『男はつらいよ 寅次郎恋やつれ』を見ました。桜さくらが「日本じゃ、『未亡人』なんて変な言葉がはやったじゃない?」と言ったのが印象的でした。『男はつらいよ』ではおいちゃんおばちゃん夫婦と博桜さくら夫婦の言葉遣いが違っていて、桜さくらたちには「未亡人」なんて変な言葉、という感覚があるのですが、おいちゃんや寅にはないのでした。1974 年公開。このとき、桜さくらのように「『未亡人』なんて変な言葉」と感じていた人たちは劇場で「そうだ、ひどいよ、なんつう言葉をひねりだしやがる」なんて思ったんでしょうか。
付記:さくらの名前を間違えちゃったので直しました。
このところ頭にこびりついている言葉は、柳家さん喬が弟子の喬太郎に言った「喬太郎、往来で下品な品のない大声(たいせい)を発するんじゃない」、小出祐介さんが関根史織さんに言った「涙腺がだらしない」、そして突然記憶から掘り起こされた「雅子様は筋金入りの虫マニア」の三点です。
かもさんの「比較的小さくて、ゆっくりとした言葉づかいで」語るということと関連すると思うのですが、ずっと「語りのスピードを下げる」ということを心がけていて、it-talks にはその機能があるような気がするなあと思っています。どうなっていくかわかりませんが、自分たちに注目しています。
こないだハイク友だちとビールを飲んだとき、「私たち、90年代、なにか間違ったんじゃないか」って言われて、それは、斜に構えてすべて笑い飛ばしていくような姿勢が現在の冷笑につながっちゃってるんじゃないのという話だったのですけど、そういうことはありそうだなあと思いました。また、別のときにやはりハイク友だちとワインを飲んでいたら、「『毎日』を同じようにきちきちっと維持していくのは何もすごく立派なことではなくて、身体的な欲求にかなっていると思うので、そこはふつうにキープしていけばいいと思う……」といったような話になり、「あっ、そうかも」と思…[全文を見る]
「平和が訪れた」
美術やスポーツの番組で、実況アナウンサーなど、ナビゲーター役の存在感が過剰で見ているのは辛いが見続ける以外に選択肢がないという状況が数年続いた後、ナビゲーターが交代になり、その苦労から解放されること。昨日アベンジャーズ見てふらふらになった私の、安寧を求める心から誕生。
「大変なことになっている」
うちではこんな感じです。