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超短編のことを語る

夢の中が現実で、夢から覚めたら夢で。
どうやら悪い夢をみていたようだ。

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帰りの電車で今日が七夕であるのを思い出した。
小さい頃は学校で作った短冊に願い事を書いて飾っていたりもした。
大人になってからはそんなこともめっきりさなくなった。
願っても叶わないことが多いことを知ってしまうと願うことさえめんどくさくなるのだろうか。
駅を出て夜空を見上げた。梅雨時の天気では星空も見えない。願うことを拒むかのようだ。
ふと、メッセージを受け取った。何気ない会話だった。
思い立って、七夕のことを切り出した。
彦星と織姫は天の川を渡って出逢う七夕の話。よく思うと、雲の上ではいつも出逢えているのではないか。
雲で見えない夜空…[全文を見る]

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三歩進んで二歩下がる毎日だとしても、皆、前に進んでいると信じている。
同じ場所をグルグル回っているだけとも知らずに。

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中世ヨーロッパ。そこでは東方にあるエデンを目指す旅があった。
中世東アジア。そこでは西方にある極楽浄土を目指す旅があった。

しかし、そこにはそんなものはなかった。
そこにあったのは砂漠だけだった。

彼らは反対側へと旅に出た。
しかし、そこにも何もなかった。
そこにあったのは広大な大地だけだった。

そして気付いた。
楽園は見つけるものではなく、作り上げるものだと。

そして、現在。
作り上げた楽園は自ら失われた楽園へと変貌しようとしている。
人類の楽園探しの旅は終わらない。

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では、講義を再開する。
ヒエラルキーの高みを目指して掛けあがる際、割りに合うことをどこかで念頭においておかなければならない。
そのヒエラルキーの底辺がどこにあり、どれくらいなのかも把握しなければならない。
そして、底辺を把握したあなたは紆余曲折(底辺から頂点に直角に行くのがもちろん早い)して頂点を目指して掛け上がる。
底辺の度合いや頂点への道程が長いほど達成感や優越感が膨らむだけでなく、現実の優勢にも繋がる。
結果は数値として表示される。
道半ばで挫折した場合、その位置のラインを把握しておけば自己の存在をこれまた数値化して残すことが出来る。
  
「せんせー、これがわかると何がわかるのですか?」
なぁに、簡単な算数をしているだけだ。慌てることはない。
  
いいか、これが社会の三角形の面積の求め方だ。

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昔の片思いの人がいた。
でも、一言も会話しませんでした。できませんでした。
過去の片思いなんてそんなもんですよ。どうせ。
勇気という言葉が辞書にない自分に、好き、って言える勇気があるはずもありません。
過去は過去として過去となるのが運命なのです。それがわからないのですか?
一歩踏み出せば世界が変わるって言うけれど、それはどんな世界ですか?
人類の踏み出した一歩は偉大だが、自分の踏み出す一歩は淡いものでしかありません。
立ち止まったっていいじゃないですか。
熟考はビビリと表裏なら、一歩は勇気と無知の表裏なのだから。
そして、自分はそこにいる。

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ここは(-1,0)と呼ばれる地点の海上。
館長は双眼鏡を片手に遠くを眺め、航海士に尋ねる。
「おい、西に見えるか?」
「一つ、3キロの地点に見えます」
「東は?」
「一つ3キロの地点に見えます」
「我々は今どちらを向いている?」
「南を向いています」
「仕方ない、ゆっくり旋回しながら東に向え」
「ハッ!!」
さて、次は(2,0)か・・・
「って考えるわけだ。」
「座標を航海に見立てるなら防衛学校でも行けや、この戦術オタクが。」

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霞が関からの渋滞はひどい。
しかし、毎年のことだからあまり気はしない。
周囲からは下りのことを「天」と呼ぶらしい。私はそう呼ばれる理由は知らない。
上りはいつも空いているというのに。
先日、その渋滞を管理していた団体が変わったらしい。
慢性的な渋滞をなくすらしい。
なんといっても高速道路を無料化するとかいうそうだ。
上りはいらないぞ。
天下りの車線だけどうにかすればいいのだからな。
さて、高速道路に乗ってどこへ行こうかね。

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題名:エンドレスエイト

ですね、わかります。

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5ヶ月前以来一度もかけたことのない声。
たまたま鉢合わせたエレベーター、四角いボックスで全てが完結する。
ちらちら目が合う。
途切れ途切れに会話が始まる。
互いに気付いている。もちろん。
エレベーターは下がる。思いは上がっていく。
扉が開いた。
二人は手をつないで光の外へ。
扉は静かに閉まっていった。