お、復活してるー
「愛しのセルゲイ」、読み終わりましたー
いやあ、ソ連のスポーツ政策の異様さ、その中で生きる著者の純粋さが印象に残りました。もちろんセルゲイの死後、著者が「自分の人生」にはじめて踏み出す瞬間の、フィギュアへの愛情も。
大部分がノロケ(笑)というか、ニヤニヤ笑いがこみ上げるような少女マンガのような恋物語ですが、訳者(石井苗子さん。翻訳業だけをやっている人ではないのに驚くほど上手い)がいっているように記憶力の高さがすごい。さらに、描写力、素朴な観察眼は、自伝を書くために生まれてきたような感じ。純粋培養で育ってきて、精神年齢がかなり幼い感じなのに、この本の後も彼女がスケーターとして折れずに生きていける感じがするのはそのためかも。
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フィギュアスケート関連本読書部のことを語る
フィギュアスケート関連本読書部のことを語る
うわ、軽! 3時間で読めた。日本のYAなんてこんなもんか。
しかし描写はちゃんとしてる(気がする、素人目には)し、男子シングル題材のフィクションって珍しいんでは?
他の人の感想にもあったけど、フィギュアである必然性があんまりないな。スポ根や青春ものにフィギュアが従属させられている感じというか。
外国人選手やシニア、連盟やメディアが出てきて、もっと社会的な側面も描写できれば元面白いのに…ってそれじゃYAじゃないか。
フィギュアスケート関連本読書部のことを語る
ノンフィクションとしても、淡々とした筆致で、矛盾する情報を両方とも入れるなど、好感が持てました。
ただ筆者の住んでいるところの関係か、北米の記述が多く、欧州やアジアのことももっと知りたくなりました。
いやあ、しかし、どんなスポーツも、政治だね。
リテラシーを養う上でも、ちゃんと背景を知っておきたいです。
フィギュアスケート関連本読書部のことを語る
[勝手に引用]
カナダの名コリオグラファー、デヴィッド・ウィルソンはこう口にしたことがある。
「選手には、勝ち負けを超えたところに行ってほしい。メダルが取れた、取れないということよりも、本当の自分が誰なのかを氷の上で表現してほしいんです」
(中略)
「人は強くて、美しいものを求めている。それは何も、フィギュアスケートに限ったことではないのではありませんか」
天野真はそう言った。
これはフィギュアスケートを愛する、すべての人々の思いである。
田村明子『氷上の光と影 知られざるフィギュアスケート』新潮社、2007、p128。
まあでも勝ち負けも大事だよね。自分の理想を他人に押し付けるのは良くないよね、と思いつつ。
印象的な一節です。
フィギュアスケート関連本読書部のことを語る
現在部員一名。部員常時募集中です(笑)。お勧め本教えてくださるだけでも良いので。
好きなことはなにごとも参考文献から入りたくなるたちなので、ちまちまと読んでいきたいと思います。
特に、社会的背景やメディア・スポンサーとの関わり、競技者の生活環境、人間関係等に興味があります。
まずは
田村明子『氷上の光と影 知られざるフィギュアスケート』新潮社、2007。
これにしたのは単純に地元図書館で簡単に借りれたから(同じ方の本でも本命の『氷上の美しき戦士たち』は貸し出し中かつ予約殺到だった)。
でもこれを一番初め…[全文を見る]