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Tips:引用記法:>>(大なりを二つ)で始まる行は引用文として扱われる。
id:dominique1228
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家に帰るまでが遠足なら、
欠点を愛せるまでが愛情、
再度依頼をもらえるまでが仕事、
忘れてたことも忘れるまでが思い出、
その人の香りをもう愛せなくなると潮時で、
傷つくことも傷つけることもできなくなるまでが失恋。

いつか別れる、でもそれは今日ではない F

id:dadako
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前日の残りの鶏の唐揚げを野菜と煮込んで味噌汁にしてもよいのです。こうした味噌汁は毎回違う味になります。再現性はありませんし、あまりおいしくならないこともありますが、たまにびっくりするほどおいしくできることもあります。そのうち、おいしいとかまずいとかは大きな問題ではないことがわかります。
(p.57『一汁一菜でよいという提案』)

id:dominique1228
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幸せとは、ひらりと逃げていく蝶のような、あるいは風に流されていく花の香りのような、ほんの一瞬たまたま手に入るものなのである。ニーチェは陰気でニヒルな人生観の持ち主として知られているが、幸福の鍵「もっとも微量で柔和で軽いもの、トカゲの這う音、呼吸、ほんの一瞬」を喜ぶことだと言っている。

ジョン・ファーンドン 「オックスフォード&ケンブリッジ大学 世界一『考えさせられる』入試問題」18. オックスフォード大 「幸せだ、とはどういうことですか?」(哲学・現代言語学) より

id:ckagami
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わたしは自分にいった――ローマでわたしを待っているたいせつな用事が二つある、ひとつはわたしの後継者をえらぶこと、これは全帝国の関心事である。もうひとつがわたしの死、これは自分にしかかかわりのないことだ、と。(マルグリット・ユルスナール『ハドリアヌス帝の回想』266ページ)

id:dominique1228
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あなたは あなた

あかちゃんだった あなたは
からだと こころを ふくらませ
ちいさな いちにんまえに なりました

そして さらに
あらゆることを あじわって
おおきな おとこのひとや おんなのひとに
なるのでしょう

でも あなたに とって
たいせつなのは

あ な た が あ な た で あ る こ と

マーガレット・ワイズ・ブラウン作 レナード・ワイスガード絵
内田也哉子訳 「たいせつなこと」 より

id:discordance
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ところがそこに事件が起こったのである!
しかも、ああ、それはなんという恐ろしい事件だったろうか。えたいの知れぬ悪夢のような人殺し、妖気と邪知にみちみちた、計画的な一連の殺人事件、まことにそれこそ獄門島の名にふさわしい、なんともいいようのないほど、異様な、不気味な、そしてまた不可能とさえ思われるほど、恐ろしい事件の連続だったのである。

横溝正史「獄門島」

id:dominique1228
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牛になる事はどうしても必要です。吾々はとかく馬になりたがるが、牛には中々なり切れないです。僕のような老獪なものでも、只今牛と馬とつがって孕める事ある相の子位な程度のものです。
あせっては不可(いけま)せん。頭を悪くしては不可(いけま)せん。根気づくでお出でなさい。世の中は根気の前に頭を下げる事を知っていますが、火花の前には一瞬の記憶しか与えて呉れません。うんうん死ぬ迄押すのです。それだけです。決して相手を拵(こしら)へてそれを押しちゃ不可(いけま)せん。相手はいくらでも後から後からと出て来ます。そうして吾々を悩ませます。牛は超然として押…[全文を見る]

id:riverwom
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『佐藤良明(彼の東大駒場における最終講義は前半がビートルズの曲「アクロス・ザ・ユニバース」をめぐるレクチャー、後半がバンドを率いてのコンサートだった!)』
栩木伸明「声色つかいの詩人たち」より

id:karotousen58
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不幸があまり大きすぎると、人間は同情すらしてもらえない。嫌悪され、おそろしがられ、軽蔑される。

(シモーヌ・ヴェイユ 『重力と恩寵』)

id:spectre_55
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>あと30年で車完全自動運転化かー。なんとか長生きして自動運転の車しかないような未来で 「自動運転システムがハックされてどの車も動かない!」「くそっ奴らを追わなきゃいけないのに!」ドゥルルン!(ディーゼル排気)「乗ってくかい?坊主ども」「「「ババア!!」」」 みたいになりたい。

あらやだこれ格好いい。
俺もやりたい。

id:dadako
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海も山も「見なかった」から「空の民」は「勝った」のだ。つまり見たって判らん程に見ない事がそのバカさが彼らの「才能」だったのだから。
(中略)
 古代、そう身体感覚なしには生きられない時代、海山の脅威の中で、けしてそのように考えないとしたらやはりそれは「能力」だ。でもそれはカギカッコ取ると、嫌な能力ってやつ。また山が低かったから、一五二、だから怖くなかったのでは。権力とは何か自分に甘いこと。
 そして自分に甘いというこの感覚が、筆者的には国家の起源みたいに思えるのだ。国家とは何か、空、民、上、無痛、「無欲」、「空白」、「ゼロ」、「リセット」。ああ、国家とは何か。ゼロにする事だ。例えば各部族の、歴史、特異性、いや何よりもロジックや抽象化の過程さえも、ゼロにして……。

(『人の道御三神といろはにブロガーズ』笙野頼子)

id:dominique1228
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子供の頃からテンポがのろく、ひとをたすけるよりは圧倒的に人にたすけられてきた。でも、だからこそ依存は恐怖だったし、これまでずっと、なんでも一人でできるように、というふうに(結果はさておき)思ってきたのだった。
たよってもいいのだ。
あるときふいにそう思いついたのだけれど、そう思ったときの居心地の悪さは忘れられない。
色つきの世界というのはたぶん、この依存と関係があるのだろう。大人にしかできない依存もあるのだと、夫に出会って知ったように思う。

江國香織「色」(「いくつもの週末」所収)

id:dominique1228
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村田は精神障害者のリハビリテーションにおいて「価値論」からのアプローチの重要性を指摘し「障害の相互受容と自己価値再編」のプロセスとしてまとめている。障害の受容には挫折体験が欠かせないとされているが、多くのメンバーは作業所に来るまでに何度も挫折体験を繰り返している。しかし、なぜ挫折するのか明らかな答えが得られないまま、疲れ果てて作業所にやって来る人が多い。そうした人の一番の支えは同じ障害をもつ仲間との出会いである。はじめは精神薬を飲んでいることを隠さなくてもいい「行く場所」ができた、という程度で、他のメンバーとのつきあいも浅い。…[全文を見る]

id:riverwom
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「ちいさいアカネちゃん」だった!

id:riverwom
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「やーいやーい、いいもんもーらった。」
 モモちゃんがなにかふりまわしながら、アカネちゃんのところへとんできました。
「やーい、アカネ、いいだろ。こんなに大きなくつしたみつけたんだぞ。」
 
(松谷みよ子「モモちゃんとアカネちゃん」より)

モモちゃん(小学2年生)、いっしゅんガラがわるくなったな。

id:dadako
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 ここでは国策の失敗や権力者の不始末にも責任はない。なんと言ったって別に彼らは何の責任もない対抗勢力という設定で生きているのだから。例えば罪あって罰のない世界のように、彼らは反権力のまま権力を握り、何も決めず、何も引き受けず、決める時は自分達だけでこそこそ決め、引き受ける時は引き受けるポーズだけをしてみせてただ利権を分ける。そして彼らがするのはいつもマチズモの批判、盟友は少女だけ。(中略)
 (中略)三権分立とか表現の自由とかも全部弾圧し終わった後だから誰も口を出せない。というよりここの独裁者と対立、矛盾したものは独裁者に吸収、併合…[全文を見る]

id:molan
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あだち  『きんぎょが にげた』、持ってきちゃいました。この見返しの色とかすごく好きで。見返しって、なんか好きなんです。
五味  うん、それ勝負どころだよね。
あだち  でも、「子どもの本だからこういう渋い色は……」って、あんまり使わせてもらえないんです。
五味  ほんとかよ。だって客観ってないんだからさ、「私が決めたんだから」と言わなきゃ。子どもと渋さって関係ないし、それ渋い色じゃないもん。
 
(MOE・2017年5月号 五味太郎×あだちなみ 絵本対談~絵本をつくる面白さって何だろう?~より)

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別れが哀しいのは、いい恋だったから。

(はあちゅう)

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失恋とは、それ以下の状態にならない最強の状況。

(はあちゅう)

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どこで何をされている、どんな方でも、死の前では平等だという事が、どうかロマンティークから引き剥がされません様に。「レクイエムの名手」なんて仇名を、この本が奇麗さっぱり祓い清めますように。母親がこの本を手に取るなり、吠えながら投げ捨てるか引きちぎるかしますように。

2015年9月10日 午前9時11分 コンビニのみたらし団子に喰いつきながら。
菊地成孔

「レクイエムの名手」あとがき、最後の段落