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今日買った本のことを語る

前から気になっていた中井久夫、まずは文藝別冊から。

id:poolame
読了のことを語る

9 月
・穂村弘『はじめての短歌』……短歌入門書。男がひとり、外でぼんやり佇んでいると通報されておまわりさんがやってきて、事情を聞かれる。そんなときは「コンタクト落としちゃって」と言えば相手はほっとして「そうですか、大変ですね!」と一緒に探してくれる。だが、そんな、相手の側が、とりわけ世間の代表ぽいおまわりさんが納得しやすい理由でばかり我々は佇んでいるわけではないのです、ってくだりが強烈に印象に残ってしまい、メインのところを忘れてしまいました。おすすめです。
・鯨統一郎『月に吠えろ! 萩原朔太郎の事件簿』……これはめずらしく、さしてお…[全文を見る]

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読了のことを語る

「荒野の胃袋」井上荒野
いくつか美味しそうなレシピがあって、ブリかぶらは今年試してみたいですね…

「あれの」というペンネームだと思うので、「あれののいぶくろ」だとおもうのだけど「こうやのいぶくろ」とよんでもいいのかな。ハードボイルドな食欲の本で楽しかったです。

id:skbn
読了のことを語る

くがつ。せぷてんばー。
「じっと手を見る」窪美澄
「迷子の星座たち」坂崎千春
「りこんのこども」紫原明子
「わたしにふさわしいホテル」柚木麻子
「荒野の胃袋」井上荒野
「『女子』という呪い」雨宮処凛

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「火花」又吉直樹
・ドラマを観たので、せっかくなので
・徳永の神谷に注ぐ眼差しの熱狂と疑念のないまぜになった感じが痛々しかった
・徳永的フィナーレへ向かう心情のまとめは圧巻
・徳永は芸人として生きるために神谷を道を分かったのだけれど、引退したことで、もっと大きく道を違えたと思う。それが自分でも驚くほど、スラスラと出てきた言葉になったのではないかなぁ
・ラストの窓ガラス越しに神谷を見つめ、伝記を認める神谷は、弟子ではなくて観察者のようだ。芸人に産まれながら、芸人として生きる技術を持たない神谷を冷静に見つめている。「人間失格」が自伝という形でなく、作者を置いてあったら、こんな風かなと思った
・私が好きだった、徳永、神谷をめぐる人々はドラマの創作であったのか

id:heavenhell8
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「木漏れ日に泳ぐ魚」恩田陸
不思議なお話でした。
なんか誰も救われなかったような気がする。
面白いともちょっと違うんだけど、面白かったです。
読みやすいし、あっという間に読了。
ある一定の条件下でのみやたらと惹かれるってこともあるよね。それがなくなると魔法が醒めるみたいなことも。
でもなんか、汚い部分も計算もドロドロしたところもあって人間だよね。

id:dadako
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『薔薇とハナムグリ シュルレアリズム・風刺短篇集』モラヴィア(著) 関口英子(訳) 光文社古典新訳文庫
・かなり好みの短篇ばかりだった(諸星大二郎のそれみたいな感じ)
・けっこう長めの解説(堤康徳)つき。読んでる途中で『暗殺の森』の原作ってあったのかそしてこの人なのかと気づいた(ゴダールの『軽蔑』もだって。
・【勝手に引用
>官権からさまざまな干渉を受けたモラヴィアの作品は、カトリック教会からも危険視され、一九五二年には、すべての著作がローマ教皇庁の禁書目録に入れられた
……な、なんてかっこいい←おい

id:heavenhell8
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「さざなみのよる」木皿泉
読んだー!出てるって知ったらいてもたってもいられず即買ってきた!1日で読み終わってしまった。勿体なくて読みたくないけど、早く読みたくて仕方なかった。
NHKでやってた富士ファミリーに纏わるお話なので、出演者で再生されてました。
亡くなったナスミから始まる物語。さざなみのようにパワフルで格好いいナスミの存在がみんなのなかに広がっていくお話。
大事な大切な人を喪っても、心のなかで生きている、というのはよくあるけど、どちらかというとその人との思い出や影響として自分のなかに生きているのかなぁ、という感じのお話でした。…[全文を見る]

id:heavenhell8
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「あずかりやさん」大山淳子
あたたかい本が読みたいと思っていたので、買ってみた。
最初、読み始めたときに語り手が人じゃなかったので、苦手かも、と思ったけれど、読んじゃえば平気。
1日100円でものを預かるあずかりやさん。それ以上でもそれ以下でもなく、余計なことは聞かずにただ静かにそこにいる。
いつもあるべきものがそこにあってくれる安心感ってあるよなぁと思ったりしました。
その人たちにも日常があって、感情があるんだけど、ついつい忘れがちになり、そこにいてくれることを願ってしまうんだよね。
続編出ているみたいだけど、読もうかどうしようかなー。

id:riverwom
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ハモニカ文庫に三編の短編が加えられて文庫化。「すべての男は…」は十代の頃が最初の単行本だったのではないか。最終巻という惹句に感傷的になりつつ。

id:Nakano_Hitsuji
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「きょうのできごと、十年後」柴崎友香
この作品のことは何年か前に柴崎さんご本人から聞いた。でも、その時は雑誌に掲載されただけで単行本の刊行時期も未定とのことだったので、図書館で掲載雑誌を探して読んだ。
その時にも思ったけれど、今回あらためて読んでみて、ああやっぱりあの子たちにも十年の時間が流れたんだなあ、と。
十年前にもそれぞれいろんな生活をしていて、いろんな事情や悩みがあったりもしたけれど、十年後の"今"から思えば、やっぱり若い。悩みにしても、若いなりの悩みだった。
30歳とか32歳というのは人生の一つの分岐点なのかなと思う。私のその年頃ってどうだっただろう?20歳や22歳くらいの時には、この先の人生はどんなふうにもできる、選択肢は無限だ・・・・なんてことを意識はしなくても、どこかそれが当然のように思っていたことが、十年経つと現実が見えたり、否応無しの選択を迫られたりするんだよな。

id:heavenhell8
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「死神の浮力」伊坂幸太郎
やっと読み終わったー。文庫本発売当時に買って、積ん読本になり、1ヶ月前くらいから手をつけてようやく読了。
あぁ、なんて重いテーマなの。と思って読み進めていくとやっぱりところどころ伊坂ワールド。
死神シリーズは好きです。
死神の精度も読み直したくなってしまいました。

id:riverwom
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この模型誌を買ったものかどうか迷ったのだけれど巻末の記事で、

(N響主席オーボエ奏者で模型趣味でも有名な)茂木大輔さんの模型部屋拝見が夢のようで、それを手元に置いておきたくて買ってしまいました。

id:poolame
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8 月
・アガサ・クリスティー『エッジウェア卿の死』……謎の美青年が単に謎の美青年でした。
・金田弘・宮腰賢『新訂 国語要説』……20数年ぶりに通読。全然覚えていないのでいちいちフレッシュな反応をしてしまいました。
・岡崎友子・森勇太『ワークブック 日本語の歴史』……上の本とセットで。中古か近代か、そのどっちかを基準に考える癖がついているので、たまに通史で勉強すると「こりがほぐれた」みたいな感じに。
・アガサ・クリスティー『オリエント急行殺人事件』……ポアロシリーズを最初から順番に読んでいくと、オリエントが始まったところで「そっかあ、ずっとこ…[全文を見る]

id:Nakano_Hitsuji
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「星宿海への道」宮本輝
ゆったりした語り口で、お話もなだらかで、劇的な展開があるのに、どこか穏やかで不思議な文体でした
関西弁の機微がわからないので、受け取り損ねたニュアンスがいっぱいあるんだろうなぁ

「おらおらでひとりいぐも」若竹千佐子
こちらは東北弁
リズムが良くて、音読したくなる
最後がよかった
思考って言葉にしなければなかったことになっちゃうけれど、誰の中にもあるのだから、大事にしなきゃなぁって思いました

id:heavenhell8
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「遠くの声に耳を澄まして」宮下奈都
昨日本を持っていくのを忘れて本屋さんで買った。短編だとサクッと切り上げやすくていいよね、ということで。テーマが旅っぽかったのもポイント◎
お気に入りは「ミルクティー」。でも今の私の心情に寄り添ってくれていたのは「部屋から始まった」でした。多分タイミングによって変わると思う。
1編1編にグッとくるセリフがあったり、そうだよね、って沁みたり。みんな生きていると少しずつ、ちょっと何か噛み合わないものを抱えていて、目を瞑っていたりもするんだけど、きっかけがあったりして「遠くの声に耳を澄ませて」みたお話が多かったような気がする。
ふとまた読みたくなるようなお話で、ふわっと温かい感じのお話でした。
「コーヒーはこれからのための飲みもの。紅茶はこれまでを振り返るための飲みもの」ってフレーズがすごく気に入った。
短編集とはいえ、久しぶりに1日で1冊読みきったな。

id:kubitaoru
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昨日のだけれど、ビートルズの歌本。
楽譜の本は多いけれど、一曲1ページで歌詞とコードだけの
弾き語り用はあまり見かけなかったんだよね。


めくらなくていいから便利。

id:kubitaoru
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ちはやふる 39 特装版
ついつい付録付きを買ってしまう。