忘れてほしいの
自分がウェブでフォローするタイプのひとには床屋嫌いが多い。
むろん自分がそうだから気持ちはとてもわかる。
それは「なんで金を払ってまで社交をせねばならんのだ」に尽きる。
わたしは週刊誌を手に取らないから芸能沙汰に興味がないのは向こうもわかっている。となると家族の話(子供も同じ店なので)になるわけだが、わたしはそれが好きではない。そんなもんが好きならママ友ってやつが切れずにアツーく続くはずなのだw
というわけで床屋にはかならず本を持参する。先日もそうした。
「アニメーション 折にふれて」 高畑勲
軽いエッセイで字が…[全文を見る]
別れのしぐさ
ゲーテに倣ってお散歩を日課にしているので(お散歩だけだ)それでいろんなシーンに出合います。
先日は幼稚園を通りがかり、三歳になるかならないかという小さな男の子たちの「さようなら」をみました。
二人のお迎えはどちらもお父さんで片方は自転車です。
車道のほうへ自転車を押して歩きはじめたお父さんにこどもが何か言ったかとおもうとタタタと相手の中間地点まで来てピタっと止まり、そしてそのまま相手をじっと見ました。
相手は「?・・・・・・」という顔をしてその子のところまで歩み寄ります。
すると走ってきた子が提げていた片手をゆっくりあげ…[全文を見る]
たしかな眼
クランチマガジンのフォロワーさんから「うささんの猫が好き」とお褒めの言葉をいただいて図にのって描きましたw
ほかにも「絵日記プリーズ!」と催促いただきましたので、早速今日は少し軽めに書きますよ~^^
さて、「縞と黒」の猫はぽんこさんちのチップさん(アボカドグリーンの目の子)がモデルです。
綺麗なのに眼つきが悪くふてぶてしく、誰も女の子とは思ってくれないんだとかw
お気づきでしょうが、わたしは勇ましい女の子にヨワい。
そうでなければこの新人賞発表寸前の今、わざわざ仁義を切るような人と組みませんわね☆あはは
参照:https://i.crunchers.jp/data/content/3491/15236
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なないろ
メタリックグレーに輝く巨大なしゃぼんだまが数えきれないほど空からおりくるのを息を殺して見ている。
人類滅亡的な夢をちかごろよく見る。それらはハリウッド映画の反復でまるで新味のないもので、夢の中ではなぜそれが反復だとわからないのか、なぜいっそトムクルーズに肩を抱かせないのかと思う。
しゃぼんだまが好きなように玉虫も好きだ。なないろの鮮やかさがまるでこの世のものと思えないからだ。
小さいころは凝視しているうち「これはこのものの色なのかそれともかりそめの色なのか」「真実なのか騙されているのか」という疑問にとりつかれた。
大きくなって、いや大きくなりすぎたのでそんなことを思うのはもう人間に対してばかりだ。
ビニール傘
今日は出かけたとたんに雨が激しくなって、伸び盛りの木々の枝が雨を集めているようだった。
夕暮れ時の雨が好きだ。薄闇のなかですべてがやわらかい影を持ち、人も車もゆっくりと行き交う。わずかな光も増幅され、震えている。
ビニール傘はあの透明な膜がいけないと思う。
全部、骨まで全部みせてしまうのが。
色さえついてれば惹かれないのに。
「見知らぬ男がそこにいると思うとそれだけで女にはストレスであるということがわかっていない男が多い」
という大意のつぶやきを見て、うちのリビングの攻防を思い出した。
うちのリビングは向かい側のマン…[全文を見る]
昨日98円で買った真紅のバラ。今このテーブルで娘が英語の勉強してます。「アナ」のサントラ大音量をBGMにして。
やっと「見守るだけでいい」ところまで来たのかなという春です。
「ただいま」という気持ちでまたここを始めようと思います^^
リベルテ ポール・エリュアール (安東次男 訳)より最後の4行
Liberte / Paul Eluard
Et par le pouvoir d'un mot
Je recommence ma vie
Je suis né pour te connaître
Pour te nommer
Liberté.
そしてただ一つの 語の力をかりて
ぼくはもう一度 人生を始める
ぼくは生まれた おまえを知るために
おまえに名づけるために
自由(リベルテ)と
朗読「星の王子様」第二十四夜
section27 前半 399 http://dl.dropbox.com/u/4388412/Z0000399.mp3
section27 後半 425 http://dl.dropbox.com/u/4388412/Z0000425.mp3
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ながらくのお付き合い、ありがとうございました。
アフリカの砂漠の空を眺めてこの連載はお終いです。
亡くなった兄の愛読書を、私はあまりよく読みませんでした。
亡くなった後で読み返してみて、もっと早くにちゃんと読み返すべきだったとか
いや、そんなことは何の救いにもならんかったかもしれんとか、いろいろと思います。
ひとつ確かに言えるのはこの本はとくべつだってことだけです。
また、ハイクで知り合った友人からテグジュペリの「人間の土地」を是非にと勧められて読み
この物語がいっそう輝きを増したことも付け加えておきます。
有難うございました。
おやすみなさいませ、良い夢を♪