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「おまえも大変だな」
「うん。でもなんとか大丈夫」
「いつまでなんだ? 墓はある? 立場上、うちで葬儀出さないわけにいかないな。宗派は?」

いまそういう話、止めてもらえますか。

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お彼岸に実家の墓参りへいったら、墓の名義人が祖父になっているので名義を変えてほしいと墓所から通達があった。
仕事のついでにもちおに父から名義変更の件で電話が来る。

「あの墓はもうやめようと思ってるんだ」
「お墓移すんですか?」
「俺は死んだら散骨してほしい。親父の骨も撒いたらいいと思う」
「え」
「墓石どけて、骨壺抜いてきて」
「え」

スマホを買い替えるくらいのテンションで、墓から骨をとってきて撒けと義理の息子に頼む父。

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義父が廃材を使って作った可動式リバーシブルサイドテーブル。
なんということでしょう。




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完成したって!お義父さんだいすき!

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義母からおびえたような電話。
「ごめんね…忙しいところ…あの、なんかお父さんが話があるって…」
「ああ、もしもし?なんか、手紙が送られてきたんだけど?」←詰問口調
「はい」
本棚作成依頼が図々し過ぎたのかblogに書いたのがバレたのか。

「これ、高さは50cmじゃなきゃいけないの?」←詰問口調
「ええ、それ以上だと収納できないので」
「図に板の高さが入ってないんだよね」←クレーム調
「板の厚みは1cmで計算しています」
「でもキャスターのビスがつくとどうしても53cmになっちゃうんだよ!」←どうしてくれるんだ!風
「そうですか。それなら図のAの部分の高さがですね、」

来週には完成するからそしたら色を塗って持っていく、もちおの部屋に棚も作ってくれるという話でした。
口調だけはやさしいという人がいますが、義父はきついのは口だけという人です。

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iphone の電源が入らなくなった。

「もっちゃんが出張から帰ったら見てもらうからいい」
「お義父さん、まずdocomoショップで見てもらってください」

ショップお手上げで機種変。

「データバックアップと設定は」
「娘の旦那にやってもらうからいい」

お抱え電器屋じゃねんだよ。

「よし、お義父さんのiphone 起動した!バックアップもとれる!」

やってたんだ。

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父が突然玄関の壁を、青いグラデーションの漆喰塗りにした。水族館か。鯨でも描くつもりか。

「孫太郎の場所にしようと思って。魚を描かせる」

本気でそのつもりだったんですか。

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孫である甥太郎の試験結果がたいへんよかったと報告を受け
「今度甥太郎に機材を買ってやる話をした。いいよな?」
と母である次女にLINEを送ってきたとのこと。

なお機材とは動画制作、投稿用機材のことだそうです。

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祖父の遺品整理をする娘の横で指図だけは熱心。

「このシャツほしい」
「そんなの要らないだろ!俺がもっといいのを持ってる!」
「でも消耗品だから」

「この印鑑ほしい」
「そんなの要らないだろ!名前が違うじゃないか!」
「名前のとこ削って掘り直せるし」

「この帽子、もらっていく」
「そんなの要らないだろ!俺がもっといいのを持ってる!」
「わたしは帽子が欲しいんじゃないの。おじいちゃまが使っていらしたからいただきたいの」

えー?!って顔してた。女房子供をリニューアルしちゃうパパにはわからないでしょうね。

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娘らと孫らで楽しくお買物をしているところに妻を連れてやってきた。

「ちょっと、父来たよ」
「来ちゃったね。もう試着できないね」
「『それでいいだろ、早く買え』って言うね」
「『どっちでもいい、両方買え』」
「手に取ったら買え。触ったら買え」
「お手付きだよお手付き。坊主めくりだよ」

しかし自分の服を買う時はネクタイさえ試着する父であった。

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寿司屋のカウンターで、一眼レフを構える若い男性が隣にいた。
「ここは撮影所じゃねえぞ、寿司屋なんだ!」
「ア・・・スミマセン」

シーーーーーーン

テーブル席でひそひそ話す妻と娘ら。
(あー。あっちの人たちみんな黙っちゃったよ)
(なんだかなー)

数分後。

「そうか、山か。ダイビングじゃないのか」
「は、はい」
「ふーん。で、マニラには・・・」
「乗り換えで、福岡空港から・・・」

(なんか喋ってるよ)
(ほっとしてるね、あの人。他の人たちも和んでるわ)
(上手いよね、飴と鞭が)
(ツンデレ?)

さらに数分後。

「赤貝」

(赤貝奢ってる)
(酒すす…[全文を見る]

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ヤンジーの解説イラストを観て「誰が父を描いたんだろう?」と思った。

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妹、母に次いで遂に父親が息を引き取る。
「逆算すると四十九日明けジャストで、誘われていたダイビングに行ける!親父は俺に気をつかった!」
と弔問客にドヤりながら、友引をものともせず、通夜から葬儀、火葬に加えて初七日まで一気に一日半で済ませた。

「あれから、七日か…」と茶目っ気たっぷりにつぶやく顔を見ていたら
「実はダイビング行きたさに一服盛っちゃった☆」と自白し始めてもおかしくないと静かに思った。

せいぜい友引かれんようにな。

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祖父の柩の前で思い出を語る。

「後にも先にもその二回だけやね。親父に怒られたのは」

それでこのありさまなんだな。

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野菜嫌いで精進料理に食べたいものがない。

「そこの玉子焼きとって」
残念、それは沢庵です。

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長距離ドライブだいすき。

東京に住む娘に車を届けると言って福岡から単身で出発。
午後には到着し、お茶を一杯飲んで、夕方帰った。
夜には福岡にいた。

「昔、一晩で宗谷岬まで行けるか飲み屋で賭けて
 翌日宗谷岬に着いて、俺が勝った。
 たまたまそこにいた人に電話代わってもらって証明した。
 まだ縦断できる高速道路がなかったころの話だ。」

昭和の車はワープが出来たんだと思う。

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高速道路を一発免停になるスピードで飛ばして東京福岡を移動。
交代で運転していたはてこ妹は気が気ではなかった。

「なのに、突然スピード落として『おい、隣の車、見てみろ』って言ったりするの。
で、見たら覆面パトカーなんだよね」

父は、本当にものすごく鼻が利く。
「あの人が帰ってこいと言い出さない限り、東京は大丈夫だと思う」
と妹は言っている。

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妻の実家でやっている仕事を手伝っているもちお。

アクシデントが起きたので責任者にすぐ来てもらわないといけなくなった。
しかし新参のもちおは舐められているのか埒が明かない。
方々に電話をかけて何時間も車を走らせ悪戦苦闘。

万事休す・・・!と思った瞬間、電話が鳴った。妻の実父である舅であった。
「仕事はもう終わったんだろ。いまどこ?」
「それが・・・」
鶴の一声、2分後には関係者は手のひらを返し、夜半長距離運転でかけつけて来る事になった。

あまりのタイミングに
「俺がかけたんじゃないっすよ!着信履歴確認してください!」
と必死に弁明するもちおであった。
父は、ものすごく鼻が利く。

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ハウステンボスで、民族衣装に身を包んだ金髪碧眼の風車売りの兄ちゃんに
「弥七!弥七!」
と小声で呼びかけていた。

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末娘がサングラスを試着中。

「これどう?」
「台湾の薬売りみたいだな」
「これは?」
「昔の按摩師みたいだな」
「こっちは?」
「香港の人買いみたいだな」

「ねえ、あなた。これ見て」←ミラーレンズをかけた妻
「カマキリみたいだな」

うまいこと言う。