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記憶と言うてもな、映る筈もない遠すぎるものを映しもすれば、それを近いもののように見せもすれば、幻の眼鏡のようなものやさかいに
(三島由紀夫・天人五哀)

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電子情報化社会が進んだ社会では誰もが自由に意見を発信できる。そのこと自体は悪くありません。しかしツイッターは短文です。複雑なことを発信する人はまずいません。笑い顔、泣き顔の顔文字がありますよね。ああいう単純な感情。ずっと思ってるのだからという惰性的な思考。ツイッターはそういうものに向いています。
次の問題は匿名性です。アニノマス(匿名者)という集団が仮想空間現れました。そうした世界では人々は感情を抑えることに欠けるようです。
(中略)
もう一つ働きやすい原理が過剰適応です。すなわちある集団の中で議論をすると必ず過激なものが勝つ。第二次大戦中も天皇陛下のためなら死ぬとなったら特攻隊まで行き着いた。ツイッタもそうなる可能性があります。
(後略)
(1月5日毎日新聞・山埼正和元阪大教授)

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問題は過去を克服することではない。後になって過去を変えたり、起こらなかったりすることはできない。過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目になる。非人間的な行為を記憶しようとしない者は、再び(非人間的な行為に)汚染される危険に陥りやすいのである。
(リヒャルト・フォン・ワイツゼッカー「荒れ野の40年」演説より)

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「上品というのはなんです?」
「上品てのはおのれの欲望にスローモーなだけ」

立川談志「やかん」より

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(前略)現在、小説はむずかしい時期を迎えてるとよく言われます。人は本を読まなくなった。特に小説を読まなくなったということが世間の通説になっています。しかし僕はそのようには思いません。考えてみれば我々は2000年以上に渡って世界のあらゆる場所で物語という炎を絶やすことなく守り続けてきたのです。その光はいつの時代にあってもどのような状況にあってもその光にしか照らし出されない固有の場所を持ってるはずです。我々小説家のなすべきは、それぞれの視点から、その固有の場所をひとつでも多く見つけ出すことです。我々にできることは、我々にしかできないことは、まだまわりにたくさんあるはずです。僕はそう信じています。(後略)
11月26日付毎日新聞東京本社版掲載「村上春樹さんメッセージ・物語の光を信じて・毎日出版文化賞受賞のあいさつ」

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人間の変貌の奇蹟を、一旦こうして目のあたりにした以上、私自信も多少変わらざるを得ませんでした。自分を確乎たる人間と信じる私の素朴な確信は、不安にさらされて自からわざとらしいものになり、確信であったものが意思に変わり、自然であったものが当為に変わりました。尤もこのことは裁判官という私の職業に或る利得をもたらしました。犯人を扱う場合に、いわゆる応報主義と教育主義、人間性に関する悲観論と楽観論の、どちらにも偏ることなく、ある状況における人間の変貌の可能性を信ずることができたからです。
三島由紀夫「豊饒の海」第二巻『奔馬』

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[黒人の少年達への言葉 ]
『お前は無理だよ』と言う人の言う事を聞いてはいけない。
もし、自分で何かを成し遂げたかったら、
できなかった時に、他人のせいにしないで
自分のせいにしなさい。
多くの人が僕にも、お前にも無理だよ、と言った。
彼らは君に成功して欲しくないんだ。
何故なら、彼らは成功できなかったから。
途中で諦めてしまったから。
だから、君にもその夢を諦めて欲しいんだ。
不幸な人は不幸な人を友達にしたいんだ。
決して諦めては駄目だ。
自分のまわりをエネルギーであふれ、
しっかりした考え方をもっている人で固めなさい。
自分のまわりを野心であふれ、プラス思考の人で固めなさい。
近くに誰か憧れる人がいたら、
その人にアドバイスを求めなさい。
君の人生を考える事ができるのは君だけだ。
君の夢が何であれ、それに向かって行くんだ。
君は幸せになるために生まれてきたんだから
(Earvin "Magic" Johnson Jr)

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「望みを抱いたとき人はことばを持たねばならない、決して実現されない望みであっても、実現が困難であればあるほど、たくさんのことばが必要なんだ」
辻井喬著『ゆく人なしに』より

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「この世では嫉妬ほど厄介なものはないよ。理屈のある敵は、理屈で闘えるが、こいつには筋がないのでね、くれぐれも気をつけたほうがいい」
辻井喬著『ゆく人なしに』より

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「親切の方の自覚心はまあいいがね」と独仙君は進行する「自覚心があるだけ親切をするにも骨が折れる訳になる。気の毒な事さ。文明が進むに従って殺伐の気がなくなる、個人と個人の交際がおだやかになるなどと普通云うが大間違いさ。こんなに自覚心が強くって、どうしておだやかになれるものか。なるほどちょっと見るとごくしずかで無事なようだが、御互の間は非常に苦しいのさ。ちょうど相撲が土俵の真中で四つに組んで動かないようなものだろう。はたから見ると平穏至極だが当人の腹は波を打っているじゃないか」
夏目漱石「吾輩は猫である」より

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白か黒か。右か左か。有か無か。あれかこれか。どちらか一つを選べ。選ばなければ殺す。しかも沈黙していることはならぬといわれて、どちらも選びたくなかった場合、どういって切りぬけたらよいかという問題である。二つの椅子があってどちらかにすわるがいい。どちらにすわってもいいが、二つの椅子のあいだにたつことはならぬというわけである。しかも相手は二つの椅子があるとほのめかしてはいるけれど、はじめから一つの椅子にすわることしか期待していない気配であって、もう一つの椅子を選んだらとたんに『シャアパ(殺せ)!』、『ターパ(打て)!』、『タータオ(…[全文を見る]