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勝手に引用のことを語る

どうぞ、よろしゅうおたの申します

くいだおれ太郎 10月20日記者会見より

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白か黒か。右か左か。有か無か。あれかこれか。どちらか一つを選べ。選ばなければ殺す。しかも沈黙していることはならぬといわれて、どちらも選びたくなかった場合、どういって切りぬけたらよいかという問題である。二つの椅子があってどちらかにすわるがいい。どちらにすわってもいいが、二つの椅子のあいだにたつことはならぬというわけである。しかも相手は二つの椅子があるとほのめかしてはいるけれど、はじめから一つの椅子にすわることしか期待していない気配であって、もう一つの椅子を選んだらとたんに『シャアパ(殺せ)!』、『ターパ(打て)!』、『タータオ(…[全文を見る]

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「親切の方の自覚心はまあいいがね」と独仙君は進行する「自覚心があるだけ親切をするにも骨が折れる訳になる。気の毒な事さ。文明が進むに従って殺伐の気がなくなる、個人と個人の交際がおだやかになるなどと普通云うが大間違いさ。こんなに自覚心が強くって、どうしておだやかになれるものか。なるほどちょっと見るとごくしずかで無事なようだが、御互の間は非常に苦しいのさ。ちょうど相撲が土俵の真中で四つに組んで動かないようなものだろう。はたから見ると平穏至極だが当人の腹は波を打っているじゃないか」
夏目漱石「吾輩は猫である」より

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「この世では嫉妬ほど厄介なものはないよ。理屈のある敵は、理屈で闘えるが、こいつには筋がないのでね、くれぐれも気をつけたほうがいい」
辻井喬著『ゆく人なしに』より

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「望みを抱いたとき人はことばを持たねばならない、決して実現されない望みであっても、実現が困難であればあるほど、たくさんのことばが必要なんだ」
辻井喬著『ゆく人なしに』より

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ぬこ

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[黒人の少年達への言葉 ]
『お前は無理だよ』と言う人の言う事を聞いてはいけない。
もし、自分で何かを成し遂げたかったら、
できなかった時に、他人のせいにしないで
自分のせいにしなさい。
多くの人が僕にも、お前にも無理だよ、と言った。
彼らは君に成功して欲しくないんだ。
何故なら、彼らは成功できなかったから。
途中で諦めてしまったから。
だから、君にもその夢を諦めて欲しいんだ。
不幸な人は不幸な人を友達にしたいんだ。
決して諦めては駄目だ。
自分のまわりをエネルギーであふれ、
しっかりした考え方をもっている人で固めなさい。
自分のまわりを野心であふれ、プラス思考の人で固めなさい。
近くに誰か憧れる人がいたら、
その人にアドバイスを求めなさい。
君の人生を考える事ができるのは君だけだ。
君の夢が何であれ、それに向かって行くんだ。
君は幸せになるために生まれてきたんだから
(Earvin "Magic" Johnson Jr)

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人間の変貌の奇蹟を、一旦こうして目のあたりにした以上、私自信も多少変わらざるを得ませんでした。自分を確乎たる人間と信じる私の素朴な確信は、不安にさらされて自からわざとらしいものになり、確信であったものが意思に変わり、自然であったものが当為に変わりました。尤もこのことは裁判官という私の職業に或る利得をもたらしました。犯人を扱う場合に、いわゆる応報主義と教育主義、人間性に関する悲観論と楽観論の、どちらにも偏ることなく、ある状況における人間の変貌の可能性を信ずることができたからです。
三島由紀夫「豊饒の海」第二巻『奔馬』

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「なぜなら芸術のための芸術はほとんどいつでも、文字通りに受け取られるべきものではなくて、名前がまだないので明言できない何かを載せた船の、旗印だったのだから」
ベンヤミン『シュルレアリスム』(岩波文庫版)

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 「聖書は、一点一画誤りなく、一箇所も間違いのない、完璧な神の言葉が書いてある書物である」……と信じている人は、意外に多いようです。いや、むしろ、最近では増えているという話さえ聞いています。
 わたしは、これはカルトの流行と同じくらい危ない現象ではないかと、はっきり言って思っております。
 たしかに、このウソとゴマカシと悪意と暴力に満ちたこの世の中で、「なにかひとつでも真実なものがあってほしい」「信じられるものがあってほしい」と思う気持ちはわかります。
 しかし、なんで、人間の文字で書かれた書物を、「完璧で、間違いがない」と信じ込む…[全文を見る]

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 『かみさまからのおくりもの』が出版されてまもなくのことです。「樋口さんは子どもが一人だし、まだ小さいからわからないだろうけれど、やさしいとか、歌が好きとか、そんなものをもらって喜んでいたって仕方がないわよ。頭がいいとか、足が速いとか、能力と言えるようなものが大事なんだから」と、もっと大きいお子さんを持ったお母さんからいわれました。
 そのとき、「私は絶対にそんなことはない」といえる自信はありませんでした。「いつか自分もそんなふうに思う日がくるのだろうか・・・・・・」とちょっと不安になったのです。
 私は、自分の本を自宅に飾ると…[全文を見る]

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「マヨルカ島のパルマでは皆が幸福だ
人は道路でレモンシャーベットを食べる」
ジャン・コクトー

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「この国フランスのこの時代において最も美しいもの ― それは、理性と詩情が共存し、知慧と企画が協同する建築物に特有の発明と勇気と創造的精神であるが ― それらを、憎しみや怖れや精神の貧しさや無気力のもつあらゆる残忍さをもって忌まわしくも執拗に破壊し打負かそうとする人々を、私は良心の苛責と後悔に導いてやりたい」
ル・コルビュジエ『伽藍が白かったとき』

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『眼』
白い波が頭へとびかゝつてくる七月に
南方の綺麗な町をすぎる
静かな庭が旅人のために眠つてゐる
薔薇に砂に水
薔薇に霞む心
石に刻まれた髪
石に刻まれた音
石に刻まれた眼は永遠に開く

西脇順三郎

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みじめな生活をして来たんだ。さうして、いまも、みじめな人間になってゐるのだ。隠すなよ。
 
太宰治「如是我聞」

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 全部、種明しをして書いてゐるつもりであるが、私がこの如是我聞といふ世間的に言って、明らかに愚挙らしいことを書いて発表してゐるのは、何も「個人」を攻撃するためではなくて、反キリスト的なものへの戦ひなのである。
 彼らは、キリストと言へば、すぐに軽蔑の笑ひに似た苦笑をもらし、なんだ、ヤソか、といふやうな、安堵に似たものを感ずるらしいが、私の苦悩の殆ど全部は、あのイエスといふ人の、『己を愛するがごとく、汝の隣人を愛せ』といふ難題ひとつにかかってゐると言ってもいいのである。
 
太宰治

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イベントのノウハウは当時『コロコロ』にはなくてほとんど手作り状態でしたけど、お客さんはたくさん来てくれましたから。高橋名人もたしかその頃にデビューしたんだと思うんですけど、「ハドソンの高橋さんじゃおもしろくないから、高橋名人にしようよ」と編集会議でよその会社の社員の名前を決定した。まだそんな頃です(笑)。そのネーミングノウハウはタミヤの前ちゃん、ビックリマンの反後博士に引き継がれた。ラジコン大会や「コロコロまんがまつり」の経験が膨らんで、それが「ファミコンキャラバン」になり「ミニ四駆ジャパンカップ」になり、今は「次世代ワールドホビーフェア」ですから。すべてはノウハウの蓄積なんですね。
 
「定本コロコロ爆伝!! 1977-2009 『コロコロコミック』全史」
四代目編集長 黒川和彦

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 森が飛ぶように、青年に近づいていった。
「飯、ちゃんと食うとるか? 風呂入らなあかんで。爪と髪切りや、歯も時々磨き」
 機関銃のような師匠の命令が次々と飛んだ。
 髪も髭も伸び放題、風呂も入らん、歯も滅多に磨かない師匠は「手出し」と次の命令を下す。青年はおずおずと森に向けて手を差し伸べた。その手を森はやさしくさすりはじめた。そして「まあまあやなあ」と言った。すると、青年は何も言わずにもう一方の手を差し出すのだった。
 大阪の凍りつくような、真冬の公園で私は息をのむような気持ちでその光景を見ていた。それは、人間というよりもむしろ犬…[全文を見る]

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宇宙がただ一本の花になった夢を
うっかり見てしまった男はもうこの世では使いものにならなくなってしまったのだ

蔵原伸二郎「しずかな秋」(詩集『岩魚』)

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よく経験することだが、小説の登場人物たちに私の過去の大切な思い出を与えてしまうと、突然押し込められた造りものの世界の中でその思い出はやせ細ってしまいがちだ。それは依然として頭の中に消えないでいるとはいえ、そのぬくもりや、思い返すときに感じる魅力は失われてしまい、芸術家に触れられることなど想像もできないように思えた以前の自分よりも、私の小説とぴったり重なっていく。往時の無声映画によく見られたように、家々は記憶の中で音もなく崩れてしまい、一度、ある作品の中で一人の少年に貸してやった年配のフランス人女性家庭教師の肖像は、見る見るかす…[全文を見る]