出自のよい、生活臭のない、政治的権力の座にはいないけれどもそれに無縁無関心というのではない、美しい容色を想像させる、体力のある、教養もある、自我主張の強くない、執拗でない、好意にみちた、まめで、多様の情趣に対応できる、女性に寛大であり、友情にもあつい……というような男である。
阿部俊子『全訳注 伊勢物語』(上)の「はじめに」より。ずっと手元にあって、ごくごくたま〜に読んでいる本なのですが、この辺りは目がすべっていたとみえ、今初めて脳にひびきました。『伊勢』の「男」像、すごいなあ。「体力のある」というところと「まめ」「多様の情趣に対応できる」ってところは関係があるのでせうね。「政治的権力の座にはいないけれどもそれに無縁無関心というのではない」というところもなかなか味わい深く、機会があったら一息に発音してみたいです。
臨床心理士の長谷川博一さんによる
「殺人者はいかに誕生したか 「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く」
を買った。
自分がずっと考えているのは、やるべきことはそういう事件を起こさせない社会を作ること
不遇な境遇で育って最終的にひどい事件を起こしてしまう人たちをいかに減らしていくか
自分がやるべき仕事はそういったものに関係した仕事なのかもしれない。
何年かかるか分からないけど近づいていけたらと思う。
桜玉吉『日々我人間 2』、あまりにまともで正気ですばらしかったです。読み終えるのに三日くらいかかりました。何度読んでもおもしろいだろうと思います。現状では『この世界の片隅に』の二度目の視聴後、絵の首の角度に影響を受けました、というその自画像が、タッチも人物もかけはなれているはずなのに、すずさんに似ていたことにしみじみと驚愕しています。あと、こどものころ、お母様やお姉様が空中に指で絵を描いていた件ですとか、絵描きとしての話もちょこちょこあって「絵を描けるっておもしろいことだ」と思いました。漢詩っぽい頁もあり、おすすめです!
飛び出す絵本みたいな楽しい仕組みを大人の教材にも採用して欲しい
はてなブログに感想を書きました。
『高慢と偏見とゾンビ』セス・グレアム=スミス
文章の8割以上は原著である『高慢と偏見』のままらしいんだけど、
「料理にタバスコをかけたら辛味以外の味が消し飛んだ」みたいな感じ。ゾンビしか記憶に残りませんでした。
https://nakanohitsuji.hatenablog.com/entry/2020/01/18/200000
>> id:riverwom
うちの近くの図書館もリクエストできるのはすでに発売されている本だけなのですが、発売されているかどうか確認するのにAmazonを見ているようです。なんだかねえ。
書店で本の取り寄せを頼むとき、出版社のページを印刷して持って行くのだけれど、「こちらでよろしいでしょうか」と端末で確認を求められるときに提示されるウェブページがAmazonだったりするのが、不思議なんだよね。
『20世紀言語学入門』と『言語学講義』
加賀野井秀一『20世紀言語学入門』
1995年に発行されたこの本は、二十世紀の末葉に在って、その百年分くらいの言語学の展開を振り返る内容。ソシュールからチョムスキー、それ以降に至る学史を追いながら、幅広さと奥行きを感じられる。切り口としては、副題に「現代思想の原点」とあるように、哲学的な面を見せている。個人的にはスワデシュの言語年代学に端を発する計量的な研究に馴染みがあるんだけど、その方面の話は出てこない。
加藤重広『言語学講義』
…[全文を見る]
「このひと、前に何か読んでおもしろかったんだよな〜なんだっけな〜」とそれが何だったか思い出せないまま読み出して、「この、どうしても受け付けない要素も含みつつ、それでも読み進めていくと、ちょっといい……みたいな感じは何か別のところで味わっているな」と考えつつ読み終え、ハロプロのもろもろから受ける感じと似ているんだと気づきました。「うっ、ちょっと勘弁」となるよな諸々を含みつつ、我慢していると、最終的には「うむ」と思える……虚数とかいまいち納得行ってないけどとりあえず最後まで解いて、それから全体を見渡す…[全文を見る]
実は昨日誕生日だったのですが、有り難くも、欲しかった本をいただきました。
真面目に勉強しよう……。
『基礎から学ぶ 紅茶のすべて』 磯淵猛・著
前から読みたいと思っていて、ついに買っちゃった。
すべて、というだけあって茶葉から広まった国での歴史まで網羅的に載っていて、面白いよー
例えば、ティーコジーが生まれた背景に庭やピクニックで紅茶を楽しむ際に冷めないように……などと書いてあり、野外にお茶を持ち出した際の工夫だったのか、どおりで日本で浸透しないわけだと思ったよ。
以前、図書館で借りて読んだ色んな国での紅茶事情やテーブルマナーが紹介されていた本も面白かったけど、私がこういう網羅的な本が好きなのって、図鑑とかに似てるからなんじゃないだろうか。
久世番子「よちよち文芸部 世界文学篇」を買いました。連載で見ていないので久しぶり!
日本篇が作家論ぽかったのに対して作品論かなあ。
昨日読みかけた約20年越しの未読本(https://pulpdust.org/i/entry.php?id=1881343)を見んでしまおう。
しかし、昔の本は字が細かいなあ。当時は字の大きい本は逆に鬱陶しく思えたのに。
お疲れさまでした
帰宅中…
き、きのうよりは三十分早かったよ…
だらだらと長い打ち合わせ中、
ふと思い立って児童文学や作者の名前でググってみたんですよね(…)
そしたらさとうまきこさん、現在進行形でブログをやってらっしゃる!
https://sato-makiko.hatenablog.com/
熱心な読者というわけではないけど、ぼくらのミステリークラブは読んだような。
大人になってから読んだ東京サハラが好きでした
シリーズで好きだったのは
ふーことユーレイだな。
ズッコケ三人組はもちろん読みました、
地獄堂霊界通信もね!
[今読んでいる本]
20年くらい前に買って読まないまま(たぶん)本棚に置きっ放しだった本を引っ張り出してきて読んでいる。
他にもそういう本はいっぱいあるし、もう新しい本は買わなくても、そうやって未読の本とか読んだけど内容を忘れてしまっている本とかだけでこの先死ぬまでもちそうな気がするけれど、まあそういうわけにはいかんよね。
町田健『言語世界地図』
世界各地の言語の状況や特徴について俯瞰的にまとめた一冊。記述は専門的言語学的な詳しい所までは及ばず、読み物として楽しみつつ、世界言語への視野を持つための導入になる内容。
欠点を挙げるとすれば、日本語を取り上げるならもうちょっと突っ込んだ方が(近代日本語の成立過程とか琉球語との関係とか)良いと思うし、北米や北東アジアの少数言語もどこかで言及してほしかったような気はするが、雑誌連載としての制約かもしれない。ただ中国語に関しては、広東語と台湾語だけを項目として立てるにとどまることは、どうしても不足という感じが拭えない。
とはいえ手頃な新書という形でこうした知識が読まれることは非常に有益であり、言語というものに興味を持つ全ての人にオススメしたい本。
ここ数年の映画やテレビドラマや紅白やでの、「過去パフォーマンスの再現」というより「死せるアーティストを復活させる」話を見聞きしてると、コニー・ウィリスの『リメイク』を思い出す。ストーリーはいつものとおりですぐ思い出すことができない(笑)んだけど、そういうことが押し進んだ映画業界の物語だった。
もっぺん読みたい。
今年の読書始めは
誉田哲也
背中の蜘蛛
になります
短編なのでサクサクと進んでしまい
危うく1日で読み終わりそうなので
合間合間に他のことをしつつ
せめて三が日は楽しみたい所存です
ブックオフがセールだと
全品2割引だと
浮いたお金でタピオカ買えるねって
心さんがコマーシャルしているので
明日あたり行くべきかしら
絲山秋子の新刊は(群像連載していたみたい)「御社のチャラ男」。
一定割合でチャラ男はいるそうです。
移動中の電車で読んだよ3月のライオン~~
面白いよぉ~~
何言ってもネタバレになっちゃうからあれだけど電車で涙ぐんじゃったよ~~