『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』
・人口密度がすごい。こんなにたくさん人間がうじゃ〜っといるのにゾンビではなく全員主人公なので多少、くらっとする。
・ふりつけがすごい。乱闘シーンのふりつけが60%くらい、ダンス。くるくるくるくるよく回る。
・おっさんらの顔の壁感がすごい。こわいよえぐいよ壁が厚いよ特に恨みはないのに反射的に「SHINDEくれ、おやじ!」と言ってしまうよ。
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今日観た映画(DVD)に3行コメント!のことを語る
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『イップ・マン外伝 マスターZ』(『葉問外傳 張天志 Master Z: Ip Man Legacy』2018 ユエン・ウーピン)
・いろんな種類の組み手(?)が見られてとにかく最初から最後まで豪華。
・マックス・チャン、きれい。せっかくだから長い裾でひらひら〜くるくる〜も見たかったけど、それは冒頭の「上着の裾が邪魔だったな」で「なし」と宣言されておりましたし、どちらかというと衣服がどんどん切られていく方向で、一貫しておりましたので。
・屋上が出てくると「あ、今、香港映画を見ているな」という気持ちになるけれど、今回のは理想と希望と夢がぐちゃぐちゃになった結果、なぜか抜群の居住性。そこでの二人のアクション、きれいだった〜。
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リグレッション("Regression" 2015 アレハンドロ・アメナーバル)
・児童虐待の疑いで捕まった男が、罪は認めるが記憶がないと答えるところから始まって、担当刑事のブルース(イーサン・ホーク)が追い込まれて容疑者の行動をトレースするような態度を取ってしまい、それを自覚するところから話は急展開。ブルースはしぶとかった。
・雨が降っていて、舗道が全然乾かない。屋内は暗く、灯りが隅まで届かない。催眠療法用のメトロノームの音が不快さをあおる。悪魔崇拝の話にふさわしい舞台立てで、観ていてこっちも暗示にかかってしまいそうになるが、頭のすみ…[全文を見る]
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『運び屋』("The Mule" 2018 クリント・イーストウッド)
・今、パンフを見てもアール(クリント・イーストウッド)が小さく見える。不思議!
・ひょいっとしたところで話が早くて、そことでびっくりしつつ、どこかほっとする。いろんなところで観ている側の気が楽になるような工夫があるんだろうと思う。
・捜査側にも麻薬カルテル側にもそしてアールの側にもちょっとした許しがあって、それが「かわった映画だなあ」という印象につながっていると思う。対立軸なんていうものがない、かといってシニカルでもない、悲しさも暖かさも淡々とおかれていく物語方がとてもよかった。
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『ビール・ストリートの恋人たち』("If Beale Street Could Talk" 2018 バリー・ジェンキンス)
・"If Beale Street Could Talk" という原題。口の中でこの言葉をころがしてみて、「それでも裁判所は黙殺するのでは」という気すらする今と考えると、この邦題にたどりついた理路が想像できる。
・愛し合う人たちが好きなんだ、愛し合う人たちを支えたいんだよというような台詞が出てくる。気は弱そうだけど優しさが分厚い大家さんや、レイシストコップに決然と立ち向かうお店のマダム、苦痛に顔をゆがめるティッシュの背中をあわててさすってくれる上司、それに何と言ってもティッシュの家族。自由がないようでいて、本質的に自由な人々。
・ティッシュの家族は私がこどもの頃何度も想像した理想の家族によく似てた。そしてああいう家族は結構ある。
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『女王陛下のお気に入り』("The Favourite" 2018 ヨルゴス・ランティモス)
・ずっとなにか、雑音を偽装したような変な音が鳴っていたし、基本的に音楽がへんてこりんで、そこで披露されるへんてこりんな踊りが目に焼き付いて離れない。
・異様なことが起こっていても何のためらいもなくどんどこ前に進んでいくこの、「ルールのわからないスポーツを途中から見せられている感じ」がおもしろかった。
・女王、アビゲイル、サラはもちろん、台詞のない登場人物たちも大充実。おもしろかった!
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「午前十時の映画祭」で『狼たちの午後』("Dog Day Afternoon" 1975 シドニー・ルメット)を見てきました。
・小さな銀行に素人強盗。一人の犠牲もなく、なんとかなりそうに見えるシチュエーションなのにずるずると時間が進んでいく。そのずるずる具合にはらはらする。
・人質たちが口にする「(建物が警官隊に取り囲まれたことを知って)だからさっさと金を持って逃げろと言ったのに!」「ずさんな計画でこんなことするからよ! ちゃんと計画したの!?」にはげしくうなずく。なにか、思いがけなく武器が手に入るといったきっかけが先にあって、そこから動き…[全文を見る]
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『THE GUILTY ギルティ』("Den skyldige" グスタフ・モーラー)
・音に集中するので、自分の呼吸音がうるさい。息を止めて……終わって外に出ると二人組が「なんであのタイミングで飲み物飲めるのよ!」「いましかないと思ったんだよ……」って喧嘩してたけど、私も飲み物飲めなくて映画館で初めて残した。
・基本的にアスガーと通報の音声とモニターだけですすむので、近すぎる視点から見るとき特有の見えなさに緊張しました。
・話の肝の部分が太くて素朴で、こういう映画でありながら気分が悪くなったり嫌になったりすることがないのがよかったです。
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『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』("Rebel in the Rye" ダニー・ストロング)
・糾弾するわけでも英雄視するわけでもない、抑制的な語り方が『ライ麦畑でつかまえて』と釣り合いが取れているように思いました。
・またもやサラ・ポールソンがよかった。
・インチキとほんものの対立とか、無垢なものにたいするこだわりとか、20 代までにはまった思考の枠組みから脱出する機会がないままああなってこうなってそうなってという経緯が息苦しく、痛ましく、その分だけ身近だった。
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『ちいさな独裁者』("Der Hauptmann" ロベルト・シュベンケ)
・予備知識がなかったので、冒頭、脱走兵が命からがら逃げ出して、やはり脱走してきた男と二人、互いを監視するでもなく助け合うでもなく行動をともにするようになったくだりで、「あ、この二人が無言で生き残りをかけてどうのこうのしていくのだな」とか思ってしまったので、ま〜〜びっくりしましたけど、帰りによく見たらポスターに全部書いてありました。
・素朴な話で恐縮ですが、空気なんか読んでまわりに合わせて巨大な機械の一部になったりしたらもう後戻りできないんだってことにかんして人類は共通理解がもうそろそろ、いいかげん、必要。
・だって、全然、第二次世界対戦から立ち直れないじゃん。
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『パルプ・フィクション』("Pulp Fiction" 1994 クエンティン・タランティーノ)(「午前10時の映画祭」にて)
・この話はこれがベストの語り方で、これ以外ないという感じがするので、観客として素朴な気持ちでいられるのがいい。
・ミアとヴィンセントで何の話をするかということが問題で、それがああした、これ以上ないかたちで決着したり、ジュールスの話に思いがけない聞き手が登場することで「お話」として成就してしまったり、それでいてブッチは彼を祝い、縛り、支え、苦しめてきたその長い話をおそらくまだだれにも聞かせてはおらず、それはまた別の話になるという、だれがだれにどんな話をするかということをめぐるドラマを含みながら、この映画がラストにあの場面を持ってくるというのがいい。
・長年の夢であった、「劇場で、トラボルタ、サミュエル、タランティーノといっしょにコーヒーを飲むこと」がかないました。
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試される大地、新宿武蔵野館で念願の『アイスマン 宇宙最速の戦士』を拝見してきました。
・突如首をつっこむ北条のおじさま(北条だれ?)、ドニー相手に善戦、おもしろすぎ。
・冷凍保存×タイムリープ×「三回死ぬ」でさすがの余もわけわからんちんというか、わけわかりたくないというか、でも鉄道好きにはこたえられないシーンがあったり、一瞬絵面がティム・バートン風味になったり、明時代の禁軍の兵士が急に英語話したり、「あなたの腕の中で死ねて私幸せよ(繰り返す)」があったり……そんなすべてを包み込むドニーの……なんだろう……まあ、包み込まれたよ。
・あと 40 分見たかった。
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ちょっと待て、私が第一作と思ってたアンディ・ラウの「王朝の陰謀」は第二作で、あれだけなぜかキャストが違い、今回の「王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン」は第三作で、第一作とキャストがいっしょですって……?
・ぎゅうぎゅうの展開でおもしろかった!
・主人公三人組がなかなか良いバランスでとくにお医者さんのお友達なんかは最高なのですが、ディーの顔がなかなか覚えられない上に変装なんかもあるのではらはらしました。
・「地獄不空、誓不成仏、衆生度尽、方証菩提」って台詞が何度か出てくるも聞き取れず、ディーの解説によって乗り切りました。
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「西遊記 女人国の戦い」
・身になじんだチャイニーズファンタジー、始まった瞬間憩っている自分を発見。
・ヒロインと三蔵法師が出会う場所がすごい。いかに慣れているといえどもびっくりした。
・「身になじんだ」といいつつ、五分に一度びっくりしてた。まあほんとに、話が早い、立ち止まらない、流れる。
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聞いて下さい。前席の方の頭で画面の 36 分の 1 くらいが隠れてしまったのです。それも真ん中だったので字幕が結構見えません。「ああ、映画において、台詞って重要なんだなあ」とかみしめること数分。でも両隣も後列も満席だったので、まさか前のめりになったりくいくい頭を伸ばすわけにも行かず、覚悟を決めて、勘で見ました。そんな2019年最初の作品は『迫り来る嵐』("暴雪将至 The Looming Storm" 2017 年 董越ドン・ユエ)です。
・彩度の低い、限りなく墨絵寄りの視界に古い工場と冷え冷えとした川とぬかるむ道と明日がどっちかもわからないような暮らしがあって、そこにずっと雨が降り続けている。
・一度認められて、そっちから光が射しているような気がしてしまって、ただそこに向かってまっすぐ歩いていたつもりだったのに、光が、と思いきや雪が。
・そして、嵐が来るという話。おすすめです。
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『ボヘミアン・ラプソディ』("Bohemian Rhapsody" 2018)
・「真理がわれらを自由にする」という話で、その物語のいきさつを、フレディの大きくてきらきらしているけど視点のなかなか定まらない目が映していたように思う。
・ブライアン・メイの落ち着いた、脅したり脅されたりすることやばかにしたりばかにされたりすることとは無縁な目の表情も印象的でした。
・「ドラムかわいい」理解、ベースのもじゃもじゃどっかで見たことある、マイアミいい人といろいろあるけどやっぱり「2018 年 お前あいつだったのか大賞」のメアリーの素敵さが映画全編を支えていたように思います。
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『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』("Sicario: Day of the Soldado" ステファノ・ソッリマ)
・善も悪もなくただ罪が重なるだけ……ふっ、っていう、ハードさと甘さのバランス、それに速度が観客に優しくて、疲れが取れました。
・なぜ、トロ様が(不自然に口角を持ち上げて)にこっとすると泣きそうな気分になるの、I will follow you、トロ様についていきたい……いやっ、遠くから観るだけでいいです。
・まったく前作と違っていて、正義もへったくれもないこの地球でのヒーロー誕生譚って言うんでしょうか。冒頭付近では「たすけてアイアンマーーーン!」とか思ったけど、最終的には「きちゃだめーーー!」という感じです。おもしろかったよ。
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『バーフバリ 王の凱旋 完全版』(2017 S・S・ラージャマウリ)
・びよ〜〜〜〜んくるくるくるくるくる〜〜〜きゅっ……したっ! 久しぶりに「私、ビルの四階から飛び降りても平気かも」と信じさせてくれる映画を見ました。
・最優秀演技賞は風に。ふわさ〜〜っと黒髪がなびいて〜〜バーフバリ(父)のどきどき〜〜が風に乗ってふぁさ〜っと布の隙間から黒い瞳がきらーん☆
・愛されすぎる弟がいて身をもちずくしてしまうお兄ちゃんの最新版。神話の時代から気の毒なこの状況。今回も気の毒でした。人類の挑戦はまだまだ続きます。がんばろー! おー!
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『いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち』("Smetto quando voglio: Masterclass" 監督:シドニー・シビリア)
・三部作のラスト。第一作のヒットを受けて作られたと聞いたので、ラストはしっちゃかめっちゃかかもしれないなと思っていたのに、予想外にみっしりおもしろいままきちきちっと収まった。
・ラスト 15 分くらいの爽やかさになぜか泣いてしまい、あれっ、疲れているのかな? って思いました。
・ギャグはこの三作目が一番穏やかで全体の完成度も高かったように思う。素敵な三部作で、作られて、見ることができてよかった。
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『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』(" A Ghost Story" 監督:デビッド・ロウリー)
・ドアの向こうは別世界、哀しいほどに、っていうモチーフがあって、ほんとつらかった。
・デンマークのハンマースホイが好きな人なら絶対好きっていう映像で、その静かな映像がかわいそうな幽霊にぴったりだった。
・ケイシー・アフレックだったのか。ミュージシャンがやってるんだと思ってた。名優ね。