かぐや姫 51 大伴御行大納言と龍の頸の玉
大納言は、前からいた妻たちとは別居し、かぐや姫と結婚するのだといって、一人で暮らしています。
大納言は、家来たちからの連絡を、首を長くして待っていました。
でも、いくら待っても、連絡がありません。
しびれをきらした大納言は、家来を二人連れ、難波の港まで様子をみに出かけました。
そして、二人に命じました。

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かぐや姫 51 大伴御行大納言と龍の頸の玉
大納言は、前からいた妻たちとは別居し、かぐや姫と結婚するのだといって、一人で暮らしています。
大納言は、家来たちからの連絡を、首を長くして待っていました。
でも、いくら待っても、連絡がありません。
しびれをきらした大納言は、家来を二人連れ、難波の港まで様子をみに出かけました。
そして、二人に命じました。
白椿
ばら
「古事記」「日本書記」に興味のあるかた。
下記の本を、読んでいただきたいと思います。
斎木雲州著「古事記の編集室」
かぐや姫 50 大伴大納言と龍の頸の玉
「無理なことを、平気で命令するなんて、我慢ができない」
家来たちは、大納言を口々に非難しました。
大納言がくれた物は、みんなで分けました。
ある者は、自分の家にとじこもってしまったし、ある者は自分が行きたいと思っていた所へ遊びに行ってしまいました。
一方、大納言は、「かぐや姫を迎えるには、この家ではみすぼらしい」といって、立派な家を建てました。
壁は、漆を塗り、その上に蒔絵を。
屋根は、糸をいろいろな色に染めてふきました。
襖は、豪華な綾織物に絵を。
かぐや姫 49 大伴御行大納言と龍の頸の玉
大納言は、龍の頸の玉をとるために、家来たちを派遣することにしました。
家来たちには、道中の食料の他に、屋敷にあった絹や綿や金などを持たせました。
「おまえたちが、龍の頸の玉を持ってくるまで、わしは精進潔斎して待っている。玉を手に入れるまで、屋敷に帰ってくるな」
大納言は、家来たちに厳命しました。
「じゃあ、足の向いた方へ行って、玉を探してこよう」
「大納言さまは、物好きな人じゃのぅ。龍の頸についている玉など、とれるはずもないのに。何を考えているのか」
おはようございます。
空は、いろいろな形の白や灰色の雲が三分の二。
薄日。
昨夜の雨は、雪にならずほっとしました。
六時の気温、4・6度。 現在、5度。
信州南部、久しぶりに暖かな朝でした。
信州もこの位暖かだといいのに。
明後日から、またマイナス6度の予報。
今日の最高気温は、8度とか。
日中は暖かくないみたい。
かぐや姫 48 大伴御行大納言と龍の頸の玉
「わしに仕えている者は、命を捨てても、命令に従うべきだ。龍は、外国ではなく、わが国の海や山に住んでいるというではないか。それなのに、おまえたちは、わしが命令したことを、なぜ困難なことだと思うのか」
家来たちは、ふるえあがりました。
「大納言さまの命令なら、しかたがありません。龍の頸の玉を探してきます」
すると、大納言が機嫌をなおし、
「おまえたちは、わしの家来として、世間に知られている。わしの命令に、さからえるわけがない」といいました。
白椿
かぐや姫 47 大伴御行大納言と龍の頸の玉
大伴御行大納言は、すべての家来を集め、命令しました。
「龍の頸には、五色の光を発する玉がついているそうだ。龍の頸についている玉をとってこい。玉をとってきた者には、ほうびをあげよう」と。
すると、家来たちが口々に、
「大納言さまの命令には従わなくてはいけませんが、龍の頸についている玉など、簡単に手に入れることはできません。どうやって、龍の頸から玉をとったらいいのか。龍を見つけることさえ難しいのに」と。
それを聞いた大納言は、かんかんにおこりました。
おはようございます。
今朝、「おはよう」をメール投稿したが、表示されないので、再投稿。
空一面、灰色の雲。
曇後薄日。
六時の気温、マイナス四度。
信州南部、今朝も冷えました。
今日の最高気温は、九度とか。
暖かな一日になりますように。
夜、雪の予報。
ほんとうに雪が降るのだろうか。
かぐや姫 46 阿倍の右大臣と火鼠の皮衣
名残なく燃ゆと知りせば皮衣
思ひのほかにおきて見ましを
安倍は、何もいえず家へ帰りました。
人々は、「安倍の大臣が、火鼠の皮衣を持って、かぐや姫の家に行ったというが、二人は結婚したのか。大臣は、かぐや姫の家にいるのか」と聞きました。
ある人は、「火鼠の皮衣を火にくべたら、めらめらと燃えてしまったとのこと。だから、かぐや姫とは結婚しなかったようですよ」といいました。
人々は、安倍の火鼠の皮衣の話を聞いてから、「安倍」にちなんで、「あへなし」というようになりました。
47分前、「おはよう」をメール投稿したが、まだ表示されない。
かぐや姫 45 阿倍の右大臣と火鼠の皮衣
その後。
皮衣を火にくべると、めらめらと焼けてしまいました。
「焼けてしまったから、これは偽物ですね」
おじいさんが、安倍にいいました。
安倍は、青ざめた顔で座っています。
「ああ、よかった。これで、安倍さまと結婚しなくてもいい」
かぐや姫が、笑いながらいいました。
そして、安倍が詠んだ歌に返歌をし、箱に入れて返しました。
白椿
かぐや姫 44 阿倍の右大臣と火鼠の皮衣
「この皮衣を火にくべて、それでも焼けなけなかったら、本物でしょう。もし皮衣が焼けなかったなら、あのかたと結婚します。じいは、この世にひとつしかない物だから、本物だと思えというけれど、私は本物かどうか皮衣を焼いて確かめたいのです」
姫が、いいました。
おじいさんは、安倍に「娘がこのようにいっております」と伝えました。
すると、安倍が、
「この皮衣は、唐にもなかった物を、やっとの思いで手に入れた物。かぐや姫は、何を疑っているのでしょう」と、いいました。
かぐや姫 43 阿倍の右大臣と火鼠の皮衣
おじいさんは、安倍を座敷の中へ招きいれ、お茶をすすめました。
「今度こそ、姫はこのかたと結婚することになるだろう」
おじいさんとおばあさんは、そう思いました。
二人は、かぐや姫が結婚もしないで一人でいるのをみて、心配しています。
立派な人と結婚させようと思うのに、「結婚するのはいや」というので、二人とも姫に結婚を強いることができなかったのです。
おはようございます。
空は、いろいろな形の白い雲と青空が半々。
晴。
六時の気温、マイナス5・8度。 現在、マイナス3・3度。
信州南部、今朝も冷えました。
今日の最高気温は、8度とか。
暖かな一日でありますように。
明日の夜は、雪の予報。
朝は、マイナス5-7度。
気の早い「水仙」が芽をだしています。
信州南部。
かぐや姫 42 阿倍の右大臣と火鼠の皮衣
かぎりなき思ひに焼けぬ皮衣
袂かわきて今日こそは着め
安倍は、火鼠の皮衣を持って、かぐや姫の家へ行きました。
おじいさんが、皮衣を受け取り、かぐや姫にみせました。
すると、かぐや姫が。
「立派な皮衣ですね。でも、これが本物の火鼠の皮衣だという証拠は、何もありません」
「姫。ともかく、あのかたを、家の中へ入れてあげましょう。この世では見ることができない皮衣だといっています。姫、本物だと思いなさい。あのかたを、これ以上困らせてはいけませんよ」