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クリスティーのことを語る

サラ・フェルプス脚本の『ABC殺人事件』、最後まで見たらすごくよかったのだけど、最後までたどり着くのにすごく気力がいった。ポワロの「正体」も納得できたし、ラスト近くの新聞見出しに対するコメントが、繰り返す「今」に対する明確な批評になってるところもよかった。
若い女性たちの、それぞれの最後とかもよかった。

それにしても、今回の三作は、イヤミス化三部作だったなー
もともとこの三作にはそういう要素もあったんだけど、そこに力点置いてさらに現在にも通じてしまいそうな「戦後かつ戦前」(そうならないことを祈る)の時間空間を強く強く推し進めたらこうなっちゃうんだなあ……

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クリスティーのことを語る

「無実はさいなむ」
原作とさまざま違うのだけど、この関係性の「真相」と「真犯人」パートだけは、原作よりも納得できるよいできだった。それならジャックが獄中でそのまま死んだ理由がわかる。
でも他の部分は好きじゃない。好きじゃない話をして申し訳ないけど。特に、アーサー関連の改編部分。わたしあの病院関連の描写はほんとうにいるか疑問。
それとラストも。
ただ、ほんとにこの「真相」はいいと思う。
たぶん原作を読んでなければ、すごくよくできた作品として成立してる。でもわたしみたいに、原作が好きだった人間にはちょっと難しい……
わたしこの脚本家さんでなら『春にして君を離れ』を見てみたいと思った。この「真相」で、あれ読んだ時の自分の感想を思い出したから。

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クリスティーのことを語る

『無実はさいなむ』1回目見た。
うーんこれまた原作から受けてたイメージと違う。この脚本家さんはこういうのが好きな人なんだなたぶん。
『そして誰もいなくなった』はよかったと思うんだけど……
クリスティーはそこはかとなくユーモアがあるのと、それでも最後はかすかにでも生きることに対して肯定がある(たいていは)、のが好きなんだけど、それは世情にあわんということなんかしら。
そうなら残念。

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クリスティーのことを語る

あー『情婦』が見たいー
ユーモアと正義の取り合わせが見たいー
すっきりしたいー