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連続はてな小説のことを語る

「紛らわしいからこれから僕は旧二郎……いや、Q二郎と呼んでもらおうかな!よろしくな!新二郎!」
新二郎?勝手に総理大臣の息子みたいな名前をつけないでほしいな、と思いながらも黙っていた。新二郎はポジティブとは言いがたい性格だった。
「いや、O二郎の方がいいか?おばけの兄弟だ!バケラッタ!」
しかし、彼らが冥界にいる以上すでにおばけのようなものなのだが、そうと知るのはまだ先の話だ。

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二郎の幸せな気持ちとは引き換えに、五郎丸たちの前方には猫たちが作ったディフェンスラインがいつのまにかきれいに出来上がっている。五郎丸はニヤリと笑い、二郎に「しっかりつかまってな」と言った。

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「やあ、君。たこ焼きを一つもらえるかな」
作家はタコのエプロンをしたアルバイトらしき青年に声をかける。
「ああ、一つといっても、丸いのを1個、というわけではなくて、1ケースというか、1パックというのか……。なあ、君。たこ焼きの単位はなんだ?」

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「いやはや、広島でのオリーブオイルのお好み焼きを囲んでのあの壮絶な戦いが昨日のこととは思えないな」
と三郎は疲れた顔で笑った。

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もらっていた情報とあまりにも違う男の来店にマスターは思う。
彼らが来店する前にこいつには死んでもらわねば。
登場人物が増えて辛いだけでは決してないのだと念じながら慣れた手つきでマスターは愛用の拳銃にサイレンサーを取り付けた。

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その頃、
「もしかして知り合いかも?」
と表示された三郎のアカウントをフォローし、「島メシなう」にいいね?する母であった。

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そのころ、スイスの山荘でパンケーキを焼いているティモシーのスマートフォンが「でれっでれー、でれれー、でれれれーん、でれれーん」と、鳴り響いた。画面に表示されたMの文字にティモシーは少し眉をひそめるが、迷わず通話のボタンを押す。
「やぁ、M。どうしたんだい?私はもう引退した身だが」
「やぁ、Mr.ダルトン。あなたの力は借りないつもりだったのだけれど、緊急事態だ。君の弟たちに危険が迫っている。すまないが、日本へ向かってほしい」
すると、轟音とともにヘリコプターが山荘の窓に横付けされ、くるりと軌道を変える。
「なんの音?」
彼シャツを羽織ったスイートハニィに軽く口付け
「パンケーキよりもお好み焼きがいいような気がしてきたんだ、ちょっと日本へ行って、お好み焼きの材料を買ってくるよ」
と言って、ティモシーは颯爽とスイスの山荘を出て行ったのだが、それはまだここでは重要ではないかもしれない。

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お好み焼き オリーブオイル
三郎が検索すると、出てくるのはクックパッドのレシピばかり。
しかし、その中に「へんくつや」という店を発見する。ここだと三郎は思うが、地図を開くとそこは広島県。大阪からは程遠い。困り果てていると、そこへアストンマーチンが止まり窓が開き、スーパーハンサムが声をかける。
「早く乗れ!広島へ行くぞ!」
三郎は思わず乗り込んでしまう。

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イヤな音だ。以前にも聞いたことがある。あれは、何の時だったか。そうだ、兄と喧嘩をした時だ。双子のあいつではない。長男のあいつだ。俺は三郎。双子は二郎。そう、長男の……。あいつは、どこにいるんだろう?涙が出てきた。しかし俺は今、上手に泣けているのだろうか?

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ふぉっふぉっふぉっ……

ま、まさか!
エコーのかかった聞き覚えのあるあの声は……。

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「松葉蟹は……?」
三郎は尋ねた。すると伊勢海老は答える。
「松葉蟹?なんのことですか?」
三郎はもしや、と思う。
「では、スタイリーは?」
伊勢海老は笑う。
「スタイリー?スタイリーって誰です?」
そして三郎は確信する。
違う、こいつはあの伊勢海老じゃない!

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焚シー坑フードが松葉蟹と伊勢海老を埋めようとしたその時、三郎は不憫に思った。
食べられもせず、ただ焼かれて埋められる松葉蟹と伊勢海老のことを。
土がかけられたその時、三郎は地鳴りを聞く。
そこには巨大化した松葉蟹と伊勢海老が!

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松葉蟹と伊勢海老はにわかに光をおびはじめる。三郎は目をこするが、その光はだんだんと強くなる。
嫌な予感がする……
無意識に三郎は呟いていた。

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ソウ……そうだ!
三郎は唐突に思い出した。