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Tips:引用記法:>>(大なりを二つ)で始まる行は引用文として扱われる。
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『バレエボーイズ』 http://www.uplink.co.jp/balletboys/

変に感傷的だったり甘ったるかったりしないのがいいドキュメンタリー。
いちばん家庭を離れがたい子が海外からの青田買いにあったり、いっ
たんバレエを諦めた子のバス停でのエピソードが泣けたりはするけど、
とにかく中盤までの展開が速い。中盤以降は同じようにはいかなくなっ
ていくバレエボーイズたちの視点の変化がシビア。でもこれこそがアー
ティストに成る人と目指す人の差の現実だろうなと思う。

それにしても、この年代の子どもたちの成長の速さと言ったら! あっ
という間に背が伸びて声変わりして少年から青年の顔になっていく。
「時分の花」を目の当たりにする思い。

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わかりやすい>マッドマックス 怒
旧作の上映時は原とか2とか砂とか付ければ解決!

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『TNG パトレイバー 首都決戦』

映画の日なので『パトレイバー 首都決戦』2回目。やっぱり岡部いさく氏を見つけられな
かった……。10月に上映されるというディレクターズカット版かソフト化されたもので確認
するしかないのか?

そしてやっぱりカーシャかっこいい! イノセンスの少佐っぽくもあるし。でもシリーズが
進むにつれ、どんどんセリフがロシア語だけになっていくのは、なぜなの? 首都決戦
じゃあ、一度も日本語喋ってないような。特車2課で完全に地を出してるっていう演出な
のだろうか。

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『ダライ・ラマ14世』

自分は忘却の生物だなあとつくづく思う。法王さまのおっしゃる仏典からの言葉を、何度も
目にし、耳にしているのに、日々の生活を過ごすうちに忘れていることの多いこと!
わたしがチベット仏教に惹かれる契機となった言葉、「因果応報でマイナスのカルマを負っ
たとしても、(できることがあるならすればいいし、)できることがないなら、それ以上そのこ
とについて悲しまないように」と再び出会えたのはありがたかった。
もう一つ、「勉強して自分の能力で社会に貢献する」という部分だけは、言葉自体は忘れて
も、自分が自分であるために実践でき…[全文を見る]

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『TNG パトレイバー 首都決戦』

パトレイバー、予想よりよかったな。押井監督、ほんとにヘルシーになったなあと思った。
下敷きになってるあの映画は、世の中に倦んでる倦怠感にまとわりつかれてるのを振り
払う感じがただよってたけど、今回は、同じように見える状況でも印象がぜんぜん違う。
荒川にあたる人物はあんなに不健康ではないし、っていうか健康そのものだし、そのお
かげでラストのさわやかなこと!

ほかのキャラクターも、以前と同じ状況に落とし込まれても、以前と同じ轍は踏まない
覚悟がそれぞれにあふれてる。後藤田さんは「おれも先代と同じか」と自…[全文を見る]

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『龍三と七人の子分たち』

いやー、おもしろかった。萬田久子は色っぽくて、さながらリアルなポルコとジーナみたいだいし、
最初に殺られるのは間抜けな××の法則やカンカンノウめいたとこや、いろんなセルフ含むパロ
ディもちらほら。最初から最後まで、ほとんど笑ってました。これから見る人は予告編とかで予習
しないで新鮮な気持ちで見たほうがいいかも。

残念ながら隣に座ってたじじいとばばあ(たぶん他人同士)が、「こっち側のひじかけに寄りかか
るな」「寄っかかってません」「セリフに応答しないでくださいよ」とか上映中に時々小競り合いし
てたんだけど、映画…[全文を見る]

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『アメリカン・スナイパー』

話題の映画で満員だったにしては、音楽なしのエンドロールなのに、
その途中で立って帰る人がとても少なかったのが印象的。こないだの
ドレスの色じゃないけれど、見る人の中身によってそうとう見え方が
違いそうな映画でした。わたし自身は厭戦映画だと思ったのですが、
それは子どもを撃ちたくないという描写、戦争後遺症についての描写
(とくにビデオやTVを見ているシーン)あたりに特に強く現れていると
感じました。

もうひとつ強く意識させられたのは、信仰と国について。なんだかん
だ言ってもアメリカはやっぱりキリスト教の国なの…[全文を見る]

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『天才スピヴェット』

天才であることと、「自分はいらない子だ」と思い込んでいる10歳であることの
孤独が交じり合って、胸を打ちます。天才じゃない観客が感情移入できるのは、
誰もが持っている10歳のあのころの孤独を描き出しているからかなあ。
タイトルが出る前に「詩人こそが科学の限界を突破していくのだ!」と教授が
高らかに宣言して出てくるタイトルは、それこそ指摘にスピヴェットを紹介して
いるんだけど、それが日本語だとうまく表現できないのでこのタイトルになった
のかなと思うほど、始まりの部分だけで英米文学の古き良き伝統を感じさせ
てくれます。

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『THE NEXT GENERATION パトレイバー 第6章』

前回、前々回と打って変わって泉野 明特集。一つ目の軍用レイバーとの対決はそれこそパトレイバーの本懐! と萌えますが、映画『攻殻機動隊』の人間だと思い込んでるロボットの男の逃げるシーンのパラフレーズが実写で見られて感激!

二つ目の同窓会ものは、女の子ならではのハードボイルドもので、せつなさ半端ない……。大人の階段をひとつ、ぐっと踏み締めて登る明を見ました。

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『至高のエトワール 〜パリ・オペラ座に生きて〜』

日本ではやらないオペラ座新作バレエやコンテンポラリー作品の数々に、まずもう猛烈に惹かれる。定番クラシック作品より、こういう作品のライブ・ビューイングが行われるべきだと思うなあ。

ルテステュのオペラ座引退公演に、一足先に引退していた名パートナーの、「自分が引退しても、アニエスがいる間は呼んでもらって踊れた。でも彼女の引退で、もう完全に終わりなんだな、と感じた」という言葉がせつない。気づいたら泣いてたんどけど、悲しいわけじゃない。はっ、これが嘘くさいって思ってた、爽やかな感動の涙、ってやつ?

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『アルゲリッチ 私こそ、音楽!』
邦題が全然合ってない典型例なんじゃ……。そのせいか、途中で席を立つ人が少々。

映画自体は興味深いですが、開幕してすぐ、攻殻機動隊のオープニングのようにアルゲリッチの娘が水に浮かんでいて、そこから上がると表れる原題は、訳しにくいだろうけど、ぴったり。原題は映画に登場するいろんな人に当てはまりそうなのも面白い。

特に面白かったのは、デュトワの娘がデュトワそっくりなことです!

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後ろに座ってたカップルの、脚をたびたび組み替えて前の座席にぶつけてくる男が終映後、「いやー、こういうのもいいよね、ユルくて」と連れの女性に言ってたんだけど、これをユルいって断じて終われるって、幸せな生育歴なんでしょうね、と思った。

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『まほろ駅前狂想曲』

前売り券買ってたのに今ごろ。冒頭、褌姿の麿赤児の素晴らしい肉体美!そして映りまくる町田駅前! 下の方しか映ってないけどそれはジョルナですよね、とか、その坂道の住宅街は玉川学園前では、と懐かしかった。

しかしやはり行天がらみで被虐待児の問題を考えざるを得ない。ぎりぎりと締め付けられ、殴られて育った子どもは、そこから解放されるとタガが外れるか、自分がやられていた押さえ付けを繰り返すのか、という問題。

あと、当たり前だけど、はるちゃんは春ちゃんを父とは認識はしなかったんだなあ、というのが切ない。

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『THE NEXT GENERATION パトレイバー 第5章』

前回の第4章に続いてのカーシャ祭り、最高!
朝日新聞のアニメオタクコラムを書いてる有名なアニメオタク記者さんの感想は

>>「TNGパトレイバー第5章」鑑賞。つらい。
>>薄い脚本に冴えない演出、悪乗りにまで届かず、滑って失速。
>>次に期待します。お客は十人ほどでした。

とのことですが、そうかなあ? 後半のカーシャ祭りじゃない方は
うる星やつらでのSFドタバタを思い出して面白かったです。
だんだんとみんなが壊れてくると、カーシャがさくらさんに、
大田原さんがチェリーに、佑馬はあたるに見えてきておかしかった!

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『イヴ・サンローラン』

『グレース・オブ・モナコ』でも服飾が楽しみだったけど、時代の重なるこちらは貴族の服にもなり得る服から、働く女性の服、男性のネクタイも襟も(ポロシャツでさえ!)太い再現具合まで質量ともに充実! 街中のシーンでの車両もよく揃えたなーと、ジャンルは違うけど『アルゴ』の当時のファッションと通信機器の凝り具合を思い出す素晴らしさ。

サンローランの伝記映画としては、作品を作ることの緊張、評価にさらされることへの不安と喜びが、天才じゃない身にも胃が痛くなるほど伝わる。映画の中でサンローラン本人は「自分の作るオートクチュ…[全文を見る]

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『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』
全俺、ガン泣き。もともとグレース・ケリーは毒親持ち、特に父親の方がひどいということは知られてたけど、そのあたりの話をここに絡めてきますかってとこで泣いた。毒親がリアルな人にとっては、ACがそこから離れて自分の居場所を開拓する話として心に迫るものがあると思う。

ちなみに某メルマガで「恋のためにすべてを捨てた、グレース・ケリーの生き方」ってコピーを見かけましたが、むしろ逆だよね、とは映画を見る前から思っていた。大人気女優になっても、えこひいきしてた自分の姉を引き合いに出す(取材側は「今その人の…[全文を見る]

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ネウマ譜を使っているフランスの教会はけっこうあるっぽいとの情報をいただく。
モンサンミッシェルもそうらしいです。

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『大いなる沈黙へ』
眠り込むこともなく、トイレへの切迫感もなく3時間近く、見入っていました。宗教的生活にどれくらい興味と関心があるかで、フォーカスするところが見る人によって変わる映画だろうと思います。

わたし自身は幼少期は夏は東京からカトリックの修道女、修道士、神父が黙想しにくる地域で過ごしていたので、こういう生活がものすごく奇異だとは思わないのですが、ほとんど知らない方からしたら、驚きの生活だと思います。ただ、夏だけ黙想する聖職者の方々は、この映画のように祈り働き祈り働き、を繰り返しているわけではないですが。

とはいえわたしが…[全文を見る]

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映画館で笑ってすっきり、というのが続くパトレイバー実写版。押井守の実写難解迷路に入ったらどうしよう、と若干怯えてたのが嘘のようなわかりやすい面白さです。

さて、前回の3章に続き、今回もカーシャ祭りでわたしはウハウハ。次回はさらにカーシャ祭りの度が増しそう。いや、わたしはうれしいけど、ほかとのバランスはいいのだろうか、とふと思う。

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『リアリティのダンス』、ホドロフスキーが暗喩から直喩の人になってて、でもパワフルさは相変わらずなので、とてもよかったけど、かなり吸い取られました。

こないだ遅ればせながら見た『グランド・ブダペスト・ホテル』が、失われた古き良き政体とユダヤ人の暗喩的な話だったのと対になるような、失われた悪しき独裁政権とユダヤ人の話でした。これを同じ年に見られたのはとてもラッキーかも。