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鎌倉殿の13人のことを語る

《第1回》
・1175年から開始。小栗旬の義時は少年に見えるし、小池栄子の政子は乙女に見える。
・兄の宗時が頼朝をかくまい平家に対抗を目論むが、義時は見切り発車の兄に巻き込まれ気味。義時はもちろん宗時以外はまだまだ平家の太平にいる。子どもを舅に殺されても動かない頼朝、内面は悟らせないが怒りはたぎる。
・ナレーションでも台詞でも北条(ほうじょうの)と呼ぶのか。伊豆も坂東に含むのか。

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鎌倉殿の13人のことを語る

《第2回》
・伊東祐親に囲まれた北条館、大庭景親の仲裁で事無きを得る。義時は頼朝を連れて逃げるが、頼朝は伊東の娘八重と縁切り。
・八重に未練すら見せない頼朝に失望する義時、一方で政子には苦悩を語る頼朝。どちらも本心だろうか。やる気を見せない頼朝に忖度して期待を続けるのは宗時。
・本気なのは頼朝を想う八重だけかと思いきや、頼朝も義時に挙兵の本心を明かす。後ろ盾を求めて妻を離別、敵対的な大豪族よりも好意的な小豪族。
・平清盛の三男宗盛は小泉孝太郎、この二世配役絶妙。

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《第3回》
・清盛が後白河院を幽閉とナレーションで片付ける。重盛は出なさそうだが死後の領地召し上げがあるから清盛に同情派の私。
・叔父行家、以仁王の挙兵を知らせるが頼朝は源頼政への信用が持てず。周りには清盛死後の赦免を期待とうそぶく。品川徹の頼政は見事な老武士の出で立ち。
・清盛に恨みはなくとも平家方の役人への恨みは募る。政子を役人の妻に差し出せと言われる舅だが、離婚歴は問題ではないのか。頼朝の命が危ないと不確かな知らせ。挙兵を決断出来ない佐殿に義時は木簡から割り出した石高で説得。事務処理能力抜群。

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《第4回》
・目代の山木を討つために後見役の堤も討つべしと義時。 恨み骨髄でも目論見どおりに兵は集まらん。
・坂東の田舎者あっての佐殿! 義時の一喝にあっさり頭を下げる。前回書状を読めなかった政子が経文を読むのは学びの証でしょうか。
・山木の探りを八重に頼る甘い義時。夫である家人が動向を報せたのは妻の気を引くためか。

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《第5回》
・目代後見役の堤、震えながら義時が討ち取る。血飛沫や刃に足で体重をかけての斬首は痺れる。目代山木との場面がないのは北条との恨みの距離感か。坂東の政(まつりごと)は頼朝が行うと宣言。血筋もあるが行政能力を持つ人材は限られる。
・様子見の三浦氏が来る前に戦を始める大庭。石橋山へ誘いたい北条と平場へ呼び込みたい大庭の駆け引き。挑発に乗った舅殿の代償は宗時兄の犠牲。
・宗時兄の遺言では頼朝は坂東武者の世のための神輿。負け戦に八つ当たりの佐殿と、器じゃないと嘆く舅殿、内面の迷いをしっかり描写。

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《第6回》
・獅童の梶原景時が頼朝方を見逃す場面、前回の流れからすると主君の大庭景親の戦への手ぬるさが見逃した動機? 安房への逃亡は三浦氏の手引き。伊豆から安房へ九百年前のアクアライン。
・甲斐源氏に北条親子で加勢の嘆願は空振り。二君の狭間でぶれぶれの父上。亡き千鶴丸の死を知る八重。夫が手緩かったのは伊東の家人として最期を知るやましさか。
・前回だけど宗時を討ったのは千鶴丸と同じ武士(梶原善)なら、これからも付きまとうだろうな。宗時の死を知り奮い立つ佐殿。色々と布石が見えてきた。

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《第7回》
・平相国吉宗…ではなく清盛の圧倒的な威圧感。
・上総介広常に加勢の依頼、梶原景時は官職の手形。義時は坂東武者の世をつくるため。露悪的な広常には頼朝≒神輿が響くか。
・頼朝の弟(義朝の七男)全成、何しに来たか? 政子に生存報告をしつつ人妻に手を出す佐殿。遅参の広常を一喝したがプライドの高さがプラスに?

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《第8回》
・微温湯の息子におかんむりの入道相国。一方には兎の取り合いで騙し討ちの九郎義経。将来が危ぶまれるが義経には快楽殺人者の要素あるよな。(沖田総司とかも?) 喰いっぷりは坂東武者より野生児。
・畠山重忠が平家方から頼朝方に。文句を言うものを説き伏せた上総広常が先陣を奪われる羽目に。佐藤浩市の不貞腐れが似合うとる。
・鎌倉入り後の算段に入る事務局長義時。佐殿に尽くせる息子を羨ましがる父上。坂東武者の不満は佐殿と酒の席で解消。義母と姉妹の装束を調達する御用聞き役も兼任。
・都の生まれの佐殿が妾は当たり前なら坂東武者は一夫一妻?それとも財力の都合か。頼朝が自分の屋敷を『御所』と言ったり、東国武士の自立性と都への憧憬が並び立つか。

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《第9回》
・伊東祐親を討つつもりの佐殿と八重を思い助けたい義時。『佐殿には渡さぬ』義時と『戻る気はない』八重。助命嘆願が届くが御所の侍女にとは。
・甲斐武田は頼朝のもとには来ずに戦場へ先んじる。使いの時政を一喝するのは坂東武者との鎹(かすがい)を求めるからこそ。所領と一族が第一、平家は二の次。兵糧が尽きれば戦は続かぬ。ロシアの車列が延びている時には響く場面。佐殿を説得して時政が挽回。
・九郎義経を偽物と見て追い返した全成。あんたの同母弟やんか。頼朝と義経の対面、直前に坂東武者の中での孤独を感じる場面を挟むから良い。

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《第10回》
・平泉>>鎌倉と天然炸裂の九郎義経、全方位に無礼。一方秀衡は様子見。大庭景親は斬首、斬った上総広常の未来を皮肉る見事な最後。
・義時の心遣いに困る八重、三浦義村もあしらう。六男蒲冠者範頼馳せ参じ、八男義円も鎌倉へ。
・佐竹氏との戦。後の九郎の戦上手と坂東武者への人望のなさの伏線張りまくり。それでも頼朝・範頼・義経が揃う戦は最初で最後かも。

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《第11回》
・小四郎義時、正式に八重にフラれる(涙) ホンマにティーンの失恋に見える。恩賞のために平家方の所領分配し主従関係確立、鎌倉殿と御家人となる。近年の説では幕府の始まりかと。
・八郎義円の弓と歌に不貞る九郎、更には戦下手の行家の下へ義円を煽り追い出す。兄への文を破る様子を監視していたのは梶原景時。男子のいない場合は九郎が後継と口にするなど、期待からの失望への伏線張りまくり。
・世継ぎのため伊東の爺様も恩赦 VS 世継ぎのためにこそ亡き息子の仇。伊東の爺様は始末しても刺客は囲う、鎌倉方の闇を梶原景時が一手に担うか。

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《第12回》
・伊豆の江間の領地を小四郎が引き継いだことで、北条の後継に火種。最後はキレた父上隠居。またゴネる九郎を小四郎と政子が宥める。菅田将輝のベビーフェイスに惑わされるが、小四郎のほうが年少でっせ。
・京から公家も引き抜く、幕府には文官も必要。北条は頼りにしても力が集まりすぎてはならぬ。北条にありながら、中立性を要求される小四郎。
・政子と亀、正室と側室の争いに義母が絡むが、怒りの矛先がズレまくってゆく。ドラマ仕立ては見事だが無思想な三谷幸喜の穴を歴史の史実が埋めてくれる。

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10年前の平清盛との共通キャストを見ていくと、
山本耕史(藤原頼長→三浦義村)
國村隼 (藤原忠実→大庭景親)
佐藤二朗(藤原家成→比企能員)
岡本信人(藤原邦綱→千葉常胤)
梶原善 (平宗清→善児)
大体は京都の公家から坂東武者へ転生。梶原善は平家の郎党から坂東武者の郎党に。さすがに清盛の主演クラスとの共通はないか。

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(承前)
むしろ2005年の義経との共通キャストに目が行く。
小栗旬 (梶原景季→北条義時)
小池栄子(巴御前→北条政子)
小泉孝太郎(平資盛→平宗盛)
少人数だが姉弟役の二人が似た役柄で出演し、孝太郎も年相応に棟梁に出世。面白いのは源行家役の変化、義経の大杉漣から鎌倉殿では杉本哲太に。大杉漣→杉本哲太からの変化は相棒の衣笠副総監と共通してるよう。(清盛では江良潤)

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《第13回》
・渋々非を認める頼朝。所領を求めた行家を追い返したが、大江広元は行家と公家の人脈を懸念。平家一門で言えば時忠?
・頼朝が上洛出来ないのは京で持ち堪える兵糧不足と女難のツケ(笑) 逆に面罵した舅殿は奥方と御家人の株爆上げ。
・木曽への使いより女を取る九郎、そこは兄弟共通。それに引き換え際立つ義仲の誠実さと来たら。そして小四郎の誠実さも八重に届くのか。

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《第14回》
・義仲の嫡男義高の鎌倉入り、人質だが政子も認める風格。後白河法皇を逃しても凛々しい平宗盛、アニメより独自の視点。
・三種の神器を知らぬ義仲、小馬鹿にする公家や兵が足らぬのに出陣を急かされれば義仲への肩入れを誘う。一応都に適応する行家はどこで学んだのか。
・意のままにならぬ御家人ゆえに九郎が義仲追討の先陣。戦から戻れば兄弟で語り尽くす夢が叶うことは… 結末を知るからこそ染みるドラマ。

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《第15回》
・御家人たちのクーデターは意外に本気。小四郎が上総広常を通じて懐柔するが、広常こそ御家人全体への見せしめとなる人身御供。補佐役のつもりがまだ狂言回しだった小四郎は修羅に近づくか。
・坂東最大の上総の所領は平家との戦に駆り立てるための御家人への繋ぎの恩賞。実行役の梶原親子も元は平家方で手を汚さねば切り捨てられる立場。
・小四郎と八重の間に長男が誕生、後の泰時とナレーション。ハッキリしない母の素性を小四郎の一途な思いで埋めたったぜ。

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《第16回》
・孫とともに舅殿が鎌倉に復帰。義仲と平家の所領が御家人の人参。九郎の先走りを諌め、景時から鎌倉殿への口止めもカバーする範頼は将の器か。
・挑発を仕掛け頭もキレキレの戦バカ九郎。宇治川の先陣争いも義仲への陽動、法皇の源平和平案すら偽装。秀才景時の知略の上をゆく天才。一ノ谷は研究成果を踏まえ鵯越ではなくさらに断崖絶壁の鉢伏山説を取る。
・真面目一本気な義仲、妻ではなく家人を名乗る巴。駆け引きなしの二人は九郎と対局に。

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《第17回》
・響きがいいから『鵯越の逆落し』と勘違いを放置する九郎。一人未来から来たみたい。
・憎しみを隠さない義高をなだめたのが巴が届けた義仲の文。小池栄子と秋元才加で新旧巴御前の揃い踏み。(巴の息子ではない)
・景時不在の汚れ役は小四郎。義高への討伐命令と大姫の除名嘆願の擦れ違い。唆した甲斐武田への警告と討った武士の口封じ。覚悟を決めた小四郎を大きく、怯える武田信義を小さく見せる。

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《第18回》
・範頼軍に従軍し九州を攻める小四郎。範頼の働きは壇ノ浦の後まで言及。逆櫓論争で景時にフォローを入れる九郎は新鮮で屋島攻めは一瞬。頼朝が九郎を疑いだしても景時が支えるが、それも戦が終わるまで。
・壇ノ浦でも漕手を狙う九郎。人材の焼畑農法みたいなんで、次に海の戦があっても誰も味方しなくなる。一度戦に負ければ大きくなれると時政の評。
・囚われても潔い平宗盛。九郎の腰越状を代筆はtwitterで見てしまったが、息子清宗と一目との願いに九郎が報いる。登場しなかった重盛について宗盛に語らせた場面は泣けてしまった。義経も宗盛も兄への野心などなかっただろうにと。