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これは今でも当てはまると思う。

柄谷)夏目漱石が、『三四郎』のなかで、現在の日本人は偽善を嫌うあまりに露悪趣味に向かっている、と言っている。これは今でも当てはまると思う。

浅田)理念は絶対にそのまま実現されることはないのだから、理念を語る人間は何がしか偽善的ではある…。

柄谷)しかし、偽善者は少なくとも善をめざしている…。

浅田)めざしているというか、意識はしている。

柄谷)ところが、露悪趣味の人間は何もめざしていない。

浅田)むしろ、善をめざすことをやめた情けない姿をみんなで共有しあって安心する。日本にはそういう露悪趣味的な共同体のつくり方が伝統的にあり、たぶんそれはマス・メディアによって煽られ強力に再構築されていると思いますね。

「歴史の終わり」を超えて(中公文庫)1999年

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「宇宙の不思議を知りたいという願ではない、不思議なる宇宙を驚きたいという願です!」
「愈々以て謎のようだ!」と今度は井山がその顔をつるりと撫でた。
「死の秘密を知りたいという願ではない、死ちょう事実に驚きたいという願です!」
「イクラでも君勝手に驚けば可いじゃアないか、何でもないことだ!」と綿貫は嘲るように言った。
「必ずしも信仰そのものは僕の願ではない、信仰無くしては片時たりとも安ずる能わざるほどにこの宇宙人生の秘義に悩まされんことが僕の願であります」
「なるほどこいつは益々解りにくいぞ」と松木は呟やいて岡本の顔を穴のあくほど凝視ている。
「寧ろこの使用い古るした葡萄のような眼球をえぐり出したいのが僕の願です!」と岡本は思わず卓を打った。
「愉快々々!」と近藤は思わず声を揚げた。

「牛肉と馬鈴薯」国木田独歩

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後半、女性のひとりが「お祈りをさせて下さい」と言って二、三歩下がり、何ごとか祈り始めたので、暗示にかかってお狐様にでも憑依されたら大変だからこっちも必死に祈り返す。その効き目があったのか、女性はほとんど痙攣のように震えながら帰って行った。

筒井康隆「モナドの領域」手渡し会にて

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あんず
@anzu_sato
2月11日
この嬉しさが伝わるかわからないんですけど!!!引っ越して丸3年、4年目にしてガスコンロ横の調味料BOXを発見した!!!!!おはようございます!!

里美@overeriver
@kawasat0
2月11日
返信先: @anzu_satoさん
はじめまして、あんずさん。
たった今、我が家のガスコンロ脇にも調味料BOXを発見しました。
我が家は引っ越して丸5年です・・・。
あんずさんのツイートのおかげです‼︎
ありがとうございましたっ‼︎

ねこだいすき
@nontan_lazy
2月12日
返信先: @kawasat0さん、@anzu_satoさん
まじかー⁉️ってなったw

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星野母「過労? ……ああ。あんた、生活嫌いだからね」
星野源「え?」
星野母「掃除とか洗濯とかそういう毎日の地味な生活を大事にしないでしょあんた。だからそういうことになるの」

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牧「京都の町を買おうと仰ってましたね、あれはどういう意味なんですか」
美弥子「買ってしまいたいんです、仏像の美しさが分からない人たちから、京の都を」
牧「買ってどうするんです」
美弥子「仏像の良さの分かる人たちだけの都を作りたい……そんな気持ちあなたにはお分かりになりまして」
牧「いや、僕は……」
美弥子「それで良いんです。仏像は私だけのもの、そう思いたいからです」

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川上 いわゆるプラトンから始まるイデア概念と『騎士団長殺し』のイデアが無縁だなんて、そんなことを誰が想像するでしょう。イデアっていったら、イデアでしょう。わたし、おさらいしてきたのに……。
村上 いや、本当におつかれさまです。
川上 本当ですか。
村上 うん、噓じゃなく。もっときちんと理路整然と、イデアについて説明できたらよかったんだけど。
川上 でも、この作品のイデアをね、もしプラトンのイデアを念頭においても読めてしまうんです。
村上 そうなんだ。

みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子訊く/村上春樹語る

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村上 あの源氏物語の中にある超自然性というのは、現実の一部として存在したものなんでしょうかね。
河合 どういう超自然性ですか?
村上 つまり怨霊とか…
河合 あんなのはまったく現実だとぼくは思います。
村上 物語の装置としてではなく、もう完全に現実の一部としてあった?
河合 ええ、もう全部あったことだと思いますね。だから、装置として書いたのではないと思います。
『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』、岩波書店

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「悦ちゃん、蛍狩いうたらな、───」 と、妙子が助け船を出した。 「ほら、よう絵に画いてあるやろ、───お姫様が大勢腰元を連れはって、長い振袖のべべを着て、こういう風に」 と、ちょっと手つきをしてみせながら、 「───団扇を持って、池の周りや土橋の上で蛍を追い駈けてはるやないの。蛍狩いうたら、ああいう風に友禅のべべを着て、しゃなりしゃなりして行かなんだら気分が出えへんねん」 「そしたら、こいちゃんは」 「こいちゃんは今時分に着る余所行きのべべがないねんもん。今日は姉ちゃんがお姫様で、こいちゃんはモダーンガールの腰元や」

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小沢 僕、先生んちの引っ越しのドタバタに協力してますよね。なにしろ、レコード500枚くらいもらいましたよ。
柴田 いやあ、ありがたかったですね。あの晩にみんなもらっていただいて。とっておきたいのは先に避難させておいたけど、残りは全部もっていったもんね。
小沢 もらった中には、中古レコード屋とか行くと、ニッキュッパ(29800円)くらいするような、マジでヤバめなの入ってるんですよ。もう、最後のアルバム(『ヘッド博士の世界塔』)にガンガン使いました。最大の大ネタが、先生にもらったラグタイムのレコードですよ。
LES SPECS 1992年11月号

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宮崎哲弥「20代の後半の頃からずっとファンで、小沢健二の詩と曲を糧にして生きてきたと言っても過言ではない」
森アナ「人生で一番たくさん聴いたのは小沢さんのCD」
森アナ「今日ほんとに神にあえた気分」
宮崎「ねっ❤、レジェンドですね」

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佐野 僕と周防さんは同い年で、同時代の立教に通っていました。
周防 2浪してた僕は当時、自分に何ができるのか、何がしたいのか、どんな大人になるのか、まったくイメージできずイライラしてて……。そんなとき、一般教養の中に蓮實重彦先生の「映画表現論」を発見して、たぶん、この授業に出会ってなかったら映画監督になってないですね。
佐野 僕も蓮實先生の映画表現論を取ってました。2年間、先生の授業だけは全部出ました。
周防 あ、同じだ。僕は単位に関係なく、4年間出てました。
佐野 もしかしたら教室でご一緒してたかもしれない。自分は論文で「チャーリー・チャップリン映画におけるすれ違いの美学」をテーマに書きました。先生から大変褒められまして、Aプラス。大学の中で評価されることはなかったのでうれしくて。

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「本当は何か本当があるハズ」(天気読み:小沢)
「意味なんてどこにもないさ」(太陽は僕の敵:コーネリアス)
「意味なんてもう何もないなんて、僕がとばしすぎたジョークさ」(ローラースケートパーク:小沢)

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ローリー・アンダーソン『やりたいと思ってたのにやれなかったことがたくさんあるの』
ルー・リード『やりたかったことって?』
『だから、結局、ドイツ語も習えなかったし、物理も学べなかったし、結婚もできなかったし』
『それだったら俺たち結婚しない?』『俺そっちに向かって半分まで行くから。コロラドまで行くよ。明日とかどう?』
『うーん、ねえ、明日ってちょっといきなり過ぎだとは思わない?』
『ううん、思わない』

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上原謙:大分召し上がるんですって?
原節子:伝説ですのよ、それは・・・
上原:でも、ぼくよりは飲めるでしょう?
原 :上原さんはどれくらい?
上原:コップ一ぱいのビールがやっとです・・・
原 :あら、それじゃお話にならないわ(笑)

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私「世の中の事が自分の思うようにばかりならない以上、そこに自分以外の意志が働いているという事実を認めなくてはなるまい」 「認めている」 私「そうしてその意志は君のよりも遥に偉大じゃないか」 「偉大かも知れない、僕が負けるんだから。けれども大概は僕のよりも不善で不美で不真だ。僕は彼らに負かされる訳がないのに負かされる。だから腹が立つのだ」 私「それは御互に弱い人間同志の競合を云うんだろう。僕のはそうじゃない、もっと大きなものを指すのだ」 「そんな瞹眛なものがどこにある」 私「なければ君を救う事ができないだけの話だ」 「じゃしばらくあると仮定して……」

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「なぜ? 何もそう悲観する必要はないじゃないか、大にやるさ。僕もやる気だ、いっしょにやろう。大に西洋料理でも食って――そらビステキが来た。これでおしまいだよ。君ビステキの生焼は消化がいいって云うぜ。こいつはどうかな」と中野君は洋刀を揮って厚切りの一片を中央から切断した。 「なあるほど、赤い。赤いよ君、見たまえ。血が出るよ」  高柳君は何にも答えずにむしゃむしゃ赤いビステキを食い始めた。いくら赤くてもけっして消化がよさそうには思えなかった。

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「考えてみたら、私たちの会話ってキャッチボールじゃなくてドッジボールばっかりだった気がします」
「はい?」
「相手に当てて終わり」
「はは!上手いこと言いますね」
「感心してる場合じゃなくて!私はキャッチボールがしてみたいです、あなたと」
「…」
「ボールは投げました…それじゃ」

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「もしもきらいでなかったら 何か一杯のんでくれ」
「そうねダブルのバーボンを 遠慮しないで いただくわ」

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シスターグレー「消灯時間はとっくに過ぎています。何をしていたんですか。」
ステア「じ、じつはアメリカの月とロンドンの月のちがいを科学的かつ物理的に論じていたのです。」
アーチー「(そ、そうです)」