ぼくが好きなグローヴァー・ワシントンJr.の「Just Two of Us」のコード進行は、日本では椎名林檎の「丸の内サドスティック」から「丸サ進行」と呼ばれている。ぼくは「丸サ」の原曲を一度もマトモに聴いたことがなかったため、聴いてみたら、やはり「感性がおっさん」なぼくにはよく分からなかった。ちなみに、同じコード進行の楽曲には「Virtual Insanity 」「夜空ノムコウ」「接吻」があって、ぼく的にはこっちのほうがメロディも歌詞もグッとくるんだけれど、世間的な評価はどうなんだろうか。ちなみに、ぼくが世の中で最も好きなコード進行は小林明子の「恋におちて Fall In Love」のサビの後半で、たまに分かってくれる人がいると小躍りしてしまいます。
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コロナ禍を経て、この5年で自分が聴いている邦楽バンドがごそっと変わった気がする。羊文学、きのこ帝国、マカロニえんぴつ、Bialystocks、君島大空、優河、冬にわかれて、などオルタナティヴ・ロックが当たり前の時代に育った世代の奏でる音楽は素晴らしいなあと感じる。この前、出張先ですき家でご飯を食べていた時に、コロナ前の楽曲だけれども、きのこ帝国の「金木犀の夜」が流れてきて、しみじみいいなあと思ったのでした。
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Apple Music Classicalの登場が嬉しすぎる。作曲家、楽曲名、演奏者、指揮者、楽団、録音時期というのが、めっちゃ分かりやすく表示されていて、まさに「クラシックファンはこういう風に聴く」を押さえたつくりになっています。同じ楽曲でも、クラシックは演奏者と指揮者と楽団と録音時期で全く別曲に聴こえるので、いろんな人に試してほしいなあ。あとオールドロックも同じように聴く人が多いと思うので、AppleMusicの進化に期待。ちなみにぼくはポッドキャストはspotify、音楽はApple、ラジオはradiko、TuneInという使い方をしています。またよく聴いているNHKラジオは防災をかねてsonyのICF-9(単三電池2本でスピーカー115時間、イヤホン500時間稼動する)を愛用しています。
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東海道新幹線の「会いにいこう」というCMがなかなか好きなんだけれど、あの曲を歌っているのが、UAであるとは気づかなかった。今日AppleMusicのおすすめプレイリストに出てきて知ったんだけれど、どう聴いても90年代キッズのぼくにはUAに聴こえない!悲しみジョニー!
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BBCニュースのポッドキャストを聴いてたら、何年かぶりにベン・フォールズさんが新譜を出すみたいで、広告をしていました。で、先行リリースされたいくつかの曲を聴いたのですが、本当にポップスのマジックに満ちていて、感動した。ぼくは色んな音楽が好きだけれども、最も愛してやまない音楽家の一人は、間違いなくベン・フォールズさんだと思うのですよ。
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1996年の夏と冬に、強烈にブラジル音楽の香りがする2枚のEP『Bahia』、『YOU AND I』を発表した天才・作曲家の熊谷幸子さん(第二のユーミンと呼ばれていたのです)は、なぜ才能の絶頂期に姿を消したのか?と、ふと疑問に思って調べたら、なんとその頃に、宇多田ヒカルの才能を見出した大手レコード会社のディレクターと結婚されていたのでした。このディレクターさんはなんて才能で、なんと羨ましい人生なんだと思った。でも、まだ幼かった頃の自分の感性も、あながち間違ってなかったなと思う。上の2枚のEPは、やっぱり天才の作品だったんだなあと。
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BUMP OF CHIKENの新曲「窓の中から」が泣ける。起業を決めた2020年によく聴いていた「話がしたいよ(2019年発表)」ぶりに、ど真ん中なBUMP OF CHICKENな曲で嬉しい。
小さな窓の中から見る巨大な銀河、小さな窓の中で命を焚べて灯す灯り、自分と少し似た色の光、小さな窓の中まで届くその光と、宇宙や人間の存在について考えがちな自分には何て素敵な歌詞なんだろうと感動してしまいました。
https://music.apple.com/jp/album/%E7%AA%93%E3%81%AE%E4%B8%AD%E3%81%8B%E3%82%89/1678512918?i=1678512925
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Salyuとharuka nakamuraの新曲「星のクズΩ」がすごくいい。やっぱりharuka nakamuraさんは光を描かせたら比類がない音楽家で、この曲を聴くと、宵の明星や明けの明星が燦く空の光景が目の前に広がります。そして、Salyuの声に久しぶりに震えた。やっぱり彼女の声は、明るいポップスではなく、こういうアートとポップの境にある神秘的な曲に向いてる。「To U」から15年ぶりに心が震えた一曲です。
https://music.apple.com/jp/album/%E6%98%9F%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%BA-%CF%89/1673685230?i=1673685234
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バート・バカラックさんが逝去された。そういえば、子供の頃、カーペンターズがカバーしていた「Close to you」をよく聴いたなあと思い出しました。「バート・バカラックの曲はね、すごく精緻な音の積み重ねでできてるから、音程が抜群なグループで聴くといいよね」とプロの音楽家の方が言ってたのを思い出しました。両方(楽曲と演奏)とも、めっちゃ久しぶりに聴いたのですが、どっちも本当に素晴らしくてウルっときました。
あとバカラックのプレイリストを見ると、演奏してるのは大体ぼくが好きなバンドが多くて、あらためてすごい人だったんだなあと思いました。
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NHKの深夜ラジオで「森雪之丞」特集をやるというのを聞いて、なんか名前を聞いたことがある人だなあ!浪曲の人?と思ってSiriに訊いたら、布袋寅泰の盟友とも言うべき作詞家で(代表作は「POISON」「スリル」など)、名だたるアーティストの曲を手がけ、何よりも子供の頃に観て印象に残ってるアニメの主題歌はほぼこの人の作品(ドラゴンボールZ、キン肉マン、名犬ラッシーまで!)で、オシッコをちびりそうになりました。何気に「CHA-LA HEAD-CHA-LA」は世界で一番聴かれた日本語の楽曲で、世界で最も有名な日本の作詞家はこの方なんだろうなあとしみじみ思いました。とんでもない才能を持った方がいて、アニソンってジャンルも切り拓かれたんだなあと感動しました。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/森雪之丞
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haruka nakamuraさんの曲は「Arne」をはじめ、最近の「BEAU PAYSAGE」まで大好きなんですが、新作アルバムの「Alone Together」という曲がとてもいい。すごくエレクトロニカなアプローチをしてる音楽家だけれど、いつも自然や街の空気の匂いが伝わってくる感じが好き。特に「Alone Together」という曲の最後は長く暮らした街の夜が終わり、朝が始まる時の感じがして好きだ。こういう想像力を掻き立てる音楽は久しぶりかもしれない。
https://music.apple.com/jp/album/alone-together/1658235738?i=1658235746
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いつも秋になると、キャロル・キングやデイビッド・クロスビーなどの古い曲が聴きたくなるんですが、今年は「ジュディ・シル」という知る人ぞ知る伝説のシンガーソングライターの曲を聴いています。なかでも、ジム・オルークが集めた未発表曲集『Dreams Come True』ってアルバムが本当にいい。1曲目はクラムボンがカバーしていた曲だし、ぼくは4曲目の「The Living End」が好きです。めっちゃゴスペルぽくって、グルーブ感もあるんだけど、秋に空のように透き通った哀しみが感じられて、しみじみいいなあとぼくは思うのでした。
https://music.apple.com/jp/album/dreams-come-true-hi-i-love-you-right-heartily-here-new-songs/156771820
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UKロック、ポストロックで育った世代なので、メタルやハードロック世代の人が弾くギターがいつもカッコいいなあと見惚れてしまう。せめてレッド・ツェッペリンの「カシミール」「ザ・レイン・ソング」「テン・イヤーズ・ゴーン」とか弾けるようになりたいなあと思って、YouTubeを観てたら、同じような人が結構いた。「ツェッペリンは『Ⅰ』〜『Ⅳ』こそ至高。それ以外は駄作」というゴリゴリハードな人もいるのですが、中期の作品はエモくて文学好きにはたまんない曲が多い。好きなアルバムは『フィジカル・グラフィティ』とか普通に言える日がようやく来た気がします。
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Mr.Childrenの『Discovery』を聴きながら仕事(お昼寝してたので)。ぼくはこのアルバム発売当時に人生で一番多感な時期を過ごしていたのですが、邦楽ど真ん中の王道ロックバンドMr.Childrenはダサさの象徴と思っていて、ずっと鼻で笑っていたのですが(超反抗的で反権力でスノッブな人だったのだ)、「人生で出会った最も身近で、美しく、共感できるアルバム一位」かもしれないなと思った。このアルバムには入っていないけれど、「es」とか「Tomorrow never knows」とか「Everything (it’s you)」とか旅のような音楽が、ぼくはすごく好きなんだよなあ。ぼくは医者のように優しく、旅人のように自由で、清掃が行き届いたレストランの料理人のように勤勉な人になりたい。
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①ブラームスの交響曲第1番、②ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、③フィリップ・グラスのエチュードNo.2、④ピエトロ・マスカーニのカヴァレリア・ルスティカーナの間奏曲、⑤グリーグのホルベルク組曲の前奏曲
今日ラジオを聴いていて、ぼくはこの辺りがすごく好きなんだなと実感した。5位以下には、たぶんラヴェル、ドビュッシー、サティのフランス印象派の曲が結構出てくるはず。わりと19世紀後半〜20世紀前半の作曲家好きなんだよなと。
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上白石萌音ちゃんの新アルバムが明日発売。昨年すごいと思った「I’ll be there」の作曲者が末光篤さんだと知って、納得。そのほかハンバートハンバートの佐藤良成さんや森山直太朗さん、小林武史さん、「カムカム」の音楽を担当された作曲家・金子隆博さんが楽曲提供をされるようで、楽しみ(大体ぼくが好きな人たち)。萌音ちゃんの声は聴くだけで元気になれる魔法の声なのです!
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ジョン・メイヤーとヴァネッサ・カールトンのプレイリストを作って、車で少し遠くの町のサウナまで行ってきた。両アーティストともに、いかにもアメリカのシンガーソングライターって感じの曲が多くて、初夏の夜のドライブにすごく合う。ヴァネッサ・カールトンは「ア・サウザンド・マイルズ」という曲が有名でイントロを聴くと、これテレビのBGMじゃなかったんだ!と驚く曲です。アメリカのポップスっていいなあと思った一日でした。
https://music.apple.com/jp/album/a-thousand-miles/1440865939?i=1440865959
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ちょっと前の山下達郎さんのYahoo!JAPANの記事がすごくよかった。あそこまで明確にサブスクサービスが音楽を味気ないものにしてる言ってる人は少ないんじゃないかなと思う。
かく言う自分も「クラシックを聴く」ために、6、7年AppleMusicを愛用してるんだけれども(じゃないと年間数十万お金がかかるのだ)、よほど気に入ったアーティストやアルバム、楽曲以外は記憶に残っていない。少なくともぼくはラジオで聴いたりCD屋さんの試聴機で知って、音楽を買ってた時代のほうが、はるかに一生懸命音楽を聞いていた気がする。
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形式美的なものが結構好きなんだけれど、クラシックならばドイツ・グラモフォン、ジャズならばECMレーベルのアルバムのジャケットがすごくいいなと思う。特にECMレーベルのジャケットの写真とシンプルな文字だけという揺るぎない構成が好き。
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好きな人に「あなたはまだ自分の可能性を探している人なんですね。サイモン&ガーファンクルの曲のように」と英語で言おうとしたら、肝心な曲名を忘れてしまった。「冬の十字軍」だったっけ…と思ったら、「冬の散歩道(Hazy Shadow of Winter)」だった。どうでもいいんだけれども、サイモン&ガーファンクルって、アメリカ人なんだけれども、すごくドイツの匂いがする。ヘルマン・ヘッセの『車輪の下』っぽいというか。ハンス・ギーベンラートが見てる美しくも陰鬱な景色が、そこには広がっているのだ。