/刑事フォイル

やっとこさ最後まで見ました。は〜〜〜〜。
たとえば、1930 年代のイギリスやアメリカの小説を読んでると、「これ、もう、ファシズムまであと一歩じゃん」って思うことがあって、ファシズムはぽこっと突然登場したわけじゃなくてほんとふぁ〜〜〜っと世界を覆ってたんだな、そしてそのとき「科学」とか「論理」あるいは「効率」や「生産性」って顔をしてたんだな、ってつい過去形で考えてしまうけど、現実にそこと地続きの世界にいるわけで、そういう考え方の癖をごりごりと解きほぐしてくれるようなドラマでした。
サムやフォイルさんがぽつんとどうしようもなく、それぞれ…[全文を見る]

「新たなる戦い」
アダムとサム、痩せたなあ。ふ〜〜〜、戦「後」って言うけど、全然終わらない。全然、人類、後片付けできない。
そんな中、フォイルさんに上司を捜査されたことで辞職させられたサムが「フォイルさんが最初から私に相談してくださっていれば辞めさせられることはなかったかもしれない。だから、その捜査を私に手伝わせて」と言ったのは最高でした。サム、結婚しても痩せても変わらない。

「反逆者の沈黙」
二回見ました。事件が全部で四つ起こったので、初見時はちょちょちょ、つめこみすぎでは、わたしびっくりしたわよ！　と思ったのですが、振り返ってみると一貫したものがありました。
印象的なのは、今回の主人公、ジェームズやフォイルさんが「質問ばかりする」と疎まれること。何か大きな機械やしくみの一部になってそのことに自覚なく生きていると、質問をする人や、立ち止まることを要求する人にいらだちをおぼえるもので、戦争が終わって間もないときであればなおさら、そのような衝突はあっちでもこっちでもあったのだろうなあと想像しました。いつ…[全文を見る]

「埋め合わせをするチャンスを差し上げようと思って」「二三時間待ってちょうだい」「私とあなたはまだ影の中にいるのね」「影が好きなんでしょ？」あたりのやりとりにきゅんきゅんよ。
戦時中の論法で一発逆転をねらう山師がこれから雨後の筍のごとく現れてどえらいことをしていくのね。かーっ。「オヤジ、いいかげんにしてくれ、戦争は終わったんだ」って子どもたちに泣かれるんだわ。そしてその子どもたちは自分たちは少なくとも実直にやってきたつもりがあるとき、自分たちの中にも総力戦体制の幻の中で生きる連中がいることを発見して愕然とするのよ。さらにそいつらの……
イギリスでこんな苦いVEデーを放送するなんて素敵だわ。ハードだったけど、見てよかった。

「警報解除」前編
・戦争が終わっても全然片付かない。これからますます散らかる。一世代や二世代では済まなさそう。
・そんな中、サムの縫った産着が度迫力。
・あいつも帰ってきた。
・なんとー、次回最終回！

「壊れた心」（後編）
もしミルナーがあの時怪我をしなくて……というようなことを考えてしまう回だった。先生の言うとおり、運だったとしか言えない。現場に訪れる院長の態度に「……」と思うフォイルがちらっとミルナーの方を見て目を合わせたり、ラストでミルナーがフォイルに一言だけ声をかけて立ち去るのなんかを見てなんだかがーんと来てしまう。ある家族が画面の奥に立ち去るときの背中も印象的。

「壊れた心」（前編）
1944 年 10 月、終戦が近づいてきたとはいえ、ここからがまた長く長く感じられるんだろうなあ。ぐずぐずと終わらない総力戦だもの。

「疑惑の地図」の回、思い出に残る味わいがあったように思うの。
フォイルさんは書く生活を挟んだことにより、あるものを手に入れたと思う。そのことと、サムのおじさんがメレディス警視正のご家族から罵声を浴びせられながらつかんだこととが響き合っていた。それは…………というわけで、戦況がきつくてしばらくフォイルを見ていない人は「疑惑の地図」からご覧になるのがおすすめ。

「疑惑の地図」（後編）
サムかわいーーーーー！！
サムのおじさんもとっても素敵だった。
「こうでなきゃ」

「疑惑の地図」（後編）
フォイルさんの後任の警視正が亡くなって、上司反省＆謝罪。ミルナーも反省。この二、三週ヘビー過ぎて視聴を休んだ方はこの回から復帰されるとよろしいのでは。

「疑惑の地図」（前編）
法の次は道徳。「うんざりだ」の次の話が始まった。やっぱりフォイル、ミルナー、サムの粘り強い三人組は最高。

「疑惑の地図」（前編）
自分から呼び止めといて「早く行けよ」とか、単に嫌な奴なんじゃなくて何か歪みを感じるアダム。そして、サム……！

「疑惑の地図」（前編）
ミルナーがんばれ！！

「疑惑の地図」（前編）
アメリカの司法が闘いを続ける最中に "Foyle's War" を見てみます。前回フォイルは負け続ける司法に「うんざりだ」と言ったけれど、これからどうするのかしら。

違った。「生物兵器」の回でフォイルが言われたんだ。「俺はもう十分だ」って。フォイルはあの人と違うけど、これからどうするんだろう。

「戦争の犠牲者」（後編）
・登場人物の 8 割ぐらいが当たり前のように歪んだ言動をしているけど、これでまだ 1943 年。
・そんな中、ふつうにしつけの悪いお子様、ジミーとごくふつうに意固地なママの話にむしろほっとする。
・フォイルが言った「十分だ」「うんざりだ」って、最近別のところでも聞いたけど……前にもフォイルが言ったのかな？

「戦争の犠牲者」
戦争の犠牲者として、子どもたちに焦点が当てられる回。教師が軍に入隊したり、学校の施設が軍に取られたりして学校教育は（地域によっては）事実上停止状態。始まった頃は「クリスマスには終わるさ」とみんな言っていた戦争が長期化する中、犯罪に走る子どもたちも。そして、爆撃に遭って以来一言も話さない子と、とても気の重い回。新しく就任した警視副総監もばかみたいに嫌な奴。
そんな中、ミルナーとブルッキーがほっとするポイントをつくっています。頼れるっていいわあ。

「クリスマスの足音」後編
・「彼がやったと思っているのね」「思ってない。それは君でしょ」同僚と恋人とでは信じ方が全然違うという。
・サム「なにかつかんだんですね（ニヤニヤ）」からのぷしゅー。でもこのことがなければ犯人が見つかるのはもう少し先だった。
・ヒルダさんの、グレースの死には何かある、彼女が何に苦しめられていたか明らかにしてほしい、けどそれがとてもこわい、っていう態度がとてもまともでほっとする。
・「殺人は殺人だからだ」
・グレース、しっかり者だった……。
・「サム、君が起こす故障は役に立つ」！
・ブルッキーも有能ね！
犯人は「どこか異常な感じのする人物」かあ。

ミルナーは直情的よね。いい人なんだけど、ちょっとこう…………

まぬけ

っていうのかなあ。
いい人なんだけどね。
あの七面鳥、もうだめかしらん。私今回もまったく犯人わかりません。また来週〜。

あ〜〜〜えらいところで切りよった〜〜〜〜
ここで一週間待てと〜〜〜〜