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Tips:横着して自分に楽な書き方をすると、第三者には「何について」言っているのか分かりにくい文章になるよ。
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『同じ時のなかで』 スーザン・ソンタグ 著
http://www.nttpub.co.jp/search/books/detail/100001997#
言葉たちの良心――エルサレム賞受賞スピーチ
 
「私たち作家は、言葉に心を砕く。言葉は意味をもち、言葉は指し示す。言葉は矢である。現実を覆う肌理の粗い皮膜に突き刺さった矢だ」
「作家の第一の責務は、意見をもつことではなく、真実を語ること……、そして嘘や誤った情報の共犯者になるのを拒絶することだ。文学は、単純化された声に対抗するニュアンスと矛盾の住処である。作家の職務は、精神を荒廃させる人…[全文を見る]

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「私たちは死んでいくものの疲労については想像が及ぶが、そのはてしない消耗には、読む側の消耗なしにはつきあっていけない。
 しかし、マイノリティとしての死者の発信する言葉とは、消耗の言語に他ならないのではないか」
「私たちはいつのまにか死者は静かに死んでいくものだと思いこむようになっている。しかし、これは生きているマジョリティの独断と偏見にすぎないのではないだろうか。マイノリティの言葉を遮断して生きていこうという衛生学がはたらいて、私たちは死者に猿轡をかけてしまっているだけではないか」
「私たちには、血なまぐさい言葉、消耗させる言葉…[全文を見る]

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「次に、アベラールが、人間の行為の善悪が行為それ自体で決まるのではなく、その行為をなすについて、行為者を動かした意図いかんによる、というintentioの第一義性に着目した点である。『第八書簡』の中で、彼は、オウィディウスの「我らは常に禁ぜられたものを志し、否まれたものを欲求する」との詩句を引用したあと、「だから如何なる食物も魂を汚さない。汚すのは禁ぜられた食物への欲望なのである。身体が物質的汚物によってのみ汚されるように、魂は霊的事柄によってのみ汚される。身体についてどんなことが起ころうとも、魂がそれに同意していない限り、何の恐れる…[全文を見る]

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「さあ、きたまえ、きてこのハイ・ジャーナルを読みたまえ、きみたちが言葉を愛さなかったらどうしてコミュニケーションを愛せるだろう。第一どうやって愛を伝える(コミュニケート)するんだね? いやまた駄洒落をいっちゃったなあ。」
  
R.A.ラファティ『イースターワインに到着 』(サンリオSF文庫),越智道雄訳

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「海の星よ、蜜の滴りよ
しかも星よりも明るく
滴りよりも甘く流れ
そこかしこに蜜をもたらし
変わらざる徳で
全世界を清め給う」
Alexander Neckam 「聖処女讃歌」De Virgine Cantio
 
新倉俊一『ヨーロッパ中世人の世界』より
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原文探せなかった…orz

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 ヘレナ・ネヴィルがおおげさに身体をふるわせた。
「なんだい。おまえは冬のさなかに窓から抜け出して、しょっちゅうポニーのようすを見に行っていたじゃないか」
 兄に言われて、ヘレナ嬢はポマンダー・ボールで彼をぶった。
「卿、女性はだれしも過去を思い出させられるのはいやなものですわ。ヘレナ嬢のようにちゃんと応戦の武器をお持ちのかたは、めったにありませんし」公爵夫人がたしなめた。
「ご自分が淑女であることをお示しになるとしたら、その武器はおおきになったほうがよろしいのでは」ホーンがしかつめらしく言った。
「でもそうしたら、だれがわたくしを…[全文を見る]

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「勢いこんで書き始めてみるのですが、もう一時間もペンはただ埃っぽいインキを引っ掻いているばかりで、ただの一滴も生命は流れていません。生命はすべて外、この窓の外、お前の外にあるのです。もう自分が書いているページのなかに逃げこみ、別の世界をひらき、跳び出してゆくことなぞけっしてできそうにないと思えるのです。きっと、このほうがいいのです。お前が有頂天になって書いたときは、恐らく、奇蹟でも恩寵でもなかったのです、あれは罪、偶像崇拝、傲慢だったのです、きっと。じゃあ、今は免れているってわけ? 違う、書くことによって私はいいほうに変わった…[全文を見る]

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「言いたいことを言うこと、言うべきことを言うことこそが、『書くこと』の第一義だったはずだ。完成度? 作品世界? イメージ? アイデア? ――たかがショーセツじゃねーか」
 
ラファティ『イースターワインに到着』の解説より抜粋

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「リアリズムの小説にはリアリズムの文法が、ファンタジーにはファンタジーの文法があり、どんなに不可解に見える小説でも読み進むにしたがってその文法に慣れてしまえば理解することはむずかしくない。(中略)ところが、ラファティの作品の文法ときたらメモ用紙になぐり書きしただけの粗末なものに見える。(中略)それにもかかわらずというべきなのか、それゆえにというべきなのか、読者であるぼくたちは最初から最後まで新鮮な気持ちで、そこがまるで見知らぬ場所であるように感じつづけてしまうのだ」
 
高橋源一郎『文学王』 (角川文庫)より中略して抜粋

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あわわわわっ。
 
「実はそうなんです~☆」ってニッコリ微笑んで言ってみても遅いでしゅね。
C'est grand dommage! (残念至極!)

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「わたしは、ノルマンディーの小さな村の教員だった祖父に読み書きを教わった。……口数の少ない人で、軽はずみなことはけっして言わない人だったと記憶している。その人が夏休みのある日、とてもまじめな顔でわたしにこう言った。「人に笑われること(リディキュール)を恐れていたら、人生でおもしろいことは何もできないぞ』……そもそも恥をかくこと(リディキュール)が怖くて、映画など撮れるだろうか。恥を恐れることは、そのつど一歩後退することである」
  
レミ・ウォーターハウス『リディキュール』訳者あとがきから。
フランス語版の映画宣伝用小冊子にパトリス・ルコントが寄せた言葉だそうです。

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「昔ですと、まえがきというものはふつう、男性の学究が自分の妻に、タイプを打ってくれた、子どもがじゃましないよう遠ざけておいてくれた、などと感謝して終わったものでした。でも今はそんな男女役割分担の時代ではないので、私は夫のゲリーに、面倒なワード・プロセッシングを手伝ってくれたこと、締切時間が迫ったときには臨時のベビー・シッターをつとめてくれたことに、感謝したいと思います。とは申しましても、そういう謝辞の裏側にあるものは、いつの時代でも同じです。つまり著者が本当に感謝しているのは、自分に寄せられた信頼(それが著者に自信をよびおこします)と、具体的な手助けを引き受けてくれる愛情なのです」
 
ロザリンド・ウィリアムズ『地下世界 イメージの変容・表象・寓意』(平凡社)より

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「空さむみ花にまがへてちる雪に(清少納言)」
「すこし春ある心地こそすれ(藤原公任)」

「枕草子」より。
 
無粋ですが。
下の句が先によまれてるってことで。

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「この国では、悪徳は取るに足らないことだが、物笑い(リディキュール)の種になれば殺されるということを肝に銘じておくように」
                         __ギーヌ公
 
レミ・ウォーターハウス『リディキュール』より

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「気の利いた言葉が思いつけば、死ぬのさえ途中で止めることができるだろう」
                                        ――ヴォルテール

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「笑いもの(リディキュール)になるくらいなら剣で刺されたほうがましだ」
                                       --某プロヴァンス伯
 

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鵜飼 哲 『応答する力 来るべき言葉たちへ』
http://www.seidosha.co.jp/index.php?%B1%FE%C5%FA%A4%B9%A4%EB%CE%CF
 
 「そしてもうひとつ、ジュネとドゥルーズの傷をめぐる思考には、キリスト教文化を背景にしてはじめて理解される部分がある。キリスト教はすぐれて傷の宗教である。政治的か否かを問わず、傷、受難、告白、謝罪、改悛、和解、赦しをめぐる言説には否応なくキリスト教の影が射す。それはもはや影響というレベルのことではない。受難と贖い、あるいはむしろ受難による贖いというキリスト教思想の世界化を前提に、別文化、別の時代のなかで、別の戦争に…[全文を見る]

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「美には傷以外の起源はない。どんな人もおのれのうちに保持し保存している傷、独異な、人によって異なる、隠れた、あるいは眼に見える傷、その人が世界を離れたくなったとき、短い、だが深い孤独にふけるためにそこへと退却する傷以外には」
 
ジャン・ジュネ『アルベルト・ジャコメッティのアトリエ』

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『同じ時のなかで』 スーザン・ソンタグ 著
http://www.nttpub.co.jp/search/books/detail/100001997#
言葉たちの良心――エルサレム賞受賞スピーチ
 
「私たち作家は、言葉に心を砕く。言葉は意味をもち、言葉は指し示す。言葉は矢である。現実を覆う肌理の粗い皮膜に突き刺さった矢だ」
「作家の第一の責務は、意見をもつことではなく、真実を語ること……、そして嘘や誤った情報の共犯者になるのを拒絶することだ。文学は、単純化された声に対抗するニュアンスと矛盾の住処である。作家の職務は、精神を荒廃させる人やものごとを人々が容易に信じてしまう、その傾向を阻止…[全文を見る]

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『同じ時のなかで』 スーザン・ソンタグ 著
http://www.nttpub.co.jp/search/books/detail/100001997#
 
「まえがき」から勝手に引用。 
「ぎりぎり可能な線まで踏みとどまって、道義について猛り狂う自分をなだめて生きてきた作家たちを、私は数多く知っている。彼らには少なくともこういう幻想があった。作品は自分より長く生きるだろう。また、遺族も長生きして、彼らの残り時間は思い出に忠実でいてくれるだろうという幻想。母はそういう作家の一人で、自分の想像のなかで、片目だけは後世の世代に照準を合わせて書いていた。加えて言えば、彼女は消滅に対する純正な…[全文を見る]