ぬるり……
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連続はてな小説のことを語る
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漁協のおばちゃんA「ゴンさんて、だれ?」
漁協のおばちゃんB「えらい人け?」
漁協のおばちゃんC「あ、このあんまん、粒やわ」
漁協のおばちゃんA「こっちがこしあんよ」
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「待つがよいそこの若者」
二郎と五郎は声のする方を振り返った。よく日に焼けた肌に赤いエプロンを付けた恰幅のいい男が立っていた。
「南方の海にマツカタと名乗る伝説の釣り師がいるという、その男に教えを請うのだ」
男はそう言い終えると去っていった。
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五郎「そういえば、紀伊半島で500㌔超えのマグロがとれたらしいぞ」
二郎「今度はマグロで一攫千金だ」
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電池がなくて紅白が観られなかったことも、ゆく年くる年さえ観られれば、笑い話に変わるのに
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一徳は撃たれた額を中指でおさえていた。うっかり当てて止血したのが自分の中指だった。それでポーズが闇属性の人になってしまっているのが無念だった。しかしここから指を離すと死んでしまうのだ。もう片方の手には「タウンワーク」。二郎へのプレゼントだ。
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すでに、立冬を迎える頃の話である
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あ!っと思う間もなく、五郎の手から黒霧島の瓶を取り上げると、ガタイのいい兄ちゃんはそれを自分の額で割った
「アルハラ、よくないっす」
仁王立ちのガタイのいい兄ちゃんの足元を、店員さんは慣れた様子でモップをかけている
「この勘定は俺が持ちますから」
〝この〟とは正確に黒霧島一本のことだったが、誤解した二人は早速飲み放題以外のメニューを繰りだした
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…あ~めんどくせ~
「ちょっと、ここ持っててもらえます?」
笑顔で五郎は隣の席のガタイのいい兄ちゃんに話しかける
「お、おう」
一瞬きょとんとした顔を向けた兄ちゃんだったが、かなりアルコールがまわっていたのか
さして疑うこともなく二郎の体を羽交い絞めにした
そして五郎は、カウンターからとってきた黒霧島の瓶を二郎の口の中に突っ込んだ
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もう、イカのことなんか、どうでもいいんじゃん
飲みたいだけじゃん
いそいそと串からプチトマトとモッツァレラを外す二郎を横目に、五郎は瀬戸内レモンのパナシェを注文した
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不馴れな関西弁に思い悩む五郎。
「っらっしゃいませー!!」
突然、むやみやたらに声だけ大きなバイトがおしぼりを持ってきた。
「お飲み物のご注文はっ??」
「飲み放題のメニューはこれやで!!」
串焼きアラカルトに手を付けだした二郎がメニューを差し出してきた。
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「そういや、俺鶏ジローってはじめてやわ」
そんなことを考えながら店内を見回すと
これでもかと机に料理を頼んだ二郎と目が合った
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仕方がない
早々に潰して、担いで帰るか
五郎はウコンの力を飲み干すと、鶏ジローの戸を開けた
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とりあえず、ドトールでケーキでも食べて待つよう伝え、電話を切った
二郎は甘いもので泣き止むタイプだ
五郎は慌ただしく身支度を済ませ、家を出た
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電話は二郎からだった。
泣いているらしい。
「どこのスーパーに行っても、タコはいてもイカがいないんだ…!!居酒屋の生け簀にはいたのに!!」
イカは五郎丸が買い占めた後だったのだ。
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うるさいぐらいに風鈴が鳴っている
と思ったら、着信音だった
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ロープウエイという密室、餓えと渇き、そして孤独
音声ガイドに小銭を入れ続けることでしか、二郎は己の生を信じることができなくなっていた
ポケットをまさぐる手が虚しい
あぁ、もうおしまいだ…と、思ったその時
「ロープウエイ麓駅〜、ロープウエイ麓駅に到着いたしました」
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ぴんぽんぱんぽ~ん
「本日は“何処へ着くのかわからないドキドキロープウェイ”にご乗車いただき誠にありがとうございます」
「右手をご覧くださいませ、あちらが六甲の美味しい水の流れる滝でございます」
「左手をご覧くださいませ、あちらが…」
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「にゃお~ん」
その一声で二郎は我に返った
そこには猫達も五郎丸の姿さえなくなっていた
そう、すでに猫の日は終わっていたのだ
「来年こそはお前の肉球を奪ってやるからな、待っていろよ…」
声は二郎の頭に直接響いてきた
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「22日といえば、もう明日ではにゃいか!」
ふと、二郎は違和感を覚えた
「にゃんだ?にゃんかおかしいにゃ?」
気付くと二郎の手に肉球らしきものが現れ始めていた