする感覚の凄まじさに怯えていたけれど、その恐怖感さえ欲していた。それに、しがみつくと抱き返されるのが心地よかった。
呼吸を整えながら目を閉じていると、肩のうえで明くる日の予定を聞かれた。午前中に面接があるし午後は講義とこたえた。おれもサボれないや……家、門限あるんだよな、泊まれないのか、いきなり外泊は無理だよな、明日はラブホでもいい?
きゅうに現実的な話になった。身体の熱がひきはじめると、自分が何をしたのか理解して恐…[全文を見る]
3月25日
150
私は塾教師っぽく見えるようにと配慮して、黒の前立てのノースリーブワンピースにグレーのジャケットを着ていた。ジャケットはすぐさま脱がされて掃除用具入れの壁に投げあげられた。タイルに触れた二の腕に鳥肌がたった。おろした腕の置き所もなくて、爪の先で溝をさぐっていると左手をとられた。手首の外側に突き出た突起を口に含まれて、その骨の名前をなんというのか知らないと考えながら、腕の内側を這い登るもののするに任せて息を継いだ。
腋に顔を埋められたときはくすぐったさに悲鳴をあげて身をよじった。声をあげて笑うと、身体のこわば…[全文を見る]
3月25日
149
そのとき、頭上で足音がした。灰色のスーツに濃い緑のエプロンをした例のマダムが階段をおりてきて、私たちを横目にして出口へとむかった。あからさまな職務怠慢のサボタージュを見咎められたというより、ただただ間抜けだと思われたようだ。バイト君、こんな人目に立つところで何やってるの、という呆れ気味の、それでいて十分に好奇心に満ちた笑みがブラウンベージュの口許に浮かんでいるのを見逃さなかった。軽い靴音が遠ざかるのを耳にしながら、あの絵の床は大理石なのだろうか、とリノリウムの滑りやすさを思った。
どうやってこの場から逃げ…[全文を見る]
3月25日
148
自動販売機の前で迷っていると後ろから来て、なに悩んでんだよ、トロトロしないで早く選べと焦らせるので素直にどくと、彼と同じ甘い果物ジュースを押しつけられた。首をふって断ったのに、机のうえに置かれていた。ジュース一本、クラスの男友達ならもっと気持ちよくおごってくれる。しかも、そういうときに限ってレファレンスやカウンターに彼の姿がなかった。帰り際に見つけて声をかけると、温くなったのなんていらないよ、と眉をあげた。家で冷やして飲めばいいじゃないと顔をあげると、持ち歩くの邪魔と笑って、家で冷やして飲めば、と背中をむ…[全文を見る]
3月25日
147
そいつは左手に持っていた紙パックをテーブルにおいて、本を差し出してきた。受け取る右手を左手でつかまれ引き寄せられた。たしかに人目はないけれど、まったく誰も通らないという場所ではない。それに、晃が来ることは間違いない。私は暴れもせず、右手につかんだままの文庫本が相手の脇でひしゃげて丸まる音を聞いた。背中に腕がまわった瞬間、すぐにはなれた。事務室のドアが開き、職員がふたり、自販機へとむかった。
私は元通りの形を取り戻した本を見おろして、意外に丈夫なのだな、と感動していた。それと同時に、捨て台詞なら幾ら吐いても…[全文を見る]
3月25日
146
そういえば、好きだともなんとも言わない男もいたな。
その男とは、ダイニングバーでの最悪の出会いの翌日、大学の中央棟の二階で遭遇した。学生課や教務課、就職課のある一階と違い、二階はエアポケットのような穴場だ。ローテーブルにさしむかいでソファが置いてあり、たぶん教職員のためのちょっとした打ち合わせや休憩所として設けられていたに違いない。酒井くんはゼミ長だったので先生に呼び出されることも多く、その場所でよく待ち合わせした。
はじめ、私はそこにいるのは大学職員だと思った。紙パックの自動販売機の前に立つ後姿は、…[全文を見る]
3月25日
145
彼は私があんまり痛がるので途中でやめてトイレで済ました。それから泣きながら謝った。姫香があんまりかわいそうで、と言った。自分でやったんじゃない、という言葉が喉許まで出かかって、嗚咽に飲みこまれた。頭を撫でられて、囁きが聞こえた。
一生大事にする。どうしても自分のものだって思いたかったから。酷いやり方してごめん。もう二度とこんなことしない。姫香のこと愛してる。
どうせなら、終始いやらしい蔑み言葉を言われたほうがよかったような気がする。綺麗とか可愛いという褒め言葉が混じることが不快だった。サービスで言っ…[全文を見る]
↓まあなんか、出来上がる前、すっかり出来上がって後、みたいな感じに並んでるなw
それが狙いだったんですが、ちょっとじぶんでも笑ってしまったw
tea or coffee
おれの恋人は早朝、きゅうな呼び出しで家をでていった。彼女へ挨拶もなく。消耗してるだろうから寝かせておいてあげてとだけ言い残し、あとで電話するとおれの耳に囁いて。引っ張られた癖毛をかきあげて背を覆う黒髪を見送った。掴みよせてくちづけようかと悩んだがやめた。遅らせたくなかった。
ああいう顔のときは「仕事」にしか意識がない。重要な呼び出しだとは理解した。だからといってほっておかれるほうの気持ちにあまりに頓着しなさすぎると思ったが、それだけ信頼されているのだとわかってもいる。そしてまた彼女も、昨夜とちがい寛いだ、足首…[全文を見る]
どうもありがとー!!!(そして例によって暑苦しくてごめんw)
諸星大二郎もおまちしとります☆