「もっともよい復讐の方法は自分まで同じような行為をしないことだ」
マルクス・アウレーリウス『自省録』
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「空しき栄華の夢、舞台での芝居、羊や牛の群、槍の戦い、小犬に投げてやる小骨、魚の溜池にほうってやるパン屑、蟻の労苦と重荷、おびえた鼠の逃走、糸であやつられる人形。以上のようなものの中で君は善意にみちた態度を取り、尊大な風をしてはならない。ただし人間各ゝの価値は、その人が熱心に追い求める対象の価値に等しい、ということを理解していること」
「想像力を抹殺せよ。人形のように糸にあやつられるな。時を現在にかぎれ。君、または他人に起ってくる事柄を認識せよ。君の眼前にあるものを原因と素材とに区別し分析せよ。最期の時を考えよ。人が過ちを犯したら、その過ちは、これを犯した人のもとに留めておくがよい」
マルクス・アウレーリウス『自省録』
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加えて、善行というものは、「こうしなければならない」という義務感や使命感で無理なことをやるよりは、「これが自分のしたいことだから」という動機でやるほうがうまくいく、ということは言えると思います。
昔からあることわざに、「情けは人のためならず」という言葉があります。人に情けをかけることは、めぐりめぐって自分のためになることになって返って来る、という意味です。また、めぐりめぐってこなくても、「人のためにやっている」というよりは最初から「自分のためにやってます」と言う方がさわやかでいい場合が多いのです。
ボランティアや慈善…[全文を見る]
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いまなかなか結婚できない方々が30代40代に多いが、その理由は彼らが「適切な配偶者についての一般的基準」というものがありうると考えているからである。 これはたいへんに問題の多い性イデオロギーである。
配偶者の条件(内田樹の研究室)
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犇(ひしめ)きて海に墜ちゆくペンギンの仲良しということの無残さ 太田美和
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他者は第一に、人間にとって、生きるということの意味の感覚と、あらゆる歓びと感動の源泉である。他者はまた人間にとって、生きるということの困難と制約の、ほとんどの形態の源泉である。
見田宗介「社会学入門―人間と社会の未来」
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(前略)現在、小説はむずかしい時期を迎えてるとよく言われます。人は本を読まなくなった。特に小説を読まなくなったということが世間の通説になっています。しかし僕はそのようには思いません。考えてみれば我々は2000年以上に渡って世界のあらゆる場所で物語という炎を絶やすことなく守り続けてきたのです。その光はいつの時代にあってもどのような状況にあってもその光にしか照らし出されない固有の場所を持ってるはずです。我々小説家のなすべきは、それぞれの視点から、その固有の場所をひとつでも多く見つけ出すことです。我々にできることは、我々にしかできないことは、まだまわりにたくさんあるはずです。僕はそう信じています。(後略)
11月26日付毎日新聞東京本社版掲載「村上春樹さんメッセージ・物語の光を信じて・毎日出版文化賞受賞のあいさつ」
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近道は、遠回り。
急ぐほどに、足をとられる。
始まりと終わりを
直線で結べない道が、
この世にはあります。
迷った道が、
私の道です。
「大分麦焼酎 二階堂」CM(2008年)
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興味を持たれたのなら原著をぜひ
「疲れすぎて眠れぬ夜のために」もおすすめです
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「たとえばある人々は贅沢を楽しみ、残りの人々は飢えかけているという場合ですら、それはパレート最適でありうる。その際飢える人々が状態を改善するには、富める人々の快楽をいささかも損なうことのない限りにおいて行なわれなければならない。ローマが燃え落ちるのを防げば、皇帝ネロの機嫌を悪化したろう。ならばネロがローマを燃やすままに委せることがパレート最適であったといえよう。つまり、社会や経済はパレート最適であり、かつ、まったく唾棄すべきものであるということも起こり得るのだ」
「精度の観点からも思考の枠組みという観点からも、不純な方法が重用であるといえそうである。純粋さはオリーブ油や海の空気や民話のヒロインにとっては明らかに美徳であるが、集合的選択の方法にとってはそうではない、という信念を、この本で割いたかなりの紙幅が表している」
アマルティア・セン『集合的選択と社会的厚生』
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「ルール4 ― いずれの引用にあっても、著者と典拠(印刷されたものであれ、肉筆のものであれ)がはっきりそれと分かるようでなければならない。
ウンベルト・エーコ『論文作法』
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「確かに、日本では、様々な年中行事が混在しているが、伝統的なイベントは家族向けであるのに対し、クリスマスやバレンタインなど、恋人向けのイベントは、キリスト教絡み、あるいはヨーロッパ的なものだ。」
五十嵐太郎『結婚式教会の誕生』春秋社、2007、p28。
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「自分自身を憎むことはそう思われているよりもたやすい。自分を忘れることは、聖寵である。しかし、もしわたしたちのうちで傲慢そのものが死に絶えるとすれば、そのばあい、このうえもない聖寵とは、自分自身をイエズス・キリストの悩める肢体のどれでもいいひとつとして、つつましく愛することではあるまいか?」
ベルナノス『田舎司祭の日記』
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『同じ時のなかで』 スーザン・ソンタグ 著
http://www.nttpub.co.jp/search/books/detail/100001997#
「まえがき」から勝手に引用。
「ぎりぎり可能な線まで踏みとどまって、道義について猛り狂う自分をなだめて生きてきた作家たちを、私は数多く知っている。彼らには少なくともこういう幻想があった。作品は自分より長く生きるだろう。また、遺族も長生きして、彼らの残り時間は思い出に忠実でいてくれるだろうという幻想。母はそういう作家の一人で、自分の想像のなかで、片目だけは後世の世代に照準を合わせて書いていた。加えて言えば、彼女は消滅に対する純正な…[全文を見る]
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『同じ時のなかで』 スーザン・ソンタグ 著
http://www.nttpub.co.jp/search/books/detail/100001997#
言葉たちの良心――エルサレム賞受賞スピーチ
「私たち作家は、言葉に心を砕く。言葉は意味をもち、言葉は指し示す。言葉は矢である。現実を覆う肌理の粗い皮膜に突き刺さった矢だ」
「作家の第一の責務は、意見をもつことではなく、真実を語ること……、そして嘘や誤った情報の共犯者になるのを拒絶することだ。文学は、単純化された声に対抗するニュアンスと矛盾の住処である。作家の職務は、精神を荒廃させる人やものごとを人々が容易に信じてしまう、その傾向を阻止…[全文を見る]
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「美には傷以外の起源はない。どんな人もおのれのうちに保持し保存している傷、独異な、人によって異なる、隠れた、あるいは眼に見える傷、その人が世界を離れたくなったとき、短い、だが深い孤独にふけるためにそこへと退却する傷以外には」
ジャン・ジュネ『アルベルト・ジャコメッティのアトリエ』
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鵜飼 哲 『応答する力 来るべき言葉たちへ』
http://www.seidosha.co.jp/index.php?%B1%FE%C5%FA%A4%B9%A4%EB%CE%CF
「そしてもうひとつ、ジュネとドゥルーズの傷をめぐる思考には、キリスト教文化を背景にしてはじめて理解される部分がある。キリスト教はすぐれて傷の宗教である。政治的か否かを問わず、傷、受難、告白、謝罪、改悛、和解、赦しをめぐる言説には否応なくキリスト教の影が射す。それはもはや影響というレベルのことではない。受難と贖い、あるいはむしろ受難による贖いというキリスト教思想の世界化を前提に、別文化、別の時代のなかで、別の戦争に…[全文を見る]
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「笑いもの(リディキュール)になるくらいなら剣で刺されたほうがましだ」
--某プロヴァンス伯
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「気の利いた言葉が思いつけば、死ぬのさえ途中で止めることができるだろう」
――ヴォルテール
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「この国では、悪徳は取るに足らないことだが、物笑い(リディキュール)の種になれば殺されるということを肝に銘じておくように」
__ギーヌ公
レミ・ウォーターハウス『リディキュール』より