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ただ一茶には、たまには九十郎にお灸をすえてやろうという茶目っ気が働いていた。それは、あまりにヘラヘラしている九十郎が、いやらしく感じられたからだった。/たとえば、『虻のように群がってブンブン飛び回る』といったことを、平気で口にする。確かに、虻を見かける季節になった。だが、虻が群がって飛ぶところを、一茶は生まれてこの方、一度として見たことがない。/天下の定廻り同心が、そうしたいい加減なことをペラペラ言うものではない。

笹沢佐保「虻は一匹なり」より。「/」は改行。
というわけで、齋藤愼爾編『俳句殺人事件 巻頭句の女』、俳句が…[全文を見る]

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今日、お散歩先で買った本。

『文字と組織の世界史』は東洋文庫で、他の二冊は青いカバという古書&新刊書店で買いました。『文字と組織の世界史』は去年の話題作。すっかり忘れてました。買えて、いい機会でした。

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つい、荻原博子『年金だけでも暮らせます』を買ってしまいましたわ。おほほ。

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『衝動買い日記』、だらだと拝読しまして、笑いながら読み終えました。ところで、ここにも「疲労の重さと体の重さが正比例するという逆説的な真理」が書かれていました。やはり、そうか。そうなのではないかと思っていました。先日入った居酒屋で、隣り合わせた若者が「就職により太った」と言っており、相手からも「学生時代とは別人」と言われ「就職のためにバンドを辞めたせいだ」などと言い訳していたのですが、私は「人間は働くと太るのだ」という悲しくも重い真実をかみしめました。

ISBN:4122043662
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それはいいとして、この本が出版されたのは 20…[全文を見る]

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『屍人荘の殺人』を拝読しました。語り手の考え方や言動に一貫性(その人らしさや個性、とりかえのきかない感じ)が発見できず、時折「あれっ、別の人になった」と語りがスウィッチしてしまうようなところなどもあり、最終的にはまだ物心がつかない巨大な幼児が 10 人くらいで語っているような気味の悪さを感じ、「うへえ」となりました。全編通して倫理観が半グレ的なのはいいとして、いちいちエクスキューズが入って、他人の人生をぼろぼろにするような人間を被害者のように語ることに巻き込まれるのには閉口しました。ヒロインが登場するシーンはすべて、ひたすら気味が…[全文を見る]

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あたらしくオープンした古書店にてお買い物。
そういや最近、齋藤美奈子の文章、新聞や雑誌でばかり読んでいてまとめて読んでいないかもとか、『だめだし日本語論』みたいな本はいっぱいあるけど、新しい本だからまた読んでみてもいいかなとか、本屋さんで実際に棚を見るとついいろいろ買ってしまう。

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ISBN:4101006059
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二十年ぶりくらいに『人間失格』を読みました。大庭葉蔵、親が官吏にするつもりで東京の高校に行かせようとして、実際行けているから、書いてはいないけど、勤勉な面もあったはずで、そういう、書かれていないことや大庭葉蔵に書けなかったことが気になる。末っ子で、人間扱いされなかった。父も兄も彼に落ち着けというだけで、導いたり生き方を示したりはしない。女たちに慕われるのは、彼が男性社会からはじかれているからで、哀れみと同情と共感がベースにある。大庭葉蔵自身にはそのことがわからない。そのただ中にいるから。ふ〜〜。

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読書週間

昨日から読書週間(10月27日から11月9日まで)が始まりました。各地での古本まつり(https://www.kosho.or.jp/event/list.php?mode=init)やブックフェスタのほか、かわったところでは「ジュンク堂に住んでみるツアー」(募集は締め切り済み)など書店でのイベントも楽しみな時期です。私は積ん読を消化したいのですが、たまには普段行かない街の本屋さんに行ったりもしてみたいなあという気持ちです。

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北村紗衣『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』、おもしろかったよ! 映画を見ながらあるいは本を読みながら、自分がうまくその世界と関係できていないなあと感じることがあって、そういうときに補助線を引く方法ないし、自分に対して「一旦、待て」という構えみたいなものが優雅に示されていて、とても楽しい本でした。

ISBN:4863853653
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雨夫さんが松本清張の『点と線』を読み終えました。

雨夫「(表紙をしげしげと見て)で、お前、だれ?」
雨子「……ジャック・ニコルソンなんじゃないの」
雨夫「あれはもっと愛嬌あるじゃん。笑ってるし」
雨子「愛嬌……えっ、読み終えても誰だかわかんないの?」
雨夫「わかんない」
雨子「えー」
雨夫「もしかしてお前あいつか? 文庫版『ブラック・ジャック』のあいつ?」
(参考:「文庫版『ブラック・ジャック』のあいつ」)

ISBN:4253170730
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みなさん、これを読んだことがありますか?

ISBN:4334779077
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びっくりしました。
ミステリ作家(本格もの)の鮎川哲也の短編が、十年ばかし前に発表された石本峯子のものにそっくりだということで、盗作の疑いがかかり、鮎川は名誉挽回のために自ら事情を探り、石本峯子を探すことにします。しかし発表された雑誌はとうに廃刊しており、関係者のほとんどが出版界に残っておらず、捜査は難航するのです。
というわけなのですが、難航するのはこの「鮎川哲也」って人がふらふらふらふらしていて、六割方が関係ないどたばたで占められているからなのです。…[全文を見る]

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今週の課題図書


『予測がつくる社会』は「ん!?」っていう難しいところに入ったので、半日くらいとって落ち着いて読みたいところですが、その「半日」がないかもしれんね。お昼寝もしなきゃいけないし。どの本も三分の一くらいは読んでいて、早く前にすすみたいところです。多分、写真向かって左、手前のから読み進めるんじゃないかと思います。
先週読んだ『文豪の怪談ライブ』は実質、泉鏡花が主人公の青春小説でした。こういうので芥川龍之介が出てくるとたいてい、「なにもそこまで」ってくらいいい人で、なんだか悲しくなっちゃう。しょぼん。

ISBN:448043612X
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今週の課題図書

半端に読み散らかしている本を読み切って、心置きなく次の本に進みたい。『英語の文字・綴り・発音のしくみ』は途中まで読んだところでコニー・ウィリスとか若竹七海の新刊に手を出てしまい、籠に放り込んだままずっと放置していました。

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ポアロの短編集をよみふけるざべす。

飽きて別の本を読み散らかすざべす。

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増田ミリ『わたしを支えるもの すーちゃんの人生』、静かで真面目でこつこつしていてとてもよかった。40 歳のすーちゃんと 45 歳のさわこさんが、「ずっと自分とおしゃべりしながら生きている」と思いつつ、時々会って話して互いに言葉を整え合って暮らす日々です。

ISBN:4344035038
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ひところのサラリーマンの知的レベルを上げたと言われる(こともある)松本清張。生まれて初めて読みました。ふぁ〜〜〜〜。びっくりした。

「そうなんですの。わたくしは何でも計算してみたくなるんです」「ははあ。すると、数学には特に興味があるんですか?」「正式な数学はむずかしくてわかりません。でも、こうしてすわっていてお宅の障子の桟の数がいくらあるか、また、お宅の玄関から見て五分間に何人ぐらい通行人があるか、そんなことにはとても興味があるんです」「おどろきましたね」

この、「何でも計算してみたくなる」人が、意味ありげな純和風の美人…[全文を見る]

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ISBN:4167909340
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テーマ毎に様々な本を紹介してくれるので、紹介されている作家は 176人、作品は 488冊と、とても手の込んだブックガイドで、おまけに文体が明るくて楽しい。いやあ、歴史小説ってたいへんなことになっていたんですね。「不倫の恋にヤケになっていた OL の頭上で突然何かがスパーク、気がつくと平安時代(のような場所)のある女性の中に、彼女の意識が入り込んでいた」「その女性とは紫式部のおそば付き女官で、『源氏物語』の元ネタを集めていた小袖」というよくわからない小説を取り急ぎ、注文してしまいました。
ところでこの本は各章のタイトルがダジャレになっていて、あとがきを読むと、これを考えるのがいちばん辛かったそうです。ダジャレっていうのは、こんなの。


こういうタイトルがずら〜〜っと並んでいる目次をしげしげと眺めているだけで笑っていられます。おすすめです!

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丸山正樹の手話通訳士のシリーズ、おすすめです。「聞こえない声に耳を傾ける/聞こえない声を可視化して届ける」、そういう構えで生きることで主人公がじわじわ成熟していきます。最初はがんばってがんばって誠実にふるまっていた彼が、無力さを実感しながら静かに、当たり前に、誠実さを身につけていく姿にわくわくします。小さな声をないことにすることで保持されるのが「公共性」なのかと、日々逡巡している私たちの喉に耳に背中にそっと触れるような物語も素晴らしいです。

ISBN:4167904209
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ISBN:4488027814
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ISBN:4488027970
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『ヒストリエ』の 11 巻が出ていたよ〜(・▽・)( ・▽)( ・)(  )(・ )(▽・ )(・▽・)

ISBN:4065156483
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10 巻を読み終えたとき「この先、私ですらおぼえているメジャーな事件があるのだがどうなるのだろう」と思っていましたが、こうなるとは〜!! おもしろーい! まだ『ヒストリエ』を読んでいない人がうらやましい。今日 1 巻を買って、5〜6 週間に一冊のペースで読んでいけば、それほど待たずに 12 巻が読める計算。いいなあああ。