お話しするにはログインしてください。

|

Tips:同じ「話題」で短い投稿を繰り返すのではなく、前の投稿を編集して追記していくこともできる。
id:ss-rain
一行超短編のことを語る

夏を駆け下りる夜、優雅なふりでゆれる百日紅の花、そこに孤独が隠れていることを知っている。

id:say-01
一行超短編のことを語る

初めて感じた幸せを無くさないように大事に大事にしまい込んで、どこにしまったのか忘れたままその家を出た。

id:ss-rain
一行超短編のことを語る

じいさんは今日も釣れない釣堀で、桃を食っていた。

id:ss-rain
一行超短編のことを語る

子供たちは星捕り網を掲げて、夜の公園へと散らばっていった。

id:ss-rain
一行超短編のことを語る

脱衣所ほど、家にいる安心感を得られる場所はない。

id:neguran0
一行超短編のことを語る

お風呂に行っておいで、という呼びかけが母から妹に変わり、母の呆れ声に変わり、自分の脳内からになり夫になり夫の友人の電話魔からになる。

id:ss-rain
一行超短編のことを語る

奥歯に詰まったカチカチのごはん粒を口につっこんだ人差し指でがりがり掻き出せるほどに、一人。

id:spectre_55
一行超短編のことを語る

オスは肋骨が1本少なくメスは完全に揃っている、というホモ・サピエンスの亜種は、B.C.からA.D.に切り替わるあたりで絶滅したという。

id:ss-rain
一行超短編のことを語る

心躍る自分を忌々しく思いながら、風呂上りの爪に紅を刷く。

id:spectre_55
一行超短編のことを語る

あんな安っぽいコロンをつけて、あれほど甘い匂いになる人を僕は他に知らない。

id:ss-rain
一行超短編のことを語る

歩いても、走っても、君の道だ。

id:ss-rain
一行超短編のことを語る

冷たく固い肌触りのシーツの上で、水を薄めたような沈黙を呑みながら、訪れる気配のない眠りを待つ。

id:happysweet55
一行超短編のことを語る

なるほど。一文イズノット一行。ご指摘ありがとうございます。すいません、勘違いしていました。
ちなみに、ぼくのインチキな連想は、多分ボルヘスかマルケスのどちらか(忘れた)から来てると思われます。

id:happysweet55
一行超短編のことを語る

意地悪で、豚の脂身が好きな給士のマカール・ジェーヴシキンが、いつものようにレストランへ出勤すると、分かれてから一週間になるアンジェリーナ(ウエイトレス)と親友のラルフ(料理人見習い)から「オレたち、付き合ってもいいかな?」と問いただされ、思わず「構わない」と言ったものの、三年後、あの日から俺の人生は坂を転がり落ちるように悪くなっていったんだとマカールは思ったり、思ってみなかったりしながら一人で風呂につかりながら、スタンダールの『恋愛論』を読んでいる。

id:happysweet55
一行超短編のことを語る

元羊飼いパンチョは、セルバンテスの頼れる相棒であり、親友であったが、今まで一度も女を抱いたことがなかった(童貞)。

id:happysweet55
一行超短編のことを語る

旅の途中、ある日セルバンテス(ロバで放浪中のアルゼンチン人)が目覚めると、脇の下や股の間などじめじめしたところを好み、蝶が卵を産み付けたように「かなしみ」がびっしりとこびりついており、ひどいニオイを放っていることに気がついた。

id:ss-rain
一行超短編のことを語る

考えまい考えまい、と、ずっと考えている。

id:ss-rain
一行超短編のことを語る

どこかわからないけど、どこか遠くへ行きたい、と思いながら、インスタントコーヒーの封を切る。

id:zushonos
一行超短編のことを語る

「たいちょうが悪いんです」上司に相談したところ、返事はこうだった。「それなら副隊長を出せ」