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最近観た映画のことを語る

小栗旬は、「捨之介」をやるには二枚目すぎるんだよ。二枚目すぎて笑えない。古田新太が、今捨之介をやるなら小栗旬、って推薦したらしいけど。

「捨之介」って銀魂でいうなら銀さんだし、強くてかっこいいけど、基本三枚目の女好きで、だから顔も三枚目(銀さんでいうならギャグ顔)の方がいいし、そう言う奴だから、最後みんなを救う為に自分が犠牲にするところで、格好いいーーーー!!って全部持っていける訳でさ。

もちろん、小栗旬は、実際二枚目なんだし、三枚目を無理して演じる事はないんだけども、そうすると今度は、この脚本は、どうしても、「捨之介」に爆発的な見せ場がなくなるんだよね。

他の人の方がクライマックス、になっちゃうの。

小栗旬は、捨之介で三枚目やるには、技量が足りないと思うなあ。

それと、仲里依沙は声潰し過ぎ。

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ユーロスペースでようやく『ハンナ・アーレント』を見た。起こる物事とその反響を「知って」はいても、生の人間が演じるのを見るのはまた別物 。

前半、ニューヨークでのインテリたちのドイツ語の響きと英語の交錯が耳に心地よいのは、議論がメタなレベルで行われていたからだった。アーレントが『イエルサレムのアイヒマン』を発表してから、アーレントとその思考の真の理解者のみが議論をメタなレベルに保持し、アーレントに失望したり、彼女を糾弾したりする人々は、哲学と現実を綯い交ぜにし、自分で自分を苦しめているように見える。

アーレントが騒動の渦中、やはり…[全文を見る]

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「ドストエフスキーと愛に生きる」、映画自体は重いけれど、よかった。
が、「5頭の象(ドストエフスキーの長大な5作品のこと)と生きる女」という素晴らしい原題があるのに、なぜこんなメロドラマ的な邦題なのか。
「ドストエフスキーへの愛に生きる」なら、まぁわかるのだが。

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目黒シネマで『ムード・インディゴ うたかたの日々』。前半の裕福で幸せ、華麗な生活の描写が驚くほど原作の空気を彷彿とさせて素敵なだけに、後半がせつない。前半からちょこちょこ描写されるコランの不器用ぶりが、後半の人生のうまくいかなさに拍車をかける。ラスト、ねずみが小説どおりでなくてよかった。でも、彼が最後に持ち出したものが、あの幸せな生活のかけらなことが、またよけいにさみしい。傑作です。

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『世界の果ての通学路』@シネスイッチ銀座

ハラハラして、笑って、泣けて、また笑って、そして自省する映画でした。

あと、えっ、三兄弟でその名前? こんなところにまでこんな祠が! 植民地政策的なキリスト教の進出具合、半端ねーな……、という場面などもあり、文化史的にも非常に興味深いです。

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こないだの土曜日、暑いなか20年ぶりくらいに練馬駅で降りて、『陸軍登戸研究所』(http://www.rikugun-noborito.com)を見てきた。ずっと興味はあったのだが、上映時間の長さと、チラシの告発しているようでありながら、衛生博覧会的なコピーの数々に、何度かのチャンスを逃しまくっていた。

実際、見てみたら、映画本体は3時間も区役所のパイプ椅子も気にならない面白さ。なんといっても時折のぞく戦中ティーン世代のブラックユーモアぶりがチャーミング!

特に登戸研究所の告発本を書いた研究者の奥さんが、自分でも気づいていなかった長年の呪縛から解き放たれたのには笑った。逆に、監督が取材に来るまでは平和でしたよ、と苦笑する完全に蓋をしておきたかった人も。

3時間の長さなので、もっと中野学校との関係を期待していたけど、そのあたりは公刊本や明大の陸軍登戸研究所記念館などでわかるのだろうか?

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『リアリティのダンス』、ホドロフスキーが暗喩から直喩の人になってて、でもパワフルさは相変わらずなので、とてもよかったけど、かなり吸い取られました。

こないだ遅ればせながら見た『グランド・ブダペスト・ホテル』が、失われた古き良き政体とユダヤ人の暗喩的な話だったのと対になるような、失われた悪しき独裁政権とユダヤ人の話でした。これを同じ年に見られたのはとてもラッキーかも。

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映画館で笑ってすっきり、というのが続くパトレイバー実写版。押井守の実写難解迷路に入ったらどうしよう、と若干怯えてたのが嘘のようなわかりやすい面白さです。

さて、前回の3章に続き、今回もカーシャ祭りでわたしはウハウハ。次回はさらにカーシャ祭りの度が増しそう。いや、わたしはうれしいけど、ほかとのバランスはいいのだろうか、とふと思う。

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『大いなる沈黙へ』
眠り込むこともなく、トイレへの切迫感もなく3時間近く、見入っていました。宗教的生活にどれくらい興味と関心があるかで、フォーカスするところが見る人によって変わる映画だろうと思います。

わたし自身は幼少期は夏は東京からカトリックの修道女、修道士、神父が黙想しにくる地域で過ごしていたので、こういう生活がものすごく奇異だとは思わないのですが、ほとんど知らない方からしたら、驚きの生活だと思います。ただ、夏だけ黙想する聖職者の方々は、この映画のように祈り働き祈り働き、を繰り返しているわけではないですが。

とはいえわたしが…[全文を見る]

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ネウマ譜を使っているフランスの教会はけっこうあるっぽいとの情報をいただく。
モンサンミッシェルもそうらしいです。

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『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』
全俺、ガン泣き。もともとグレース・ケリーは毒親持ち、特に父親の方がひどいということは知られてたけど、そのあたりの話をここに絡めてきますかってとこで泣いた。毒親がリアルな人にとっては、ACがそこから離れて自分の居場所を開拓する話として心に迫るものがあると思う。

ちなみに某メルマガで「恋のためにすべてを捨てた、グレース・ケリーの生き方」ってコピーを見かけましたが、むしろ逆だよね、とは映画を見る前から思っていた。大人気女優になっても、えこひいきしてた自分の姉を引き合いに出す(取材側は「今その人の…[全文を見る]

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『イヴ・サンローラン』

『グレース・オブ・モナコ』でも服飾が楽しみだったけど、時代の重なるこちらは貴族の服にもなり得る服から、働く女性の服、男性のネクタイも襟も(ポロシャツでさえ!)太い再現具合まで質量ともに充実! 街中のシーンでの車両もよく揃えたなーと、ジャンルは違うけど『アルゴ』の当時のファッションと通信機器の凝り具合を思い出す素晴らしさ。

サンローランの伝記映画としては、作品を作ることの緊張、評価にさらされることへの不安と喜びが、天才じゃない身にも胃が痛くなるほど伝わる。映画の中でサンローラン本人は「自分の作るオートクチュ…[全文を見る]

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『THE NEXT GENERATION パトレイバー 第5章』

前回の第4章に続いてのカーシャ祭り、最高!
朝日新聞のアニメオタクコラムを書いてる有名なアニメオタク記者さんの感想は

>>「TNGパトレイバー第5章」鑑賞。つらい。
>>薄い脚本に冴えない演出、悪乗りにまで届かず、滑って失速。
>>次に期待します。お客は十人ほどでした。

とのことですが、そうかなあ? 後半のカーシャ祭りじゃない方は
うる星やつらでのSFドタバタを思い出して面白かったです。
だんだんとみんなが壊れてくると、カーシャがさくらさんに、
大田原さんがチェリーに、佑馬はあたるに見えてきておかしかった!

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『まほろ駅前狂想曲』

前売り券買ってたのに今ごろ。冒頭、褌姿の麿赤児の素晴らしい肉体美!そして映りまくる町田駅前! 下の方しか映ってないけどそれはジョルナですよね、とか、その坂道の住宅街は玉川学園前では、と懐かしかった。

しかしやはり行天がらみで被虐待児の問題を考えざるを得ない。ぎりぎりと締め付けられ、殴られて育った子どもは、そこから解放されるとタガが外れるか、自分がやられていた押さえ付けを繰り返すのか、という問題。

あと、当たり前だけど、はるちゃんは春ちゃんを父とは認識はしなかったんだなあ、というのが切ない。

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後ろに座ってたカップルの、脚をたびたび組み替えて前の座席にぶつけてくる男が終映後、「いやー、こういうのもいいよね、ユルくて」と連れの女性に言ってたんだけど、これをユルいって断じて終われるって、幸せな生育歴なんでしょうね、と思った。

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『アルゲリッチ 私こそ、音楽!』
邦題が全然合ってない典型例なんじゃ……。そのせいか、途中で席を立つ人が少々。

映画自体は興味深いですが、開幕してすぐ、攻殻機動隊のオープニングのようにアルゲリッチの娘が水に浮かんでいて、そこから上がると表れる原題は、訳しにくいだろうけど、ぴったり。原題は映画に登場するいろんな人に当てはまりそうなのも面白い。

特に面白かったのは、デュトワの娘がデュトワそっくりなことです!

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『至高のエトワール 〜パリ・オペラ座に生きて〜』

日本ではやらないオペラ座新作バレエやコンテンポラリー作品の数々に、まずもう猛烈に惹かれる。定番クラシック作品より、こういう作品のライブ・ビューイングが行われるべきだと思うなあ。

ルテステュのオペラ座引退公演に、一足先に引退していた名パートナーの、「自分が引退しても、アニエスがいる間は呼んでもらって踊れた。でも彼女の引退で、もう完全に終わりなんだな、と感じた」という言葉がせつない。気づいたら泣いてたんどけど、悲しいわけじゃない。はっ、これが嘘くさいって思ってた、爽やかな感動の涙、ってやつ?

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『THE NEXT GENERATION パトレイバー 第6章』

前回、前々回と打って変わって泉野 明特集。一つ目の軍用レイバーとの対決はそれこそパトレイバーの本懐! と萌えますが、映画『攻殻機動隊』の人間だと思い込んでるロボットの男の逃げるシーンのパラフレーズが実写で見られて感激!

二つ目の同窓会ものは、女の子ならではのハードボイルドもので、せつなさ半端ない……。大人の階段をひとつ、ぐっと踏み締めて登る明を見ました。

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『天才スピヴェット』

天才であることと、「自分はいらない子だ」と思い込んでいる10歳であることの
孤独が交じり合って、胸を打ちます。天才じゃない観客が感情移入できるのは、
誰もが持っている10歳のあのころの孤独を描き出しているからかなあ。
タイトルが出る前に「詩人こそが科学の限界を突破していくのだ!」と教授が
高らかに宣言して出てくるタイトルは、それこそ指摘にスピヴェットを紹介して
いるんだけど、それが日本語だとうまく表現できないのでこのタイトルになった
のかなと思うほど、始まりの部分だけで英米文学の古き良き伝統を感じさせ
てくれます。

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『アメリカン・スナイパー』

話題の映画で満員だったにしては、音楽なしのエンドロールなのに、
その途中で立って帰る人がとても少なかったのが印象的。こないだの
ドレスの色じゃないけれど、見る人の中身によってそうとう見え方が
違いそうな映画でした。わたし自身は厭戦映画だと思ったのですが、
それは子どもを撃ちたくないという描写、戦争後遺症についての描写
(とくにビデオやTVを見ているシーン)あたりに特に強く現れていると
感じました。

もうひとつ強く意識させられたのは、信仰と国について。なんだかん
だ言ってもアメリカはやっぱりキリスト教の国なの…[全文を見る]