『Fate/stay night [Heaven's Feel] II. lost butterfly』
前作の週替わり特典で6週目がパンフレットだったので、今作も6週目辺りでパンフ来るんじゃないかと待ってたら、案の定6週目で来たので、やっと観てきました。特典の黒パンフもゲット。
・なんか恋愛物になってた(最初からそうだったのかもしれない)。そしてエロかった。
・凛とすれ違うシーンで、Unlimited Blade Worksのエンディング曲(2曲あるどっちかは忘れた)のメロディーが流れる演出が憎い。
・バーサーカーかっこいい。
『search/サーチ』
・残されたPCから、FacebookやInstagramの情報を頼りに、行方不明の娘を探す張るお父さんの話。すごく現代的的でありつつ、時代を問わない家族の話でもある。
・中盤で話が大きく動く頃には、すごく引き込まれてしまいました。
・ちゃんとヒントは出てましたね。この作品は極力ネタバレを知らないで観た方が絶対面白いと思う。すごく面白かった。
『皇帝ペンギン ただいま』
・氷の上に転がる卵が、環境の過酷さを物語っていました。
・つがいがクチバシをはわせる瞬間は官能的。個人的には『娼年』や『君の名前で僕を呼んで』よりも。交尾(と思われる)ところは見えない構図で撮っていてオシャレ感マシマシ。
・カモメ怖い。氷の裂け目怖い。
『西北西』
昨夜オフ会のあとに。公開初日で舞台挨拶ありで当日券が残ってるようだったので観に行きました。
2年前の映画祭で1度観てるので、これで2度目です。
・女優サヘル・ローズはもっと知られるべき。山内優花さんとの初対面のシーンがやはり印象的。
・2度目の今回は、韓英恵さん演じるケイの迷いと、山内さん演じる恋人のアイが、ケイに対して感じてる不安が伝わってくる。
・イランではヨーグルトに塩コショウで味付けして食べるのが普通らしい。食べてみたい。
「ガザの美容室」
昼はオフ会でイスラエル博物館主催の展示を観てきたので、その後1人でパレスチナの映画を観てきました。
・美容室の外で、銃声が響き戦闘が行われてる中で、世間話をしたり施術を続ける女性たち。ガザで生きる彼女達には戦闘は日常であり、そんな中でも平然と過ごすのが抵抗でもあるんだなと。
・あらすじで美容室の周りが戦闘状態になるのは知っていたので、いつ戦闘が始まるのか逆にハラハラした。序盤から絶えず聞こえる車の走る音や、飛行機だかドローンの飛ぶ音が不安を掻き立てる。銃声が聞こえた瞬間、逆にホッとしてしまった具合に。しかし銃声や爆音もリアルでやっぱりハラハラする。
・分かりやすい結末や希望は見せてくれず、重たいまま終わるので、モヤモヤの感情のまま劇場を後にした。
『君の名前で僕を呼んで』
コーヒーを飲んで眠気対策をして字幕版を観てきました。
・夏なので、老若男女みんな割と薄着。半ズボンが眩しかったです。
・朝の涼しげな陽の光、昼の強い日差し、街灯のない夜の月明かり、明かりの演出が印象に残りました。それも含め夏の気温や湿度、風をスクリーン越しに感じます。ただ、鳥や虫の鳴き声が少し演出過多な気も。
・字幕版を観たけど、これは吹き替えだとまた印象というか感触が変わりそうな気がします。どちらが良いかは好みの問題。
『娼年』
・見始めてすぐ「私、人の裸ってあまり好きじゃないかもしれない」と不安になるも、3回目くらいのシーンになると、どうでも良くなってきて最後まで楽しめました。
・松坂桃李さんの、欲望もなくつまらなそうだった主人公が、自分の中の感情を目覚めさせていく感じが良い演技でした。
・難をあげると、意味のあるシーンだったけどグロがちょっときつかった。あと江波杏子さんも脱がしてほしかった。
『ナチュラルウーマン』
・ダニエラ・ヴェガ演じる主人公マリーラの歌が上手かった。
・あまり明るくない話なので、また見たくはない。当事者であるヴェガの起用や丁寧な作風など、今の時代だからこそ作れた作品だろうけど、2018年でもまだこんな暗い社会なのかと。こないだ見た『アバウト・レイ』が相対的にすごい明るい作品に感じる。マリーナには家族や支援してくれる人があまりに少ないのよね。この作品が、こんな時代もあったねと語られる世の中が早く訪れることを願う。
・マリーナが1人で街を歩く姿が印象的。あまり言葉で多くは語らない人なので、ただの移動シーンが、前向きに歩くようでもあり、逆境に立ち向かうようでもあり、悲嘆に暮れるようでもある。
『アバウト・レイ 16歳の決断』
・トランスジェンダーの子供、シングルマザーの母、レズビアンの祖母、そうやって見ると、“伝統的ではない”“模範的ではない”“正しくはない”な人たちだけど、そんな彼らが“家族”というありふれた手垢のついた共同体を築いてる、そんな作品。
・孫のホルモン療法等に批判的な祖母のセリフに「普通のレズビアンじゃ駄目なの」的なのがあったけど、このドラマらしいセリフ。保守なのかリベラルなのか分からないようでいて、どこにでもいる孫を心配するおばあちゃんである。
・トランスの子供よりも、子の理解者でありたい、出来ることはなんでも応援したい、でもこの選択でいいのか心配や不安も大きい、そしてホルモン療法をするには父親の同意も必要で、別れた相手や自分の過去と向き合わなければならなくなる、そんな母親の方が印象的でした。
『Fate/stay night [Heaven's Feel] I.presage flower』
お客さんも減った頃合いかなと観てきました。主に梶浦さんの劇伴を目当てに。
・OPの音楽が良かった。オペラ風な歌い方からして新南田さんかな。いつか生で聴きたい。
・戦闘シーンの曲は映像も合わせておどろおどろしい仕上がり。それでも他パートでは穏やかだったりしっとり仕上げてて、その流れるような移り変わりが、さすが劇場作品。
・慎二がヒロインしてた。ヒロインじゃなかったけど。すごい士郎のこと意識してるのに、まるで伝わってない。ちょっと不憫。
「ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気」
公開終了近かったので昨日、駆け込み的に観てきました。でも上映が終わった時には日付変わってたので、今日観た映画だよね。
・ジュリアン・ムーアの末期の肺がん患者の演技が迫真でした。
・二人を同性婚合法化の半ば道具みたく扱う活動家や、心では賛同してるけど、周りを見て表立っては口にしない人など、登場人物が妙に生々しい。原作が実話及びそのドキュメンタリー映画があるので、違いが気になる。はてなレズビアンブロガーのみやきちさんも、「まんまじゃん」「合わせて見ないと面白さ半減」とレビューしてるので。
・ラストがとても切ない。その後の数年でアメリカはどんどん同性婚合法化の道を進んでて、着実に映画の話が歴史の1ページ化してるけど、日本はどうなんだろうとエンディングロール見ながらぼんやり。死なない人はいないわけで。
「リリーのすべて」
・夫婦2人とも画家なのもあって、見ること、ひいては見られることへの描写に力が入ってました。
・放射線治療を始め、トンデモ医療の数々。物語の結末も含めて、トランスジェンダーと医療の関わり方はどうあるのが良いのだろうかエンドロールを観ながら思いを寄せてました。現代行われてる医療行為でさえ、後の世ではどのような評価をされるのやら。
・最初の方の優しく誘ってといった夫婦の甘いやり取りがあったけど、終盤の手術前のシーンでそのやり取りが生きてたなあと。変わるものと変わらない関係。
「インターセクション」
監督:グラント・ラフッド/Dir:Grant Lahood 2012|ニュージーランド|68 min|
第22回東京国際レズビアン & ゲイ映画祭にまた行ってきました。
・情報だけなら、ブレンダと呼ばれた少年や、毎日新聞の丹野記者の記事に目を通してれば、特に目新しいものや驚くことはあまりなかったです。しかし次から次に、「様々な」性分化疾患当事者が顔を出して、自分の口で語る映像は、新聞記事とは伝える力が違い、非常に濃い68分でした。
・印象に残った話はいっぱいあるのですが、10代で膣再建手術(造膣の方がニュアンス的に正しい気もしたけど、字…[全文を見る]
ママったらアルゼンチン/LENGUA MATERNA
監督:リリアーナ・パオリネッリ/Dir:Liliana Paolinelli 2010|Argentina|78 min|
第22回東京国際レズビアン & ゲイ映画祭見に行ってきました。(ここまで軽くパクリ)
・レズビアンの娘を理解しようとするお母さんの、本人は真面目なのにその斜め上な行動が、コメディーとして描かれてて楽しい。同性愛者そのものを面白おかしく描く作品は世に星の数ほどあるけど、カミングアウトされた側をコミカルに描く作品はもっと増えてほしい。
・娘の母への距離感。これが10代~20歳前半とかなら親の存在も大きいだろうけど、40歳…[全文を見る]